新撰組に関わる人の証言など史料から分かる新撰組最強メンバーとは?
2021年3月29日「るろうに剣心」の登場人物はは新撰組がモデルになっているキャラクターがたくさんいる?
2021年3月29日新選組にはいくつもの役職があったんだ。
実はこの、新撰組内での役職は、強さとある程度比例していると言われているの。
確かに他のメンバーよりも弱い人が隊長をしているとなんだかむかつくし、やる気もでないから士気に関わっちゃうよね。
ここでは新撰組内の役職と、それぞれの強さをまとめてみよう。
目次
【新撰組隊の組長は全部で10人】
新撰組は慶応5月頃に編成されたんだけど、隊士を1~10番の組に分けて、それぞれの隊に組長を1人、伍長を2人、兵隊士が10名前後いたよ。
それぞれの組長は以下の通りだよ。
一番隊:沖田総司
二番隊:永倉新八
三番隊:斎藤一
四番隊:松原忠司
五番隊:武田観柳斎
六番隊:井上源三郎
七番隊:谷三十郎
八番隊:藤堂平助
九番隊:鈴木三樹三郎
十番隊:原田左之助
一番隊、二番隊、三番隊の組長の名前はよく知られていて、早い隊の組長をしていた沖田、永倉、斎藤は非常に強かったと言われているんだ。
永倉新八の証言によると「井上、藤堂、土方、山南は沖田に子ども扱いされた」と言われているので、井上源三郎と藤堂平助は剣術がそれほど強くなかったのでは?と考えられているの。
ただ藤堂平助に関しては、元新撰組隊士の阿部十郎が「剣術がよくできた」とも証言していて、桑名藩士の小山正武も「藤堂平助は新撰組四天王と呼ばれた」とも述べていることからも剣術は優れていたのでは?という見方もあるよ。
【師範をしていたのは誰?】
新撰組には各種の師範が置かれていて、撃剣、柔術、槍術、砲術、文学、馬術などの師範があったんだ。
新撰組隊長の中で師範を務めていたのは、四番隊組長・松原忠司の柔術師範、五番隊組長・武田観柳斎の文学師範、七番隊組長・谷三十郎の槍術師範だよ。
では撃剣師範は誰が務めたんだろう?
撃剣師範とは腕自慢が揃った新撰組隊士に、剣術を師範する役のこと。強くなければ務まらないよね。
この撃剣師範の役職についていたのは何人かいるんだ。
それが以下の人物だよ。
・沖田総司
・永倉新八
・斎藤一
・田中寅三
・新井忠雄
・吉村貫一郎
・池田小三郎
やはり、剣術で優れていた沖田総司、永倉新八、斎藤一は撃剣師範であったんだよ。
残りの4人に関しても簡単にまとめてみよう。
・田中寅三
田中寅三は元治元年(1864年)10月に新撰組に入隊。
・新井忠雄
新井忠雄は、田中寅三と同じく元治元年(1864年)に新撰組に入隊。
31歳で入隊しており、遅咲きの剣士と言えるね。
その後、新撰組を脱退、伊藤甲子太郎の高台寺党に参加して、油小路の変では薩摩藩邸に逃げて明治時代まで生き延びたよ。
・吉村貫一郎
吉村貫一郎は鹿島新當流の高弟という記録が残っていて、剣術の腕前は非常に高かったそう。
慶応元年に新撰組に加わり撃剣師範となったよ。
しかし、鳥羽伏見の戦いで戦死してしまうため、新撰組の在籍年数はわずか2年ほどなんだ。
短期間の入隊ながらも、撃剣師範を任されていた吉村貫一郎は腕を買われていたと推測できるね。
・池田小三郎
元治元年(1864年)10月に新撰組に入隊。この時22歳。
池田小三郎も吉村貫一郎と同じく、鳥羽伏見の戦いで戦死。
22歳の若さで撃剣師範を任されていたことからも相当な腕前であったことが推測されるね。
【それぞれ隊士は実戦でどれくらいの報酬をもらったの?】
実戦で活躍した新撰組隊士は、幕府から報酬をもらっているんだ。
報酬を多くもらっているということは、それだけ活躍しているということ。
この報酬額を見れば、だれが活躍したかがよく分かるし、強さも推測できるよね。
ここでは有名な池田屋事件での報酬をまとめてみよう。
池田屋事件では幕府は新撰組に総額600両の報酬金を与えているの。
それぞれの分配額は以下の通りだよ。
・金30両 近藤勇
・金23両 土方歳三
・金20両 沖田総司、永倉新八、藤堂平助、谷万太郎、浅野藤太郎、武田観柳斎
・金17両 井上源三郎、原田左之助、斎藤一、篠原峰三、林信太郎、島田魁、川島勝司、葛山武八郎、谷三十郎、蟻通勘吾、三品仲治
やはり沖田、永倉、斎藤、服部、藤堂らのメンバーは報酬金を多くもらっていることが分かるね。
ただこの池田屋事件に関しては、最初に到着したメンバーは、報酬額が多くなっているんだ。
【幕臣への取り立てから分かる隊士の強さ】
慶応3年(1867年)6月に、新撰組は幕臣に取り立てられたんだ。
実は京都を取り締まる警察組織は、正規職員が京都見廻組で、非正規職員が新撰組という立場だったの。
幕臣に取り立てられたことで、ようやく新撰組も京都見廻組と同じく、正規職員となったんだよ。
しかしこの半年後には幕府が崩壊してしまうんだ・・。
幕臣に取り立てられた記録によると役職は以下の通りだったよ。
・見廻組与頭格:近藤勇
・見廻組肝煎格:土方歳三
・見廻組格:沖田総司、永倉新八、井上源三郎、原田左之助、尾形俊太郎、山崎烝、
・見廻組並:吉村貫一郎、大石鍬次郎、安富才輔、岸島芳太郎、谷周平、安藤勇次郎、茨木司、村上清