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2022年3月28日
鎌倉エリアでも特に人気の高い建長寺。
観光客でにぎわう建長寺の向かいにひっそりと佇むのが「長寿寺」なんだ。
この長寿寺は知る人ぞ知る鎌倉の隠れた名所なんだよ。
今回は足利尊氏が創建した長寿寺についてまとめてみよう。
目次
【長寿寺とは?】
長寿寺は神奈川県鎌倉市にある臨済宗建長寺塔頭寺院で、山号は宝亀山、本尊は観音菩薩だよ。
足利尊氏が邸跡に建武3年(1336年)に創建したんだ。
尊氏が亡くなった後、尊氏の第4子で鎌倉公方となった足利基氏が父の菩提を弔うために堂伽藍を備えた堂宇を建立したのだと伝えられているよ。
諸山第一位の列に定めた長寿寺の開山は初代住職の古先印元禅師なの。
ちなみに長寿寺の南側が、足利尊氏の屋敷があった場所とされているんだけど、尊氏の屋敷がそこにあったかどうかは定かではないの。
長寿寺の創建年は不明だよ。
【長寿寺は季節限定・週末限定で公開される】
実は長寿寺はいつでもお参りできるわけではなくて、季節限定・週末限定で公開されているお寺なんだ。
毎年春と秋の季節限定で、週末に限って公開されていて、雨天時は中止になるの。
かつて境内は非公開だったから、季節限定でも公開されるのはありがたいね。
境内には美しい観音堂があって、観音像、足利尊氏像、室町時代の古先印元像などが祀られているよ。
また境内のやぐらには、基氏が尊氏の遺髪を埋めたとされる石塔もあるんだ。
季節限定、週末のみ公開というのは、なんだか特別感があるよね。
ちなみに今年の公開日は以下の通りだよ。
[春季]4月第1週~6月末の金土日および祝日:2022年4月8日(金)~6月26日(日)
[秋季]10月~11月の金土日及び祝日
[12月]1日~7日まで毎日
【長寿寺の見どころを徹底解説!】
季節限定公開している長寿寺の境内にはたくさんの見どころスポットがあるんだ。
今回は長寿寺のおすすめスポットをまとめて紹介していくね。
<三門>
長寿寺の三門は、建長寺に向かう通りの向かいに見えるよ。
茅葺の山門で、山門の左側には少し欠けてしまっているお地蔵様もいるんだ。
また、山門向かって右側には石塔を背負った亀趺が建っているよ。
亀趺とは、亀の形を刻んだ石碑の台石のこと。
<三門から臨む本堂>
山門から臨む本堂は、苔庭がとっても美しくて、絵画のようなんだ。
シーズンオフには、山門から臨む本堂の風景しか見ることができないよ。
<観音堂>
観音堂は、奈良の円成寺の多宝塔の第一層を大正時代に改造移築した建物。
この多宝塔は室町時代に建立されたもので、とても雰囲気があるんだ。
観音堂内には右手に小鳥をのせた像高111.5㎝の「木造聖観音立像」が安置されているよ。
<本堂>
長寿寺の本堂は上がることができるの。
また本堂には、本尊釈迦如来坐像、開山古先印元坐像、開基足利尊氏坐像が安置されているよ。
・開山古先印元坐像
室町時代につくられた像高44.4㎝の像。
建長寺塔頭同契院にも古先印元像坐像が伝えられているよ。
・開基足利尊氏坐像
室町時代につくられた像高54.6㎝の像。
束帯姿の尊氏像の胎内には尊氏の歯が納められていると言われているよ。
<書院>
書院の縁側からお庭を眺めることができるんだ。
<小方丈>
長寿本堂裏にある小方丈の縁側から、のんびり裏庭を眺めることができるよ。
本堂と方丈と書院とで、「コの字」型に囲むエリアには、白砂が敷き詰められていて、その真ん中にカエデなどの紅葉の木が植えられているよ。
こざっぱりとした空間は綺麗に手入れが行き届いていて、白砂と苔と紅葉のコラボレーションはまさに絶景。
座敷からこれだけ広く庭園が見渡せるのは、鎌倉エリアでは長寿寺だけと言われているの。
鎌倉の寺院で、日本庭園を眺められるスポットは少ないから、とっても貴重な庭園なんだよ。
<庭園>
小方丈に囲まれた庭園では、秋には紅葉が楽しめるよ。
紅葉の季節以外でも拝観したい綺麗な庭園が広がっているの。
普段は、緑色の綺麗な苔がびっしりと生えており、京都の寺院を連想させるような広い庭園となっているんだ。
<足利尊氏の墓>
境内浦山にあるやぐらは、足利尊氏のお墓だよ。
尊氏の遺髪を埋葬していると言われているんだ。
【長寿寺は隠れた紅葉スポットとしても知られている?】
長寿寺の本堂を出て、綺麗な模様の敷石に沿って左に進むと、目の前には茅葺屋根が特徴の観音堂が姿を現すよ。
この観音堂の周囲には真っ赤な紅葉が林立していて、季節限定の至極の鎌倉風景と呼ばれるほど、絶景が見られる紅葉スポットなの。
茅葺屋根と紅葉のコラボレーションは、色彩コントラストがとっても鮮やかでまるで油絵で描かれたような美しさなんだ。
建長寺のように大勢の観光客がいないから、人もそれほど多くなく穴場と言えるよ。
長寿寺の紅葉は、まるで現世とは隔絶された世界のようで、別世界のような美しさだ…と絶賛する人も多いそう。
観音堂の背後にあるカエデとイチョウは毎年見事に色づくよ。
紅葉シーズンの秋季は季節公開されている時期だから、紅葉シーズンに長寿寺を訪れてみたいね。
ちなみに、長寿寺の紅葉の見ごろは、11月中旬~12月上旬頃となっているよ。
なお、長寿寺では基本的に拝観経路上に立ち止まって写真撮影をしていると注意されてしまうの。
写真撮影メインの拝観はお断りしているから、注意しよう。
拝観メインで、写真撮影は二の次というスタイルで、参拝するのが長寿寺のルールなんだ。
ただ、写真撮影がNGというわけではないから、立ち止まった撮影は控えるようにしようね。
【長寿寺の本堂内拝観中は私語禁止?!】
季節限定で公開されている長寿寺は鎌倉では珍しく本堂の中に入ることができるの。
長寿寺の山門をくぐったら、美しい庭園を見る前に、まずは本堂で参拝するのがお約束。
さらに、寺院建屋内での拝観中は「私語厳禁」となっているから注意しよう!
静寂に包まれる中で、目で見える美しさはもちろん、庭園の音を耳を澄まして聞くことで、境内庭園のすばらしさをより感じられることができるんだ。
【長寿寺の御朱印】
長寿寺の御朱印は、値段は300円。
お釈迦様の御朱印となっているよ。
本堂へ入って、すぐのところでいただくことができるんだ。
先に御朱印帳を預けて、番号札を受け取り、お堂から出る際に御朱印帳を受け取ってお金を支払う流れになっているの。
季節限定公開の長寿寺だけど、限定の御朱印などは登場しないそう。
【長寿寺の住所とアクセス】
住所
神奈川県鎌倉市山ノ内1520
アクセス
北鎌倉(JR横須賀線)東口を出て徒歩 約12分