光秀と妻・煕子は夫婦仲がとてもよかった?!夫婦愛を感じられるエピソードをご紹介
2020年6月29日明智光秀の家紋は「水色キキョウ」と呼ばれる珍しい色付き家紋だった!京都亀岡市の「ききょうの里」も開園!
2020年7月6日お城を形成する重要な設備の一つが「堀(ほり)」だよ。
構成員の代表的存在といっても過言ではないね。
天守閣がどんなに立派で素晴らしくても、堀がしっかりしてなきゃお城として全く機能しないとまで言われているんだ。
今回はお城の堀とはどんなものか、堀の種類や構造はどうなっているのか、人気のテレビ番組『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』で特集された堀についても紹介していくね!
目次
【お城の堀とは?】
お城の堀というのは、お城のまわりにめぐらされた溝のことだよ。
他の漢字で表すと、水のあるものを「濠」と水のないものを「壕」と区別されるんだ。
もともと、敵や動物が自陣に侵入するのを防ぐために古くからお寺や住居、集落、古墳などでも堀が用いられていたんだって。
お城においては、石垣や土塁、曲輪と同じく本丸や御殿を守るという大切な役割をもっていたんだよ。
地面の土を深く掘って段差を大きくすれば、敵を足止めすることができるからね。
近世のお城では本丸の周りに何重もの堀があったんだけど、本丸に近い方を「内堀」遠い方を「外堀」と呼んでいたよ。
【堀の歴史は弥生時代にまでさかのぼる!】
堀の歴史は意外と古くて、弥生時代にまでさかのぼるらしいよ!
弥生時代では自給自足生活が当たり前だったから、動物から家の作物や食料を守る必要があったんだ。
弥生時代からはじまって、中世のお城では水のない堀「空堀(からぼり)」が一般的だったんだよ。
一方、水が張られている堀は「水堀(みずぼり)」と呼ばれていて、近世以降のお城でよくみられるね。
山城の場合は近世でも空堀が多かったよ。
【お城の堀の大きさは?】
お城の堀は中世の頃はそれほど深くなかったんだ。というのも、使われる武器が弓矢や槍など近接武器が主流だったからね。
堀の幅は10mくらいあればよしとされていたよ。
でも、16世紀に鉄砲という遠隔武器が日本に普及してからは、堀の幅を30m以上にしなければならなくなったんだ。
戦国末期から江戸初期くらいになると、最大100mの堀が造られるお城も出てきたよ!
それに伴い、堀の形状や種類もどんどん増えていったんだ。
水堀なら泳いで渡ればいいんじゃない?と思うかもしれないけど、兵士の多くは重たい甲冑を身に着けていたから、そんなに簡単にはいかなかったんだよね。
【お城の堀の種類や構造の違いは?】
お城の空堀は構造や位置によっていくつかの種類に分類されていたよ。
・竪堀(たてぼり)
斜面に対して並行に掘られた堀のこと。敵が斜面を横に向かって移動するのが難しくするのを目的に造られたよ。曲輪に沿って築かれることが多かったんだ。
・畝状竪堀(うねじょうたてぼり)
竪堀が3つ以上連続している堀のことだよ。2つの竪堀が連続している場合は単純に「連続竪堀」と呼んだんだ。
・横堀(よこぼり)
斜面に対して直角に掘られた堀のこと。平坦部の曲輪などに沿って造られることが多かったよ。
・堀切(ほりきり)
山の尾根を仕切るように掘られた堀のこと。堀切を設けることで、敵がお城の中心地(本丸)に容易に近づけなくなったんだね。
ほかにも、落とし穴や障子の桟のように区切られた堀があって、「堀障子」「障子堀」などと呼ばれていたよ。
【お城の横堀は断面の形状で分類できる!】
・薬研(やげん)堀
薬を粉末にする器具に似ているのが語源。堀の底がV字になっていて、敵が動きにくくすることができたんだ。
弥生時代の堀もこの形だったんだって!
・片薬研(かたやげん)掘
カタカナの「レ」の字型の堀で、城外側の傾斜が緩やかになっているのが特徴的。
堀の幅が広くなって、鉄砲の弾が届きやすいという薬研堀のデメリットが解消されたよ。
・諸薬研(もろやげん)堀
薬研堀の中でも両側の斜面が急になった堀だよ。
・毛抜き(けぬき)堀
毛抜きのピンセットに似ているのが語源。底がU字型の堀で、敵の縦横の移動を妨げる役割があったよ。
・箱堀(はこぼり)
底が四角い堀のことだよ。
薬研堀は空堀に、毛抜き堀や箱堀は水堀に多く用いられていたよ。
【お城の堀の水はどこから出てくるの?】
水堀のお水は一体どこから出てきたものなのか疑問に思ったことない?
雨水が溜まっているだけのようにも見えるよね。
でも、実際はお城の堀の水は、自然に湧き出てきた水や川、海から引いてきた水が使われていることが多いんだ。
例えば、青森県の弘前城。
日本一の桜の名所と呼ばれているお城だけど、堀が三重にめぐらされていることでも知られているよ。
堀の水源は、平坦地の堀(内堀、中堀、外堀)は城の南側にある地下水脈、自然要害の堀(蓮池、西濠)は河川とそれぞれ違っているんだって!
徳川家康でおなじみの江戸城は、井戸を掘っても水がほとんど出てこなかったから、「上水」という仕組みを造ったんだ。懸樋(かけひ)を神田川や玉川の上に架けて、水を引いてくることで水堀を完成させたんだよ。
神田上水、玉川上水と呼ばれていて、神田上水は日本で初めて設けられた上水道として有名だね。
【緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦で堀が空っぽになったお城って?】
お城の堀の水をぜんぶ抜くっていうテレビ番組を観たことがあるかな?
番組のタイトルは『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』。
ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんとココリコの田中直樹さんをメインMCに、的場浩司さんや坂上忍さん、中川大志さんなどの豪華な顔ぶれが毎回ゲストとして出演しているよ。
水質悪化を解消したり、外来生物を追い出したりするのが主な目的。
あわよくばお宝を発掘しちゃおうというユニークな企画なんだね♪
2018年4月に放送された「緊急SOS!日本三大池だ!池の水ぜんぶ抜く大作戦」では、神奈川県にある小田原城の堀の水を抜いたんだよね。
2人が水門を開けて相模湾に水が排出されたんだけど、堀の水は15,000トンもあって、ロンブー淳もココリコ田中もびっくり!
10日間かけて作業した結果、ウグイやモツゴなどの在来種からハナガメ、ブラックバスなどの外来種が合わせて32,000匹以上も見つかったんだ!
さらに、徳川家の家紋が入った瓦も発掘されたよ♪
高知城のロケでは、巨大魚のほかに江戸時代の軒丸瓦、軒平瓦が発掘されたね。
2019年1月に放送された「2大名城プロジェクト」では、香川県の丸亀城と山口県の萩城の堀の水が抜かれたよ。
丸亀城の堀の底からはかつて城主だった京極家の家紋入りの瓦が発掘されたんだ!
萩城の堀からは毛利家の家紋入りの瓦が発掘されたよ♪
次はどのお城の堀で作戦決行されるか楽しみだね!