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日本三大毘沙門天の1つ・最勝寺では日本の奇祭「悪口祭り・滝流しの式」が行われる!

最勝寺(大岩山毘沙門天) from google

栃木県足利市にある最勝寺は奈良の信貴山、京都の鞍馬山とともに日本三大毘沙門天の1つとして知られているよ。

ここでは別名「大岩山毘沙門天」と呼ばれる最勝寺の魅力に迫ってみよう。

 

巫女レモン
巫女レモン
日本三大毘沙門天の1つ、早速、見ていきましょー!

 

【最勝寺(大岩山毘沙門天)とは】

 

最勝寺は別名「大岩山毘沙門天」と呼ばれ、大岩山に位置する真言宗の寺院。

天平17年(745年)、行基上人は純金の毘沙門天像を祀るのにふさわしい場所を探していたんだ。
そんな時に夢枕に神人が立ち、大岩山を教えてくれたということに起源すると言われているの。

毎年大晦日には奇祭「悪口(あくたい)まつり」、元旦には「滝流しの式」を開催。
国の守り神の他、足利七福神めぐり社寺の1つとしても知られているよ。

また、葛飾北斎が最勝寺を絵に描き、小林一茶も俳句を奉納しており、関東屈指の古刹なんだ。
厳かな雰囲気が漂う最勝寺はパワースポットとして人気なの。

 

最勝寺(大岩山毘沙門天) from google

 

【大岩山とは?】

 

最勝寺がある大岩山は、関東平野の北端に位置する標高は517mの霊山。
奈良時代、開祖である行基菩薩は関東地方を仏教によって救いたいという想いから、関東平野が一望できる大岩山に多聞院最勝寺を開山したんだ。

 

行基菩薩は仏様の力で疫病や飢饉に苦しむ人達を救おうと奈良に大仏を建立したの。
そんな時に夢のお告げに導かれ、日本の北端近くにある足利大岩山に北の守り神である「毘沙門天」をお祀りして、国の平穏を願ったんだ。

 

大岩山には名前の通り、巨大な岩や奇岩が多く見られるの。
急峻な大岩山は、山岳信仰の対象となって修験道の一大修行場として栄えたんだ。

大岩山各地に築かれた十二坊には修験者たちが滞在して、修行に励んでいたそう。
現在、十二坊は現存していないものの、山内には今でも修験者を見ることができるよ。

 

 

【最勝寺(大岩山毘沙門天)の歴史】

 

最勝寺は天平17年(西暦745年)に行基上人によって開かれ、聖徳太子御作の毘沙門天を祀ったのが始まり。
その後は聖武天皇によって、本堂、経堂、山門、鐘楼、三重塔、十二坊の諸堂を賜ったよ。

その後は、一大霊場となるとともに、修験道の修行場として一大霊山となって、足利氏など名だたる武将から信仰を集めてきたの。
しかし、文安4年(1447年)に雷火のために諸堂は焼失。
現在の毘沙門天本堂は、江戸時代・宝暦12年(1762年)に再建されたものなんだ。

 

 

 

【最勝寺(大岩山毘沙門天)の御利益とは?】

 

最勝寺の御利益には

・開運厄除
・学業成就

などがあるよ。

 

最勝寺(大岩山毘沙門天) from official site

 

 

【最勝寺(大岩山毘沙門天)の毘沙門天像とは?】

 

最勝寺の御祭神である毘沙門天像は、毘沙門天と吉祥天・善膩師童子の三尊形式の像をしているよ。

それぞれまとめてみよう。

<毘沙門天像(栃木県指定文化財・彫刻)>

毘沙門天像は像高180.0㎝、肩幅34.0㎝で栃木県指定文化財。
木造寄木造で鎌倉時代作。

右手には多宝塔、左手に三つ叉の鉾を備えていて、足元は邪鬼を2体踏みつけているの。
栃木県の中でもこの毘沙門天像に並ぶ大きさ、迫力を持つものはないと言われているよ。

 

<吉祥天・善膩師童子(栃木県指定文化財彫刻)>

吉祥天は毘沙門天様のお妃さま、善膩師童子は息子の1人。
吉祥天は像高95.0㎝、木造寄木造で鎌倉時代作。
善膩師童子は像高93.0㎝、木造寄木造で鎌倉時代作となっているよ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
関東最古の毘沙門天なんですって!

 

【最勝寺(大岩山毘沙門天)の境内を徹底チェック!見どころを解説】

 

最勝寺(大岩山毘沙門天)の境内には、大岩山毘沙門天本堂、山門、石段など足利市指定文化財が立ち並んでいて、大岩山石造層塔は栃木県指定有形文化財にも登録されているんだ。
今回は最勝寺の境内にある見どころを徹底解説してみよう。

 

<大岩山毘沙門天本堂>

大岩山毘沙門天本堂は、間口3間、奥行き4間、木造入母屋造で開山した翌年の746年に、聖武天皇の勅願によって本堂を含む諸堂が建立されたよ。
その後、落雷等による火災で焼失・再建を繰り返し、現存する本堂は宝暦12年(1762年)に再建されたもの。
大岩山毘沙門天は一社寺としては県内有数の絵馬の奉納数を誇っており、本堂内部には130を超える絵馬や奉納額が掲げられているんだ。

 

<山王権現社>

現存する山王権現社は桃山時代の建築。
大岩山毘沙門天の中では最も古い建築されているよ。
また本堂西側、山王権現社に並んで大黒天社、稲荷神社、西宮神宮も安置されているの。

 

<山門>

745年に行基菩薩が大岩山毘沙門天を開山した後、聖武天皇の勅願によって山門が建立されたよ。
間口3間、奥行2間、入母屋・浅瓦葺の木造で、基礎の石は上段に御影石を利用した2段重ねになっているの。
現存している山門は元禄6年(1693年)と平静17年’(2005年)に改築されたものなんだ。

 

最勝寺(大岩山毘沙門天) from google

 

<金剛力士立像(仁王像)>

山門にある金剛力士立像は運慶作の足利市指定文化財。
阿形像の像高は280.0㎝、吽形像の像高は285.0㎝で、共に木造なの。
目には水晶の玉が埋め込まれていて、悪を通さないとする厳しい顔つきをしているよ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
こちらもなかなかの迫力です!!

 

最勝寺(大岩山毘沙門天) from google

 

<鐘楼>

聖武天皇の勅願によって、鐘楼堂が建立されたよ。
昭和28年(1953年)に鰐口・梵鐘が奉納され、現在は損傷のため新しい鐘が奉納されているの。

 

<石段>

山門から大岩山毘沙門天本堂へ登る正面の参道は、足利市指定文化財でもあるの。
急斜面を花崗岩製の方柱状切石を持って構成していて、両側石面に高さ17~19㎝、横幅23~25㎝のものを階段状に積み上げているよ。
40段とも原型のよく残しており、保存状態も良好。
銘記によると、宝永元年(1704年)建立の石段であると言われているんだ。

 

<叶権現>

叶権現は霊山・大岩山にある願い事が叶う神社。
山道を下るため、参拝が困難な場合には大岩山毘沙門天本堂に分祀があるよ。

 

この叶権現は鑁阿寺の開祖で足利義兼の孫・足利泰氏が祀った神社だと言われているんだ。
足利泰氏は日頃から神仏への信仰心が篤く、大岩山毘沙門天に深く帰依していたそう。

 

足利泰氏は100か日の祈願をこめて大岩山毘沙門天を参詣していたところ、99日目に行基平のそばを通りかかった際に白蛇が岩の間から現れたんだ。
願いがかなった証だと思った足利泰氏は、白蛇を捉えて岩穴に納め、そこへ祠を建てて叶権現を祀る神社を創建したそう。

 

この地域では古くから叶権現の神社にお参りすると、願い事は全てなんでも叶うとされていたの。
現在では開運や金運のパワースポットとして人気があり、

・恋愛成就
・合格祈願
・心願成就
・子授け祈願

など様々な祈願や願掛けに栃木県外からたくさんの参拝客が訪れるよ。

 

また叶権現には「夢叶」絵馬があるの。

夢叶絵馬には2つの使い方があるんだよ。

1つ目は、絵馬の裏側にお願い事や名前、住所を書きこんで境内の絵馬奉納所に納める使い方。
これは一般的だよね。

2つ目は、裏側にお願い事、名前、住所を書き込んだ後、叶権現にお参りしてお願いごとを伝えるんだ。
そして叶権現が描かれた絵馬を神様の御姿として自宅でお祀りするの。
この絵馬に向かって毎日手を合わせてお願い事を祈ろう。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
お願いが叶いますように。。。

 

<御神木>

足利市指定文化財で天然記念物でもある大岩山毘沙門天の御神木は、樹齢約600年と推定される杉の木なんだ。
大きさは目通り7m、高さ29m、枝張り東西16m、南北33mの大木で、足利市内最大の杉の木になるよ。
枝はほとんど下に曲がっており、逆さ杉を思わせるような形をしているんだ。

 

<石造層塔>

石造層塔は鎌倉時代に建てられた凝灰岩製の供養塔。
栃木県指定文化財で高さは約143㎝になるよ。

足利泰氏が父義氏の供養のためにこの層塔を建てたものと考えられているの。
全体的に鎌倉初期~中期の特徴をよく表していて、紀年銘を持つ層塔としては、栃木県内で最も古い層塔となっているよ。

 

<男坂・女坂>

大岩山毘沙門天の本堂は、大岩山の山頂付近に位置しているため、古来より山の麓から山頂へと続く登山道が知られているんだ。
この登山道には「男坂」と「女坂」があるよ。

 

・男坂

男坂は男坂口駐車場横にある石柱山門が入り口になっていて、山門からは尾根筋を辿って真っ直ぐ行基平へと登っていくよ。
傾斜はとても急で、女坂に比べると険しい道が続くんだ。
行基平からは毘沙門天境内入り口までは数分で到着するよ。

 

・女坂

女坂は谷筋を登っていく道になっていて、比較的なだらかな傾斜の坂道。
途中、水源と不動明王像が安置されているよ。
女坂の出口は男坂と同じく、行基平に続いていくんだ。

 

 

【大岩山毘沙門天の「悪口祭り」は日本の奇祭として有名】

 

大岩山毘沙門天の悪口祭り(あくたいまつり)は日本の奇祭として知られているんだ。

この悪口祭りは、その名の通り、大晦日の夜に悪口をつく祭りなんだ。
日本では大岩山毘沙門天の他、京都の祇園社や茨城郡の愛宕神社、上野北甘楽群磐戸村の檜澤岳神社などでも行われているそう。

 

悪口祭りの始まりは江戸時代末期の慶応年間のこと。
大晦日の23時から大岩山毘沙門天の麓にある男坂口駐車場から登山道を出発し、大岩山毘沙門天の本堂まで歩いて参るんだ。

本堂までの道中、参加者は「ばかやろう」など悪口を言いながら登ることで、1年中の厄を落とし、溜ったうっぷんを晴らして清々しい新年を迎えるという行事なの。

 

<悪口祭りの由来とは?>

悪口祭りの縁起は諸説あるものの、その1つが架空の動物「獏(ばく)」に関するものがあるんだ。
江戸時代末期、疫病で亡くなる人が多く、人々は悪夢を食べる架空の動物「獏」にこの悪夢を食べてもらって、疫病退散の祈願が届くように願ったそう。
この「獏」を「ばくさま」と祈っていたのが、「ばくやろう」→「ばかやろう」に訛っていったと言い伝えられているの。

 

<悪口祭りで言ってはいけない悪口とは?>

ちなみに悪口祭りでは言ってはいけない悪口があるの。
「びんぼう」「どろぼう」など「ぼう」がつく悪口は言ってはならないとされているよ。

 

<悪口祭りの別名は「提灯行列」>

悪口祭りでは信徒が悪口を言いながら暗い参道を登っていく際、暗い山道を提灯で照らして行列を作っていたため「提灯行列」とも呼ばれているんだ。

 

<悪口祭りで開催される「悪口大声コンクール」>

悪口祭りに先立って、大晦日の夜には悪口大声コンクールが開催されるんだ。
このコンクールでは、悪口を叫ぶ声の大きさを競うよ。

お立ち台に立ち、1年間のうっぷんを叫んで騒音測定器で声の大きさを計るんだ。
1位になるとお年玉1万円が授与されるよ。

 

神主レモン
神主レモン
悪口、なにを言おうかなと考えてしまいますねw

 

【悪口祭りに続いて行われる日本の奇祭「滝流しの式」】

 

大晦日の23時から悪口祭りが行われ、続いて大晦日の深夜12時(元旦0時)に行われるのが「滝流しの式」だよ。
この滝流しの式では、国家安泰・家内安全、商売繁盛をはじめとした諸願成就の大護摩の祈願を行うの。

その起源は、江戸時代前期・寛永年間から始められたと伝わっているよ。
お神酒を「滝のように」額から受けて大盃で飲み干すことで、福やご利益が滝のごとく尽きることのないように、という縁起で執り行う儀式なんだ。

 

参加者は毘沙門天の前に正座し、直径30㎝以上の大きな盃を両手に捧げ、その盃を口にあてがうの。
そこへ住職が鼻の頭から酒を注ぎ、額・頭へと酒器を高くして酒を注いでいくんだ。
最後には頭のてっぺんから、額・鼻へと滝のようにお神酒が盃に流れていくよ。

 

<どれくらいの酒量を飲むの?>

1人で飲む量は多くても2号(0.36L)程度だそう。
けれど昔は一升(1.8L)が普通で、多い人では二升以上飲んだ人もいるんだって。

 

巫女レモン
巫女レモン
本当に変わった儀式がありますね!

 

 

【最勝寺(大岩山毘沙門天)の住所とアクセス】

 

住所

〒326-0841 栃木県足利市大岩町570

 

アクセス

JR足利駅から8キロメートル(車で25分)
JR山前駅から6キロメートル(車で15分、徒歩60分)
東武足利市駅から8キロメートル(車で20分)
市生活路線バス(松田線)で、三重郵便局前下車(徒歩40分)
北関東自動車道「足利IC」から30分、「太田桐生IC」から40分

など。

公式サイトより引用