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金田城

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金田城は対馬国下県(現在の長崎県対馬市)郡の城山にあった日本の古代山城です。
城跡は国の特別史跡に指定されています。

標高276mの城山に築城された古代山城である金田城は、朝鮮式山城で飛鳥時代の天智天皇6年(667年)に築城されました。
急峻な自然地形を利用して築造されていて、城山の東斜面に城壁、城門、水門、掘立柱建物跡の構築が認められます。
特に城壁は約2.8㎞に及ぶ石塁が全周しています。

金田城は国防の最前線となった対馬に防人が築いた大要塞であり、続日本100名城にも選定されました。
防人は664年、壱岐・対馬・九州北部に配置された辺境守備兵のこと。
初期の防人は東国から徴発され、武器や食料は自前で準備し、3年間自給自足しながら警戒に当たっていたと言われています。

 

写真提供

wikipedia (PD, CC – 著作権名は画像に記載)

〒817-0512 長崎県対馬市美津島町黒瀬

 

・御城印の入手場所

対馬観光物産協会 観光案内所

300円

金田城がある長崎県対馬市は約100の小島から形成され、日本の島の中では3番目の広さを誇ります。

対馬は3世紀頃から小船で行き来し、日本本土や朝鮮半島などの大陸と交易を行っていました。
633年、日本と百済の連合軍対唐と新羅の連合軍が戦う「白村江の戦い」が起こります。
この戦いで、日本は敗戦してしまうのです。負けた日本側は自国防衛に乗り出し、その1つとして金田城が対馬に築かれたのでした。

約1350年も前に国をあげて築かれた金田城は、天守が誕生するよりもずっと前から存在します。
定番の見学ルートは、南門の石塁や南西部石塁、城山砲台跡を見学して、城山山頂へ向かう山頂コースです。
山頂からは島々が重なる大パノラマが広がり、見晴らしは最高です。