全国に4万社以上ある八幡宮の総本社「宇佐神宮」は強力なパワースポットとして有名
2022年3月14日縁切り寺・駆け込み寺として知られる鎌倉・東慶寺では写経や挿し花など様々な体験ができる!
2022年3月23日
鎌倉は紫陽花の名所として知られていて、紫陽花スポットがたくさんあるの。
その中でも鎌倉随一の元祖あじさい寺と呼ばれているのが「明月院」だよ。
「鎌倉の紫陽花と言えば明月院」と言われるほどなんだ。
今回は、紫陽花の絶景が楽しめる明月院について解説してみよう。
目次
【明月院とは?】
明月院は臨済宗建長寺派に属するお寺。
首藤刑部太夫・山ノ内経俊が永暦元年(1160年)に平治の乱で、戦死した父・首藤刑部大輔・俊道の菩提供養として、明月院の前身である明月庵を創建したのが始まりなんだ。
その約100年後の康元元年(1256年)に第5代執権・北条時頼が出家のために最明寺を建立。
最明寺は時頼が亡くなった後、廃絶したものの、時頼の息子で第8第執権・北条時宗が最明寺後に禅興寺を創建したの。
その後、康暦2年(1380年)には鎌倉公方の足利氏満から禅興寺中興の命を受けた関東管領・上杉憲方が寺院を拡大し、塔頭も建てたんだ。
この時に明月院という名に改められたの。
禅興寺は一時期、関東十刹の一位までなったものの、明治初年に廃寺。
筆頭の支院だった明月院だけが残る形になったよ。
明月院の本尊は聖観音菩薩坐像。
【明月院は元祖あじさい寺!2500株の紫陽花が咲き乱れる】
鎌倉には紫陽花スポットが点在しているけれど、その中でも特に有名なのが明月院だよ。
紫陽花の咲く時期には北鎌倉駅から明月院に向かう道には人が絶えずいて、たくさんの観光客でにぎわうの。
境内には2,500株もの紫陽花が咲き乱れるよ。
紫陽花の9割は日本古来の品種である「ヒメアジサイ」だそう。
総門から中門に至る鎌倉石の石段の両脇を埋め尽くす青色の紫陽花は「明月院ブルー」とも言われていて絶景なんだ。
日ごとに青みを増していく、吸い込まれそうなほど澄んだ綺麗な青色が特徴だよ。
山門下の正面参道はもちろん、渓谷道、中参道、帰る時に通る車道など境内の至る場所で紫陽花が植栽されているから、境内をゆっくり散策すれば贅沢な時間を楽しめるよ。
【明月院の紫陽花の開花時期はいつ頃?】
明月院の周りは山で囲まれていて、その山並みを活かした草木の景観が特徴なの。
6月頃になると紫陽花が境内全体を埋め尽くすように咲き乱れる光景はまさに絶景。
開花時期は例年5月下旬~6月下旬頃となっていて、6月10日頃~下旬にかけて紫陽花の最盛期を迎えるよ。
紫陽花を見に行きたい人は、ぜひこの時期を狙って明月院を参拝してみてね。
【明月院のインスタ映えスポット「悟りの窓」】
明月院のインスタ映えスポットと言えば「悟りの窓」だよ。
悟りの窓は、方丈と称される本堂にある丸窓のことで、まるで絵画のような円窓からの景色を楽しむことができるよ。
窓の向こう側には、本堂後庭園が広がっていて、広いキャンバスに描かれたような風情ある景色を堪能できるの。
この悟りの窓から見える景色は季節によって異なり、花菖蒲、新緑、紅葉など四季折々の風景を眺められるんだ。
紫陽花のシーズンには、長い行列ができて待ち時間も出るほど人気スポットだから、ぜひともチェックしてみよう。
【明月院は紫陽花以外にも四季折々の風景が楽しめる!】
あじさい寺として有名な明月院だけど、紫陽花の他にも境内にはたくさんの花を楽しむことができるんだ。
春には桃やしだれ桜、夏には花菖蒲やヤマユリ、秋にはキンモクセイ、ハギなど、冬はロウバイ、スイセンなど境内には1年中花が絶えずに咲いているよ。
特に晩秋の紅葉やイチョウの美しさは、明月院ブルーに負けず劣らずとっても美しいの。
「明月谷」と呼ばれる明月院がある狭い谷戸一帯が一面色づく様子はまさに圧巻。
紫陽花のシーズンはもちろんだけど、紅葉シーズンにもぜひ訪れてみたいね。
【6月・12月シーズンのみ公開される本堂後庭園】
悟りの窓から見える本堂後庭園は、花菖蒲の季節の6月上旬と、紅葉の季節の12月上旬のみ一般公開されるんだ。
ちなみに本堂前は枯山水庭園になっていて、こちらは随時見学できるようになっているよ。
6月上旬~中旬に、本堂後庭園の花菖蒲は開花を始めるんだけど、紫陽花の開花と同時期に花菖蒲も満開を迎えるんだ。
本堂後庭園には約3,000株もの花菖蒲が咲き誇るから、この時期の特別公開はぜひとも訪れておきたいスポットの1つだよ。
【明月院には鎌倉最大のやぐらがある!】
明月院の境内には、鎌倉最大のやぐらと言われる「明月院やぐら」があるよ。
このやぐらは上杉憲方の墓と伝わっていて、壁面に釈迦如来・多宝如来と思われる像が浮き彫りされているの。
また基壇上部には十六羅漢と思われる浮き彫りもされていることから「羅漢洞」とも呼ばれているんだ。
【明月院のおすすめ見所スポットを徹底解説!】
明月院を訪れた時に、ぜひともチェックしておきたいスポットをまとめてみよう。
<山門>
6月の紫陽花の時期には、山門前の参道は両脇が紫陽花で埋め尽くされるよ。
この時期、山門前の参道は人で混雑するから注意しよう。
<方丈>
方丈と呼ばれる本堂の本尊は、聖観音菩薩坐像を祀っているよ。
<庭園>
方丈内にある円窓は、悟りや心理、大宇宙などを円形で象徴的に表現したもので「悟りの窓」と呼ばれているよ。
手前には枯山水庭園、奥には後庭園と2つの庭園を持っていて、後庭園は通常非公開で円窓からしか見ることができないの。
3000本の花菖蒲と紅葉の季節にのみ、特別公開されるよ。
<北条時頼の墓所>
36歳の若さで亡くなった、5代鎌倉幕府執権の北条時頼のお墓があるよ。
<やぐら>
鎌倉の中でも最大級の大きさを誇るやぐら。
上杉慶方の墓と言われる宝篋印塔が祀られているよ。
<開山堂>
山内上杉家の祖である関東管領・上杉憲方は密室守厳を開山として、明月院を開創。
開山堂には密室守厳像が祀られているよ。
<寺宝>
彫刻では、上杉氏の祖といわれる木造上杉重房座像(国重要文化財)や北条時頼坐像(県重要文化財)、明月院絵図(国重要文化財)が保管されているよ。
【鎌倉には紫陽花スポットがたくさんある!おすすめの紫陽花スポットを徹底解説!】
ここまで「元祖あじさい寺」として有名な明月院について紹介したけれど、鎌倉には紫陽花スポットがまだまだたくさんあるの。
今回は、明月院以外の紫陽花スポットをまとめて紹介するね。
<長谷寺>
江ノ電長谷エリアにある長谷寺は、紫陽花スポットとして人気があるよ。
観音山の傾斜を利用した眺望散策路には珍しい紫陽花の品種が数多く植えられていて、ガクアジサイやヤマアジサイなどを中心に40種類以上約2,500株もの紫陽花があるんだ。
6月になると、長谷寺の一番奥にある眺望散策路が紫陽花鑑賞向けにオープンして、鎌倉有数の紫陽花鑑賞の有名スポットになるよ。
散策路の上段には由比ヶ浜を眺める見晴らし台もあるの。
また竹林と紫陽花の競演を楽しむこともできるから、景観の美しさは申し分ないよ。
<一条恵観山荘>
2017年にオープンしたばかりの新スポットである一条恵観山荘は、京の雅な寛永文化を鎌倉に移転した山荘だよ。
花手水と紫陽花など、独創的な紫陽花を楽しむことができるんだ。
<御霊神社>
江ノ電の線路沿いに佇む御霊神社は、江ノ電と紫陽花の絶景を撮影できるスポットとして人気があるよ。
江ノ電が紫陽花すれすれに行き交う光景を見ることができるんだ。
また社殿裏には「紫陽花小道」と呼ばれる場所があって、様々な紫陽花を楽しむことができるよ。
約50種、250株の紫陽花が植えられていて、見頃は6月中旬~下旬頃。
<光則寺>
鎌倉の隠れた紫陽花名所として知られているのが、光則寺だよ。
長谷寺のすぐ側にありながら、一筋奥にある光則寺は、まるで別世界のように自然が多くとても静かなお寺なの。
境内には約200種、600鉢の紫陽花を楽しめるよ。
約200種というのは、鎌倉の紫陽花名所の中でもトップクラスの種類数を誇っているんだ。
その中でも特にヤマアジサイが有名で、全国から集められた可憐なヤマアジサイが見事に咲くよ。
たくさんの種類の紫陽花を楽しみたい人、静かに紫陽花を鑑賞したい人におすすめスポット。
<長寿寺>
北鎌倉エリアでおすすめなのが、長寿寺だよ。
季節限定・週末限定で公開される長寿寺は、涼し気な紫陽花の庭園を楽しむことができるんだ。
鎌倉では珍しく、長寿寺本堂裏にある小方丈に上がることができるの。
ここの縁側から紫陽花が咲く裏庭をゆっくり眺めることができるよ。
<東慶寺>
明月院の近くにある東慶寺もおすすめの紫陽花スポットの1つ。
映画「駆け込み女と駆け出し男」の舞台ともなった東慶寺は、江戸時代には駆け込み寺として女性を救ってきたお寺なの。
有名な明月院に比べると、観光客も少ないため、落ち着いて鑑賞できるよ。
この東慶寺はミシュラン・グリーンガイドでは鎌倉に2カ所しかない「★3つ」を獲得する高い評価を得ているんだ。
紫陽花以外にも、梅や花菖蒲の名所としても有名だよ。
<円覚寺>
北鎌倉駅を降りてすぐの場所にある円覚寺は、鎌倉五山の第2位に位置付けられた立派なお寺。
夏目漱石の「門」や、川端康成の「千羽鶴」など多くの文学作品の舞台となった場所としても有名なの。
円覚寺の境内はとっても広くて、山門や仏殿の周辺などあちらこちらで紫陽花を楽しむことができるよ。
<浄智寺>
鎌倉五山第4位に名を連ねる浄智寺は、自然が生かされた雰囲気が魅力のお寺だよ。
彼岸花や紅葉が美しい浄智寺だけど、紫陽花スポットとしても知られているの。
境内には約40種、150株の紫陽花が植えられているよ。
特に鐘楼門へ続く、石段の両側、甘露の井の脇あたりに咲き誇る紫陽花が見どころなんだ。
<建長寺>
日本最古の禅宗寺院である建長寺は、鎌倉五山第1位の格式を誇る臨済宗建長の大本山。
紫陽花の季節には、仏殿周辺や回春院など広い境内のあちらこちらで紫陽花を楽しむことができるの。
一番の見どころは半僧坊大権現参道の紫陽花だよ。
<妙本寺>
日蓮宗のお寺の中でも最も古く、鎌倉で最大級の木造仏堂を持つ妙法寺。
桜、ノウゼンカツラ、紅葉が美しい妙法寺は、紫陽花も楽しめるの。
妙法寺の紫陽花は、鎌倉の紫陽花名所の中でも少し遅咲きなんだ。
本堂へ向かう石段の両脇、二天門の周辺など、境内の至るところで紫陽花が咲くよ。
【明月院の住所とアクセス】
住所
神奈川県鎌倉市山ノ内189
アクセス
北鎌倉駅から徒歩 約9分