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2023年12月31日見どころがたくさん!朝護孫子寺の3つの塔頭寺院を徹底解説!
2023年12月31日
日本三大毘沙門天の1つ、奈良県生駒郡の朝護孫子寺には境内にたくさんの虎があるんだ。
今回は阪神タイガースファンにも人気のある虎づくしの朝護孫子寺の魅力に迫ってみよう。
目次
【毘沙門天王の総本山・朝護孫子寺】
奈良県生駒郡にある朝護孫子寺は「信貴山寺」とも呼ばれ多くの方に親しまれている毘沙門天王の総本山。
醍醐天皇の病気のため、勅命により命蓮上人が毘沙門天王に病気平癒を祈願したところ、病気がたちまち治ったとされているよ。
それ以来、天皇・朝廟安穏・守護国土・子孫長久の祈願所としてたくさんの参拝客が訪れるんだ。
【別名「寅のお寺」と呼ばれる朝護孫子寺!境内には至る所に虎がいる!】
朝護孫子寺は阪神タイガースファンから熱烈な人気を得ているお寺なの。
その理由がずばり、境内にあるたくさんの虎なんだ。
朝護孫子寺は別名「寅の寺」と呼ばれていて、虎にまつわるものが境内にはたくさんあるんだ。
「寅の寺」と呼ばれる所以は2つあるよ。
まず1つ目が、朝護孫子寺の御本尊である毘沙門天王の使いが「虎」なため。
毘沙門天を祀るお寺には、虎がたくさんあるの。
2つ目は聖徳太子が毘沙門天王を感得し、ご利益をあやかったのが「寅の年・寅の月・寅の日・寅の刻」であったため。
そのため信貴山の毘沙門天に寅の縁日にお参りすると、聖徳太子にあやかってよい御利益を授かれると古くから信仰を集めているよ。
【朝護孫子寺の御守りも虎だらけ】
信貴山の縁起物である「張り子の虎」はお守りとしても授与されているの。
ゆらゆら首を振る姿から「よく首が回る」という意味で、「何事にも不自由しない、願いを招く」とのご利益があると言われているよ。
また虎の勇ましいしぐさは魔除けにも通じるとされているの。
【毘沙門天の使いは寅だけではない?ムカデも?!】
毘沙門天の使いが「寅」ということで、境内には虎にまつわるものが数多くあるんだけど、実は毘沙門天の使いは「寅」だけではないんだ。
実は、毘沙門天の使いには「ムカデ」もいるよ。
本堂の扁額には毘沙門天の使いの「ムカデ」が彫られているんだ。
お金のことを「あおし」ということから、足が多いムカデが好まれているの。
【朝護孫子寺には見どころがたっぷり!オススメスポットを完全解説!】
朝護孫子寺がある信貴山はとても広くて、たくさんの見どころがあるんだ。
ここでは朝護孫子寺の見どころスポットを、徹底解説していこう。
<開運橋>
朝護孫子寺の門前にかかるのが開運橋だよ。
開運橋は全長106mの橋で、昭和6年(1931年)に架けられ、平成19年(2009年)に国の登録有形文化財に登録されたの。
一見すると普通の橋なんだけど、橋の構造に特徴があるんだ。
開運橋は「上路カンチレバー・トラス橋」という構造をしており、橋げたの上を歩ける三角形の鉄骨を連続して延長しながら架けた橋なの。
この工法でつくられた橋は非常に貴重で、第二次世界大戦前の橋は日本に2例しかなく、とても貴重なんだ。
また開運橋を全国的に有名にしたのが「バンジージャンプ」だよ。
2016年に奈良県三郷町の町制施行50周年限定イベントとして、開運橋にバンジージャンプ台が設置されたんだ。
関西圏では唯一のバンジージャンプができるスポットであり、高さ30mある開運橋からジャンプできるため、人気を集めているよ。
<世界一大福寅>
参道を進むと最初に見えてくるのが、赤門の手前にある「世界一大福寅」と呼ばれる、張り子の寅だよ。
全長6mの大きさがあり、世界一を誇っているの。
ゆらゆらと首を振ることから、「良く首が回り何事にも不自由しない」というご利益があると言われ、魔除け・福を呼ぶなどのご利益もあるとされているの。
記念写真のスポットとして人気が高いよ。
<仁王門>
宝暦10年(1760年)に再建されたもの。
明治14年(11881年)に大修理され、大正11年(1922年)に現在の場所に移されたよ。
<聖徳太子像>
朝護孫子寺は聖徳太子が創建したと伝わっているため、境内には鎧に身を固め戦いに赴く馬上姿の聖徳太子像があるの。
武人のイメージがあまりない聖徳太子だから、すこし珍しいと感じるかもしれないよ。
<本堂>
毘沙門天王信仰の総本山である朝護孫子寺の本堂は、山門から見て一番奥にあるの。
御本尊である毘沙門天王像は左に膩師童子像、右に吉祥天像を配置し、内陣の正面に安置されているよ。
父・母・子の絆を大切に、家族円満を願う象徴とされているんだ。
毘沙門天王は、商売繁盛・金運如意・開運招福・心願成就の徳を最も厚く授けてくれる神様として知られているよ。
一般公開されている毘沙門天王は「お前立ち」と呼ばれているものなの。
その後ろには「中秘仏」、さらに奥には「奥秘仏」がお祀りされていて、特別な祭事が開催される際だけ御開帳されるんだ。
現在の本堂は昭和33年(1958年)に再建されたもの。
朱塗りの欄干を持っていて、山の斜面に柱を伸ばした舞台造りの建物なんだ。
この構造は創建当時と変わらないと言われているよ。
本堂の真下には、暗闇の中を進んで心願成就を祈願する「戒壇巡り」の場となっているよ。
また本堂の舞台からは大和平和が一望でき、とても見晴らしがよいの。
<戒壇巡り>
本堂では修行体験である「戒壇巡り」を経験できるよ。
暗闇の中を手探りで進んだ先には、千手観音や阿弥陀如来などの八体の仏像がお祀りしてあるんだ。
さらに真っ暗な回廊を進むと、大きな鉄の錠前に触れることができるよ。
この錠前に触れると「心願成就」のご利益が得られるそう。
約900年前、覚鑁上人が信貴山に籠って修行された時に、毘沙門天王より授かった「如意宝珠」を納められ、本堂の地下にお祀りしたの。
錠前に触れることで、如意宝珠に触れたのと同じ功徳が与えられると、伝わっているよ。
ちなみに戒壇巡りは別途200円の拝観料が必要となるよ。
<経蔵堂>
経蔵堂には回転式の経蔵があって、それを一周させると全てのお経を読破したのと同じ功徳が得られるそう。
<虚空蔵堂>
虚空蔵堂は入試合格祈願ができるお堂。
若き日の弘法大師・空海が修行をした虚空蔵求聞持法の本尊・虚空蔵菩薩を安置しているの。
入試合格や学業成就を祈願する参拝客が多く訪れるよ。
<剱鎧護法堂>
剱鎧護法堂は病気全快の霊験あらたかなお堂。
約900年前に、醍醐天皇が重い病気にかかられた際、命蓮上人が天皇の勅命により毘沙門天王に、病気平癒の祈願をされたの。
すると、剱鎧護法の使者が醍醐天皇の枕元に現れ、天皇の病は治癒したそう。
その剱鎧護法を身体健全・無病息災・病気平癒の守り本尊としてお祀りしているのが、この剱鎧護法堂なんだ。
病気の種類を問わず、あらゆる病気を治すご利益があるそう。
病気を抱える人が多く参拝されているよ。
<多宝堂>
多宝堂は大日如来が祀っているお堂。
<空鉢護法堂>
山頂にある空鉢護法堂では、一眼成就の霊験あらたかな守護神をお祀りしているよ。
命蓮上人が神通力で空鉢を飛ばして、長者の倉や米俵を舞いあがらせたという話に由来するお堂なんだ。
<弁財天の滝>
信貴山唯一の滝で、滝修行として使われているよ。
<開山堂>
開山堂は1722年に建立されたお堂で、開基の聖徳太子、宗祖の弘法大師、四国八十八ヶ所ご本尊様をお祀りしているよ。
四国八十八ヶ所各寺のお砂が敷いてある場所では「お砂踏み」を体験できるの。
お砂踏みを行うと、四国八十八ヶ所全てのお寺を参拝したのと同じとされていて、開運招福・商売繁盛・学業成就の御利益があると言われているんだ。
<命蓮塚>
信貴山を中興した高僧・命蓮上人の墓と伝えられる塚。
塚上には十三仏が祀られていて、周囲にも室町時代末期頃の「一石一尊十三仏板碑」が多数樹立しているの。
<三宝堂>
三宝堂には人々を守る明王「不動明王」、全ての人々を救う西方極楽浄土の仏様「阿弥陀如来」、仏教の守護神かまどの神様である「三宝荒神」をお祀りしているお堂。
不動明王を真ん中に、右に阿弥陀如来、左に三宝荒神を安置。
三宝荒神は、避難水難除けの神様で「三宝さん」と呼ばれ親しまれているよ。
<かやの木稲荷大明神>
かやの木稲荷大明神は樹齢1500年のかやの木の下に鎮座している大明神様。
かやの実を火に焚くと、悪魔が退散し、福運を授かると言われているよ。
<猪上神社>
信貴山の総鎮守で、武内社。
御祭神は天足彦国押人命で、向かって左側が天足彦命、向かって右側が国押人命とわけて祀られているよ。
【朝護孫子寺の住所とアクセス】
住所
〒636-0923 奈良県生駒郡平群町信貴山2280−1
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