新撰組初代局長の愛刀・備後三原守家正家は切れ味抜群だった?
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2021年4月10日新撰組局長と言えば近藤勇だよね。
実戦に強かったと言われる近藤勇は愛刀家としても知られていてたくさんの刀を所持していたんだ。
ここでは近藤勇の所持していた刀についてまとめてみよう。
目次
【近藤勇が所持していた愛刀とは?】
近藤勇が所持していた愛刀はいくつか知られているんだ。
それぞれ簡単にまとめてみよう。
・長曽祢虎徹(ながそねこてつ)
近藤勇の愛刀としては最も有名なのが長曽祢虎徹だよ。
しかしこの長曽祢虎徹に関しては、本物ではなく偽物説が有力視されているよ。
ただ現物が残っていないため、はっきりとしたことは分かっていないんだ。
・陸奥大掾三善長道(むつだいじょうみよしながみち)
陸奥大掾三善長道はその作風が虎徹に似ていることから「会津虎徹」とも呼ばれているの。
この陸奥大掾三善長道は、会津藩主・松平容保から池田屋事件の褒美として京都守護職から拝領されたもので、現存しているんだよ。
切れ味が素晴らしく最上大業物なんだ。
・播州藤原宗貞(ばんしゅうふじわらむねさだ)
播州藤原宗貞は近藤勇が甲州域の際に佩刀していたと言われているよ。
この播州藤原宗貞は老中・板倉周防守から拝領したものなんだ。
・三善道長(みよしながみち)
三善道長は幕末新新刀で、近藤勇が会津の山本覚馬に依頼した刀でもあるんだ。
【長曽祢虎徹は4つの胴を一刀両断できるほどの斬れ味だった?】
局長・近藤勇の愛刀として最も有名な長曽祢虎徹は、江戸時代に活躍した刀工・長曽祢興里が作った刀なんだ。
長曽祢虎徹を作った長曽祢興里は、切れ味抜群の刀を20年にわたって作り続けたよ。
人間の胴を4つ重ねて斬れるほどの剛刀として知られていて、最上大業物と呼ばれ、剣豪たちのあこがれの刀だったんだ。
長曽祢虎徹は虎徹の代表的な1口で、江戸時代の新刀期の刀でありながら、古刀のように鉄が柔らかいという特徴があるの。
また長曽祢虎徹は、江戸時代の流行りを反映していて反りは浅く、刀身本体を構成している地鉄は、鍛えが強く冴えわたっているよ。
木の年輪のような筋が丸みを帯びているように見える「杢目肌」が特徴なんだ。
【池田屋事件で佩刀していたのは長曽祢虎徹】
池田屋事件の際に近藤勇が佩刀していたのは長曽祢虎徹なんだ。
死闘を繰り広げた池田屋事件において、近藤勇は無傷であったと言われているの。
また、池田屋事件の後に養父に宛てた手紙には「刀が虎徹だったから無事でした」と書いているよ。
同じく池田屋事件で活躍した新撰組二番隊組長の永倉新八の刀は、池田屋事件の激闘の末に折れてしまっているの。
また、新撰組一番隊組長・沖田総司の刀・加州清光も刀の帽子が折れてボロボロになったそう。
いかに長曽祢虎徹が優れた刀であるかが分かるよね。
【近藤勇が所持していた長曽祢虎徹は偽物だった?】
近藤勇が所持していた長曽祢虎徹は本物ではなかった…という説があるんだ。
新刀期において、屈指の斬れ味を誇っていた機能性(最上大業物)に加えて、鍛えの美しさにも定評があった虎徹の作刀は、上流階級を中心に当時非常に人気があったの。
そのため、虎徹を入手することは非常に困難で「虎徹を見たら偽物と思え」という格言が生まれるほど、偽物が広く出回っていたんだ。
近藤勇が愛用していた長曽祢虎徹も、本物ではなく当時名工として知られていた源清麿の打った刀に「偽銘」を施したものという説もあるんだよ。
ある逸話では近藤勇に刀を打った刀屋が「近藤勇に清麿を虎徹と偽って売った」と身内に語ったと言われているんだ。
実際のところ、本物であったのか、偽物であったのかは分かっていないの。