加州清光 – 刀剣特集 – 日本の名刀をご紹介
2021年2月25日截断銘とは?刀の切れ味を表す特別な表現を解説紹介!
2021年2月25日目次
【大和守安定の歴史と概要】
大和守安定(やまとのかみ やすさだ)は江戸時代に活躍した武蔵国の刀工だよ。
大和守安定の作った刀は非常に切れ味がよく、幕末時代に評判となり、人気を博したとされているんだ。
銘は「大和守安定」のほかに、「於武蔵國住大和守安定」「富田大和守安定」「大和大掾安定」「大和守源安定」などがあるよ。
罪人の死体を固定し試し斬りをしたところ五つ胴を斬ったという伝説もあるんだ。
大和守安定は紀州石堂派出身で姓は「トンダ」と言うよ。
初期の大和大掾時代には、紀州石堂派の和歌山住・冨田安広との合作刀があり、江戸に出てからは、越前康継と合作しているよ。
刃の合いを取るのが上手なため切れ味が非常に良く、山野加右衛門の截断銘の入ったものも多くあるの。
その中には、「天下開闢以来五ッ胴落」、と切ったものさえあるんだよ。
次に大和守安定の来歴をまとめてみよう。
<元和4年(1618年)>
父は平安城安廣、元和4年(1618年)に生まれたとされているよ。
その後、江戸に出て和泉守兼重に師事。
<明暦元年(1655年)>
伊達家の招きに応じて、奥州仙台に下り、そこで奉納刀を打っているよ。
はじめ大和大掾、のち大和守を受領しているんだ。
<寛文10年(1670年)>
53歳の作があるよ。
<寛文13年(1673年)>
大和守安定最後の作品が作られているよ。
大和守安定は神田白銀町に居を構え、一代限りの刀工だったんだ。
ただ大和守安定の息子である安次が一時期、二代目・大和守安定を名乗り、作品に銘を入れているよ。
また大和守安定は槍や矢尻を多く作成しているんだ。
【大和守安定の作風】
大和守安定は、無骨で沸えが深く互の目乱れを特徴としているんだ。
反りの浅い、先細りの剣形で、地鉄は杢目詰まって強く、地沸えつき、棟焼きが多いよ。
刃文は小沸出来の湾れ、または互の目乱れをやくものが多いんだ。
反りが浅く、剣先も極めて細いため、よく切れるものの、刀の名人でなければ使いこなすことはできない…と言われているんだ。
使い手を選ぶ作風だったために、大和守安定の値段は安かったんだよ。
【大和守安定の豆知識】
大和守安定のエピソードや豆知識をまとめてみるね。
<幕末の剣士に大人気だった大和守安定>
大和守安定はその切れ味のよさから、幕末の剣士に愛用者が多かったんだ。
ここでは大和守安定を愛用していた剣士たちを紹介しよう。
・沖田総司
沖田総司は新撰組一番隊組長であり、撃剣師範も務めた新撰組最強の剣士の1人として有名だよ。
剣術に優れていた沖田総司も、大和守安定の切れ味には満足していたんだろうね。
・大石鍬次郎
大石鍬次郎は、沖田総司と同じく新撰組隊士の1人だよ。
別名「人斬り鍬次郎」と呼ばれるほどの腕前だったんだ。
大石鍬次郎は、二尺五寸の大和守安定で多くの志士を切っているんだ。
ちなみに大石鍬次郎は池田屋事件の後に、新撰組に入隊しているよ。
・伊庭八郎
伊庭八郎は遊撃隊として活躍した志士だよ。
「練武館」伊庭秀業の長男で、「伊庭の小天狗」と呼ばれているよ。
伊庭八郎は上野戦争時におきた箱根山崎の戦いで左手首の皮1枚を残して斬られて、隻腕の剣客とも言われたんだ。
<沖田総司はどうやって大和守安定の刀を手に入れた?沖田総司と大和守安定のエピソードとは>
沖田総司の愛刀と言えば、大和守安定のほかに、菊一文字則宗もあるんだ。
しかしこの菊一文字則宗に関してはフィクションなのでは?というのが通説になっているの。
その理由は、菊一文字則宗はあまりにも貴重な刀で大名クラスの武将でも手に入れることが難しかったと言われているんだ。
新撰組は当時、羽振りがよかったと言われているものの、そんな新撰組メンバーであっても菊一文字則宗はさすがに購入することは不可能。
一方、大和守安定に関しては実際に愛用しいていた武士も多く、沖田総司が持っていることも現実的であると考えられているの。
沖田総司がどうやって大和守安定を手に入れたのか?についてはよく分かっていなんだ。
沖田総司の大和守安定は、局長・近藤勇の愛刀である「長曾祢虎徹」に似ていたと言われているよ。
近藤勇の長曾祢虎徹は、鍔先二尺三寸五分で、反りが浅く肉厚、刃文が大乱れに乱れ、いかにも朴強な感じがしたそう。
沖田総司は近藤勇のことを実の兄のように慕っていたことから、近藤勇の影響を受けて、長曾祢虎徹似た大和守安定を佩刀していたと言われているんだ。
ちなみに新撰組の名を一躍知らしめた池田屋事件の際に沖田総司が帯びていたのは大和守安定ではなく「加州清光」だよ。
大和守安定は、総長である山南敬助の介錯した際に使用した可能性があると言われているんだ。
<切れ味抜群の大和守安定は「五つ胴落とし」の刀もある?!>
大和守安定の特徴は切れ味が素晴らしく、山野加右衛門の截断銘のつくものが多かったということ。
大和守安定の作刀の中には「天下開闢以来五ッ胴落」、と銘を切ったものさえあるんだ。
これは「五つ胴落とし」と言われるもので、つまり人体を5体重ねて斬ったという刀ということなの。
ちなみに重ね胴落としの最高は、関の兼房作の刀で「七つ胴落とし」の銘が付いているよ。
この胴落としの人体は、罪人の死体を重ねて固定し、斬っているんだ。
<截断銘とは?>
大和守安定は截断銘が付くものが多かったんだけど、截断銘っていったい何だろう?
截断銘についてまとめてみるね。
截断銘(さいだんめい)とは切れ味を刀の茎に記した銘文のことで、その多くは金象嵌で入れられているの。
代表的な截断銘は以下の通りだよ。
・二ッ胴
二ッ胴(ふたつどう)とは、罪人の死体を重ねて試し切りした結果を示す截断銘のこと。
試し切りを行った者の名前を象嵌することが多いよ。
二ッ胴切り落ち、三ッ胴切り落ち、四ッ胴切り落ちなどがあるの。
七ッ胴が最高で、備前基光作の刀、織田信雄の重臣・岡田長門守重孝の脇差、信濃守信吉の刀などが有名だよ。
・籠釣瓶
籠釣瓶(かごつるべ)
籠釣瓶とは、籠で作った釣瓶のように、水滴さえ留めることができない優れた切れ味を示す截断銘のこと。
水も濡らさぬほどの切れ味を意味しているよ。
兼定作の立袈裟籠釣瓶や柳生厳包の愛刀で肥後守秦光代の作などが有名。
・笹露
笹露(ささつゆ)とは、鞘を払ったと見る間もなく相手を切って落とす切れ味や笹の露のように相手の首を落とす切れ味を示す截断銘のこと。
また、篠雪、笹雪、笹の丸雪、道芝の露なども同様の意味だよ。
槇孫六兼元「笹露 槇嶋監物所持之」や池田輝政の家臣・八田豊後守の佩刀「郷義弘」、柳生連也斎が所持した秦光代の脇差「笹露」などが有名。
・小袈裟斬り
小袈裟斬り(こげさぎり)は試し斬りの際、肩から脇の下に向けてけさがけに切り落とす方法のことだよ。
・踊り仏
踊り仏(おどりぼとけ)は仏踊(ほとけおどり)とも呼ばれており、袈裟を掛けた仏様が踊りだすと、交野袈裟が落ちることから「袈裟斬り」を意味するよ。
この踊り仏は大和守安定、越中守正俊、九郎三郎重国などに見ることができるんだ。
・棚橋
棚橋(たなはし)は欄干のない橋のことで、すぐに落ちてしまうことからそう呼ばれているんだ。
大和守安定の作った刀の中には、棚橋銘があるよ。
・神風
神風(かみかぜ)は神風のように速く斬れることを示すよ。
・唐竹割り
唐竹割り(からたけわり)は、試し切りで死体を土壇の上に跨らせ、両肩の上に竹を立てて固定した後、背骨を上から下まで切り通すことを示しているよ。
大和守安定作の中で「唐竹割三ッ胴切落 万治三庚子年十一月廿三日 山野加右衛門尉永久(花押)」と在銘のものがあるんだ。
・通抜
通抜(とおりぬけ)は骨を切っても手応えなく、すっと通り抜けるように切れるという意味だよ。
・継小袖
継小袖(つぎこそで)は試し切りの際に、死体を3体重ねておいて斬ると、その切り口が継いだ小袖のように見えるという意味だよ。
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