鳥取城
2020年2月20日
宇和島城
2020年2月22日

丸亀城

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丸亀城は讃岐国(現在の香川県丸亀市)にあるお城。
別名「亀山城」「蓬莱城」と呼ばれており、城跡は国の史跡に指定されています。
標高66mの亀山を利用し、縄張りはほぼ四角形で亀山の廻りを堀で囲む渦郭式の平山城です。

丸亀城の最大の特徴は石垣の高さ。
緩やかであるが荒々しい野面積みと端整な算木積みの土台から、頂は垂直になるように独特の反りを持っています。
この反りは「扇の勾配」と呼ばれています。

山麓から山頂まで4重に重ねられている石垣は、合わせると60mにもなり、総高としては日本一です。
三の丸石垣だけでも一番高い部分は22mあります。
ちなみに単体として日本一高い石垣は大坂城で、実測値は33mです。

 

写真提供

wikipedia (PD, CC – 著作権名は画像に記載)

〒763-0025 香川県丸亀市一番丁

 

・御城印の入手場所

丸亀城天守内

300円

日本一の総高を誇る丸亀城の石垣ですが、2018年7月の西日本豪雨とその後の台風で2度にわたり石垣が大崩落してしまいます。

崩落したのは、城の南西部に位置する「帯曲輪石垣」とその上部に造られた「三の丸坤櫓跡石垣」です。

帯曲輪石垣は西面が幅約18m、高さ約16mにわたり崩れ、三の丸坤櫓跡石垣は東西約25m、南北約30m、高さ約17mの範囲が崩落してしまいます。

2019年12月には丸亀城の復旧工程や石垣の特徴について展示する「PR館」を開設。
石垣の崩落という逆境に立ち向かい、復旧を通じた「見せる工事」を観光資源として活用しています。
PR館は崩落した石垣の正面に設置されており、石垣2段にわたる23年度末までの大規模修繕が今もなお続いています。

また屋上からは復旧作業を正面に眺めることが可能です。
2段にわたる石垣工事は全国でも例がないため、お城ファンの間では注目を集めています。