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鶴丸国永 – 刀剣特集 – 日本の名刀をご紹介

 

 

【鶴丸国永の歴史と概要】

 

鶴丸国永(つるまるくになが)は、平安時代に作られたとされる太刀だよ。
皇室の私有財産「御物」であり、宮内庁侍従職が管理しているんだ。

宮内庁管理の鶴丸国永は、滅多にその姿を見ることはできないよ。
御物として管理される際の名称は「山城国国永御太刀(名物鶴丸)」なの。

 

鶴丸国永の作者は、平安時代に活躍した山城国の刀工・五条国永なんだ。
鶴丸国永は反りの強い優美な立ち姿が印象的で、五条国永の在銘の作刀の中でも最高傑作と評されるほどの出来栄えなの。

現存する国永作として、または古京物の作として屈指の健全性と出来を備えているんだ。

 

刀剣レモン
刀剣レモン
宮内庁の管理ですと、ほぼほぼ、見ることは不可能でしょうね。

次に鶴丸国永の来歴をまとめてみよう。

 

<余五将軍・平維茂>

元々、鶴丸国永は余五将軍と呼ばれた平維茂が所持しており、その後秋田城介に伝えたと言われているよ。

 

<安達貞泰から北条貞時へ>

鎌倉時代には安達貞泰が所持。
鎌倉時代後期の弘安8年(1285年)11月に起こった霜月騒動(秋田城介の乱)で安達一族は滅ぼされてしまうんだ。
そこで、鶴丸国永は第9代執権・北条貞時が入手したよ。

一説によると、貞時はこの太刀が欲しいあまりに、安達貞泰の墓を暴いたとも言われているんだ。
このような俗説が世に流れるほど鶴丸国永は人気があったんだよ。

 

<織田信長>

その後、経緯は分かっていないものの、織田信長所有。
後北条氏でもない北条執権家の所蔵であったという鶴丸国永が、どのような経緯で信長の手に入ることになったのかは全く不明なんだ。

 

<信長から三牧勘兵衛へ>

信長は鶴丸国永を家臣である三牧勘兵衛(御牧勘兵衛景則とも言う)へ下賜したよ。
三牧勘兵衛は信長亡き後は、豊臣秀吉に仕え、1,700石を給わるの。

三牧勘兵衛の子である信景は関ケ原の戦いで敗戦し、没落しているよ。
この時に鶴丸国永を手放したとされているんだ。

 

<伏見藤森神社>

三牧勘兵衛から手放された鶴丸国永はいつの頃からか伏見藤森神社にあったよ。
三牧勘兵衛は山城久世郡御牧村を領したために、鶴丸国永を手放す際に付近の伏見藤森の某家が引き受けたとも言われているんだ。

 

本阿弥光温の弟・光的の次男は出家をして一乗院と称していて、それが貞享頃に藤森の某家から取り出して、藤森神社の神事に貸し出していたの。
貞享元年(1684年)に本阿弥三郎兵衛が、国永作の鶴丸と極め、代3,000貫の折り紙を出しているんだ。

さらに貞享2年(1685年)には前田綱紀が見た刀の中に、鶴丸国永が入っており、その経緯が残っているよ。
元禄6年(1693年)8月3日付けで、本阿弥光忠によって金200枚の折り紙も付いたんだ。

 

 

<伊達家>

その後、鶴丸国永は本阿弥六郎左衛門の添え状を付けて、森田左衛門という刀屋が鶴丸国永という触れ込みで伊達家に納めたよ。

 

<仙台藩・伊達家へ代々受け継がれる>

江戸時代に入り、仙台藩主の伊達家の所有として代々伝わったよ。
伊達家への伝来に関しては、初入国に際して、世継ぎへ贈られているんだ。

宝永元年(1704年)6月27日、仙台藩主の座を譲って引退した4代・伊達綱村から従弟で養嗣子の5代・伊達吉村へ国入りの祝儀として贈られたの。

その後、5代・伊達吉村が四男・伊達宗村へ家督を譲り隠居する際も、6代藩主・宗村の国入りの祝儀として鶴丸国永を贈っているんだ。
5代・伊達吉村から6代・伊達宗村へ渡ったのは、延享元年(1744年)のことだよ。

 

伊達家で所有している間に、鶴丸国永に定紋である引両入りの金具を付けて、鞘にも同じ紋を蒔絵にした太刀拵を付けたんだ。
その後は、刀身だけではなく、この拵とともに後世に伝えられたよ。

ただ、伊達家に所有されるまでの伝来に関しては異なる説もあり、はっきりとした伝来は不明な点が多いの。
ちなみに8代江戸幕府将軍の徳川吉宗の命によって編纂された「享保名物帳」には、名物の一つとして鶴丸の記述が残っているよ。

 

<明治天皇>

明治天皇が仙台巡幸を行った際、第14代仙台藩主であった伊達宗基は鶴丸国永を本阿弥成善に研ぎに出した後、明治天皇に献上されたよ。

明治天皇が所有する日本刀の一部は、大正天皇、昭和天皇と相続された後、第二次世界大戦後の財産税や昭和天皇崩御の際の相続税として国庫に物納されたんだ。
この鶴丸国永は、相続税法第12条第1項第1号に規定する相続税の非課税財産として上皇明仁に相続されて、現在に至っているの。

後に示された御物長所によると、明治34年(1901年)に鶴丸国永は献上されたんだ。
ちょうど献上の翌日、明治34年(1901年)11月8日には、伊達政宗の正三位の追贈が行われているよ。

 

天皇が所有する御由緒物の刀剣の多くは、宮中祭祀などで役割を担っているんだ。
鶴丸国永もまた、鶯丸と同じく、毎年1月1日に実施される宮中での歳旦祭の際に使用されているよ。

 

刀剣レモン
刀剣レモン
織田信長さまから伊達家に渡り、そして天皇家に!
刀剣レモン
刀剣レモン
ほんと、伊達家のコレクション魂(?)、刀とのご縁は、すごいですよね!笑

 

 

【鶴丸国永の作風】

 

刃長2尺5寸9分5厘(78.63cm)、刀身反り9分(2.73cm)、茎反0.30cm、元幅2.73cm、先幅1.52c、切先長2.27cm、元重0.67cm、先重0.39cm、茎長18.18cm。
この太刀の形状は、鎬造り、庵棟、腰反り高く、踏ん張りあり小鋒。
小鋒となるなど、平安時代特有の優美な体配を呈しているよ。

地鉄は小板目肌がよく詰み、地沸つき、地景細かく入る。表裏ともに一分ほど焼き落とし気味があり、表に腰刃を焼く。
刃文は直刃調に小乱れ、小丁子交じり、足・葉よく入り、匂口深く、小沸よくつき、物打ち付近に金筋、太刀表に腰刀を焼いているよ。

帽子は、わずかに乱れこみ、先尖りごころの小丸で、掃きかけて金筋かかる。
茎のは生ぶ、形状は特徴的な雉子股茎で、先細くなり栗尻、鑢目浅い勝手下り。
目釘孔は1個で、佩表目釘孔上、棟寄りに「国永」の二字銘が切られている。
国永の作刀は本作を含めわずか4口しか残っていないんだけど、東京国立博物館の研究員・原田一敏氏は鶴丸国永をその中で最も優れた刀と評しているの。

 

 

【鶴丸国永の豆知識】

 

鶴丸国永のエピソードや豆知識をまとめてみるね。

 

<鶴丸国永の名前の由来とは?>

鶴丸国永の名前の由来についてはよく分かっていないんだ。ただ諸説あるのでそれらをまとめてみよう。

 

・太刀拵に鶴の紋様が施されていた説

かつて鶴丸国永の刀身がおさめられていた太刀拵に、蒔絵で鶴の紋様が施されていたそう。
このことから「鶴丸国永」と呼ばれるようになったという説があるの。
ただ現在、この太刀拵は現存していないんだ。
享保名物帳には「古き拵へ傳来の書付にも出る鶴丸と云仔細不知」と記載されているよ。

 

・鶴丸の紋を入れることが恒例だった説

幕府の御家人であった安達家や、幕府の執権であった北条家の頃の来歴を見ると、当時は鎌倉幕府が神社へと奉納する太刀に関しては鶴丸の紋を入れることが恒例だったんだ。

安達氏から北条氏へと渡ったこの刀は、その没後にどこかの神社に奉納され、その際に鶴丸の紋を入れられたの。
そのことから「鶴丸国永」と呼ばれるようになったのでは?と言われているよ。

 

 

<名刀でありながら詳細な伝来は分かっていない>

 

享保名物帳によると鶴丸国永は、北条家に伝わった太刀で、織田信長が所有し、三牧勘兵衛に下賜されたと言われているよ。
その後、本阿弥公的が所持して、本阿弥家から伊達家に譲渡されたんだ。

 

実は鶴丸国永はこれほどの名刀でありながら、伝来経路に関しては謎がとても多いの。

室町時代にどこにあったのかも分かっておらず、どのようにして織田信長が手に入れたのか、なぜ信長がそれほどの功績もない三牧勘兵衛に下賜したのかなど不明点ばかりなんだ。

また、織田家の公的文書にも、三枝勘兵衛に下賜されたやり取りに関しては書かれていないの。
つまり確実に言えるのは、本阿弥家から伊達家に納められたという事実のみなんだ。

 

 

<鶴丸国永の作者・五条国永とは?>

 

鶴丸国永を作った刀工は平安時代の山城国(現在の京都府)で活躍した五条国永だよ。
五条兼永の子、あるいは弟子として伝わる五条国永は、天喜年間に京都五条に住んでいたため「五条」と名乗るようになったんだ。
また国長は、三条小鍛冶宗近の弟子とも伝えられているんだ。

 

鶴丸国永は五条国永の代表作であり、五条国永の銘がある作刀は太刀が3口、剣が1口だけと極めて少ないの。
古京物の刀工には、三条宗近、同吉家、五条兼永、同国永などが挙げられるものの、いずれも現存する在銘作は非常に少なく、古い時代より宝刀として珍重されてきたんだ。

 

刀剣レモン
刀剣レモン
少ないですね〜貴重ですね〜

 

五条国永の五条派は、山城国で三条派に続いて登場。
五条派には、兼永、国永、兼次、兼安などの刀工が知られているものの、現在確認されている正真確実な作刀に関しては兼永、国永のみなの。

 

刀剣レモン
刀剣レモン
いろんな人に渡った経緯は謎のままですが紛失せずに現代でも受け継がれているのは素晴らしいことですよね!

 

刀剣乱舞キャラ紹介

 

 

刀剣乱舞とは

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(公式サイトより引用)

 

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