全国には毘沙門天を祀るお寺がたくさんある!日本三大毘沙門天の1つ「朝護孫子寺」とは?
2023年12月31日日本三大毘沙門天の1つ・最勝寺では日本の奇祭「悪口祭り・滝流しの式」が行われる!
2023年12月31日長野県にある諏訪大社は諏訪神社の総本社。
日本三大御柱の1つであり、7年に1度開催される「御柱祭」が有名だよ。
ここでは諏訪大社の御柱祭について解説してみよう。
目次
【諏訪大社とは?】
諏訪大社は全国に1万社以上ある諏訪神社の総本社。
その起源は古く、1500~2000年前と言われていて、日本最古の神社の1つなんだ。
古事記にも登場するよ。
諏訪大社は諏訪湖周辺に4つの境内を持っていて、二社四宮で1つの社となるの。
上社は本宮と前宮、下社は秋宮と春宮で分かれているよ。
それぞれまとめてみよう。
<上社:本宮(諏訪市)>
本宮は「諏訪造り」という独持の様式で、幣拝殿と片拝殿のみで本殿はなし。
ご神体は御山「守屋山」となっているよ。
本宮幣拝殿は1835年に建立されたもので、国の重要文化財にも指定されているんだ。
上社の御祭神は建御名方神と、その妃である八坂刀売神。
<上社:前宮(茅野市)>
前宮は諏訪信仰発祥の地として伝えられているの。
かつて諏訪大社の頂点に位置し役職・大祝(おおほうり)の住まいがあったそう。
諏訪大社の中で唯一本殿を持っており、ご神体は御山「守屋山」だよ。
前宮本殿は元々あった本殿が取り壊され、1932年に現在の本殿が建立されたんだ。
本殿の建築材には伊勢神宮の古材を使用しているよ。
<下社:春宮(上諏訪町)>
春宮は二重楼門造りの拝殿と左片拝殿、右片拝殿が横に並んでいるよ。
春宮幣拝殿は1780年に建立されたもので、国の重要文化財指定。
ご神木は「杉の木」だよ。
下社の2社の御祭神は
・建御名方神
・建御名方神の妃である「八坂刀売神」
・建御名方神の兄である「八重事代主神」
をお祀りしているの。
建御名方神は出雲大社の御祭神「大国主命」の息子であり、かつては軍神として崇められていたことから、勝運・開運の御利益があるそう。
坂上田村麻呂や源頼朝、武田信玄、徳川家康などの武将たちも崇敬していたそう。
<下社:秋宮(下諏訪町)>
秋宮には長さ13mの太注連縄をもつ神楽殿があるよ。
秋宮神楽殿は1835年に建立された国の重要文化財指定。
拝殿、左右片拝殿と御宝殿は春宮と同様の様式で作られているんだ。
ご神木は「イチイの木」だよ。
また神楽殿を守る狛犬は全長1.7mもあり、青銅製の狛犬としては日本一の大きさを誇っているの。
【諏訪大社の御柱とは?】
諏訪大社と言えば「御柱」が有名。
出雲大社、伊勢神宮と並んで日本三大御柱にも選ばれているよ。
諏訪大社の4社それぞれの境内には、社殿を囲むように4本の御柱が建てられているんだ。
春宮ではそのうちの2本を間近で見ることができるよ。
春宮の御柱の4本のうち、一番太くて高さがあるものが使われる「一之御柱」は長さ約17m、直径1m、重さ10トンを超えるもみの大木なんだ。
【日本三大御柱とは?】
日本三大御柱は以下の通り。
・出雲大社(出雲の大黒柱):島根県出雲市
・伊勢神宮(伊勢の心の御柱):三重県伊勢市
・諏訪大社(諏訪の御柱):長野県の諏訪湖周辺
3つの中で諏訪の御柱だけが、古代のままの姿で伝えられているの。
【7年に1度行われる御柱祭とは?】
諏訪大社では7年に1度、式年造営御柱大祭(御柱祭)が開催されるの。
諏訪の氏子の奉仕によって執り行われる諏訪大社最大の神事なんだ。
<御柱祭の歴史とは?>
御柱祭の起源や由緒は不明な点も多いものの、最初の記録は1200年以上前の平安時代初期と残されているよ。
絵巻や古事記などにも記載があるほどの由緒あるお祭なんだ。
<御柱祭に込められた意味は?>
御柱祭は山の中からもみの大木を御柱として切り出し、諏訪大社に各4本ずつ立てていくの。
この御柱を曳き出し、立てることが祭の中心なんだけど、宝殿を作りかえること、御柱を選ぶこと全ての工程をまとめて「御柱祭」と呼ぶよ。
御柱祭には諏訪地方の6市町村(岡谷市、諏訪市、茅野市、下諏訪町、富士見町、原村)の約20万人の氏子が参加するんだ。
16本のもみの大木が、氏子によって山から里、里から宮へと運び出されるの。
1本の御柱は約16トンもあり、この大木を1000~3000人の人力だけで移動させるんだ。
人と自然のエネルギーを感じられるお祭として、全国からたくさんの見物客が訪れるよ。
【御柱祭は「山出し」と「里曳き」の2つの日程がある】
御柱祭は大きく分けて、「山出し」と「里曳き」の2つの日程で行われるんだ。
それぞれまとめてみよう。
<山出し>
4月に行われるのが大迫力の「山出し」で、神林で伐採され、ひっそりとその時を待ち続けた全16本のもみの大木の御柱を里へと運ぶの。
お揃いの法被・腹掛け姿の氏子たちが集まって、木遣り衆の声を合図にして、3日間の山出しがはじまるよ。
「山出し」は御柱祭の中でも道中の難所が多く、氏子の技と団結力が試される緊張感ある行事なんだ。
また上社と下社ではルートや特色も異なるよ。
上社と下社それぞれの山出しについてまとめてみよう。
・上社の「山出し」
上社の「山出し」は全長11.9Kmの道のりで、住宅地のカーブや急な坂、川を含む難所が多いの。
「穴山の大曲」は民家に囲まれた狭いカーブを通過する難所で、てこ棒を使って通過するよ。
また「木落とし」はメドデコに氏子を乗せたまま御柱が27度の傾斜を下っていく一番のポイントで、急な坂を下る様子は迫力満点なんだ。
最後の難所である「川越し」は、水温10度を下回る宮川を渡るよ。
御柱を雪解け水で洗い清めて、川沿いにある御柱屋敷に安置して、御柱祭最初の3日間を終えるんだ。
・下社の「山出し」
下社の「山出し」は全長4.7㎞の道のりで、難所は「荻倉の大曲」や「木落とし」だよ。
荻倉の大曲は、民家に囲まれた狭いカーブを通過する最初の難関で、てこ棒を使って少しずつ通過。
全長100m、最大軽度35度の急坂を下る「木落とし」は地元男性の勇姿の場であり、迫力満点。
<里曳き>
里曳きは山出しからおよそ1ヶ月後の5月に3日間行われるの。
里曳きは豪壮な山出しとは対照的に、華やかな雰囲気でおこなわれるよ。
御柱は騎馬行列や花笠踊り、長持ち行列など伝統芸能を交えながら、大勢の氏子とゆっくり各社へと向かうの。
各神社の境内に着いた御柱は、柱の先端を三角錐に切落とす「冠落し」を行い、御神木としての威厳を正した後、社殿の四隅に曳き建てられて神となるんだ。
上社、下社それぞれの里曳きについてまとめてみよう。
・上社の「里曳き」
上社の「里曳き」は前宮まで1.4㎞、本宮まで2.4㎞の道のり。
上社の騎馬行列は神宮寺区(諏訪市)が行列を担当するよ。
曳行のスタートとともに本宮から迎えに来る宮司や御輿を担いだ行列を「お舟」といい、里曳きのスタートにふさわしい演出となっているの。
また里曳きのクライマックスである「建御柱」では、木遣りやラッパの演奏が行われる中で、御柱を人力で1時間かけて垂直に立てていくんだ。
・下社の「里曳き」
下社の「里曳き」は春宮まで1.7㎞、秋宮まで3.3㎞の道のり。
下社の騎馬行列は例年、下諏訪町の第1区と第3区が担当するよ。
ポイントは里曳きの序盤に行われる「春宮木落とし」で、山出しほどの落差はないものの、御柱によって氏子を乗せたまま滑り下りる地区もあるそう。
各地区によって個性が現れるため、盛り上がるシーンの1つなんだ。
また100竿を超える「長持行列」も魅力的。
総重量150キロを超える長持は、おかめの面やたくさんの花が飾られるなど、様々なバリエーションを楽しめるよ。
【諏訪大社の住所とアクセス】
住所
〒392-0015 長野県諏訪市中洲 宮山1
アクセス
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新宿駅中央本線 特急「あずさ」(約2時間35分)下諏訪駅・上諏訪駅・茅野駅
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名古屋駅中央本線 特急「しなの」・塩尻駅乗換(約2時間40分)下諏訪駅・上諏訪駅・茅野駅
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新大阪駅東海道新幹線「のぞみ」・名古屋乗換(約3時間10分)下諏訪駅・上諏訪駅・茅野駅
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長野駅中央本線 特急「しなの」・塩尻駅乗換(約1時間10分)下諏訪駅・上諏訪駅・茅野駅
など。
公式サイトより引用