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勝連城

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勝連城は沖縄県うるま市にあったグスク(御城)の城址です。
城は勝連半島の南の付け根部にある標高60~100mの丘陵に位置しており、南城、中間の内、北城で構成されています。

北城には石垣で仕切られた一の曲輪、二の曲輪、三の曲輪を備えており、一から三までの曲輪が階段状に連なり、一の曲輪が最も高いです。
また城の南側には南風原集落が広がり、交易のための港を備えていたそうです。

勝連城は14世紀初頭に、勝連按司によって築城されたと考えられていますが諸説あります。
城内からは中国、元代の陶磁器が出土しており、当時の繁栄を見ることができます。

2000年には首里城跡などとともに、琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産にも登録されました。
登録されたグスクの中で勝連城は最も築城年代が古いグスクとされています。

 

写真提供

wikipedia (PD, CC – 著作権名は画像に記載)

〒904-2311 沖縄県うるま市勝連南風原3908

 

勝連城は高低差を活かした城づくりが特徴の城です。10代にわたって地域の首長である按司によって治められてきましたが10代の城主阿麻和利の治世が最盛期でした。

この時期には、地の利を活かした中継貿易で経済力と軍事力を持っていたと言われており、首里王府とは別の道を歩もうとします。
しかし最終的には王府の軍勢によって滅ぼされたため、衰退していきました。
勝連城で最も高い場所にある一の曲輪は標高約98mで、南は知念半島、北は山原まで見渡すことができます。

実は勝連城はまだ発掘調査と復元の途中で、その全貌はまだ明らかになっていません。また20mの高低差をうまく利用して軍事力強化につなげた四の曲輪の階段など、グスクとして防衛機能は突出しています。