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2022年3月28日北鎌倉エリアにある東慶寺は、鎌倉で有名な「縁切り寺」として知られているよ。
ここでは東慶寺の魅力に迫ってみよう。
目次
【東慶寺とは?】
東慶寺は鎌倉時代の弘安8年(1285年)に北条時宗の夫人である覚山志道尼が開いた臨済宗円覚寺派の寺院だよ。
北条時宗の菩提を弔うために、その子・貞時を開基としたの。
第5世用堂尼の入寺以後は、松ヶ岡御所としょうされ、寺格の高い尼寺としてその名を馳せるようになったよ。
かつては男子禁制の寺として、寺への出入りが厳しく取り締まわれていたんだけど、戦後は花の寺として境内を整備し、現在では多くの参拝客が訪れる人気のお寺なんだ。
近年には西田幾多郎、鈴木大拙、高見順、小林秀雄等著名人の墓苑があって、映画の舞台撮影場所にも使われたの。
花の寺として境内を整備した東慶寺では、2月には梅、3月には花モクレン、4月には桜、6月の岩たばこ・岩がらみ、花菖蒲、紫陽花など多種多様な花が咲き誇るよ。
2月の梅の時期には130本もの梅が境内に咲き乱れ、鎌倉随一の梅スポットとして人気なんだ。
【東慶寺は悪縁を切れる「縁切り寺」として有名】
東慶寺は古くから悪縁を絶ち切れる「縁切り寺」「駆け込み寺」として知られているんだ。
女性から離婚できなかった封建時代に、東慶寺に駆け込めば離縁ができると、離縁を求める女性たちがこぞって東慶寺に駆け込んだそう。
このお寺で3年ほどお経を読んだり、和裁をしたり修行をすることで離婚を成立することができ、再婚することも可能だったの。
つまり今でいう家庭裁判所のような役割も果たしていて、女性の心強い味方で、たくさんの女性を助けたんだよ。
豊臣秀吉の娘・天秀尼が入山すると、徳川家康によって「縁切寺法」は認められ、東慶寺は「女人救済のお寺」として、建立当初から明治5年(1872年)に至るまで600年間にわたって縁切りの寺法を引き継いだんだ。
その後、縁切りの寺法は廃止になり、尼寺としての歴史は明治35年に閉じたよ。
現在は禅寺となっていて、世界的禅文化の発展に尽力したことで有名なの。
【東慶寺の見どころスポットを徹底解説】
東慶寺はこじんまりとしたお寺だけど、見どころはたくさんあるんだ。
ここでは、 東慶寺を訪れた時にはぜひともチェックしておきたいおすすめスポットをまとめてみるね。
<山門>
階段をのぼったところにある東慶寺の山門は茅葺きが美しいの。
山門からは円覚寺鐘楼の茶屋など北鎌倉の豊かな自然を望むことができるよ。
6月の紫陽花時期になると、山門の左右にはたくさんの紫陽花が咲き乱れるスポットなんだ。
<金仏>
東慶寺のシンボルと言われているのが、境内にある小ぶりな仏様「金仏」だよ。
東慶寺の金仏を背景にどの季節でも季節の花を撮影できるのが、東慶寺の魅力の1つ。
6月頃には、金仏の後ろに花菖蒲が咲き乱れるよ。
<本堂>
本尊の釈迦如来坐像(鎌倉市指定文化財)を祀っている本堂「泰平殿」は、関東大震災後に佐藤禅忠師が寄進、1935年(昭和10年)に建立したもの。
美しい宝形造の屋根が特徴だよ。
桜の季節には、枝垂れ桜と宝形造の屋根の美しい光景を見ることができるの。
本尊の釈迦如来坐像は、寄木造り、玉眼入りの木造釈迦如来坐像だよ。
<鐘楼>
山門からまっすぐに伸びる石畳の参道の左にある東慶寺の鐘楼は、釈宗演老師の居士である神津猛氏が、持ち山の材木を寄進して、大正5年に建立したもの。
天井に描かれている龍の原画は松岡宝蔵で常設展示されているよ。
梵鐘は観応元年(1350年)の補陀落寺のもので神奈川県指定文化財指定。
元弘2年(1332年)に作られた、元の梵鐘は現在韮山の本立寺にあるんだ。
<寒雲亭>
斉藤利助翁の尽力により、昭和35年(1960年)、堀越家から寄進、移築された裏千家ゆかりの茶室。
千宗旦筆「寒雲」の扁額がかかっていて、真行草の天井、櫛形の欄間のある名席だよ。
平成6年(1994年)には露地を含め、大改修が行われたんだ。
<書院>
関東大震災で倒壊したものを大正14年に復興。
非公開の書院の格天井には十六菊家紋を描いていて、第5世用堂尼以来の御所寺の面影を残しているよ。
<宝物館「松ヶ岡宝蔵」>
宝物館「松ヶ岡宝蔵」には東慶寺伝来の寺宝が展示されているよ。
ここには縁切り寺の歴史を伝える寺法書や呼び出し状、駆け込みの実例を記録した松ヶ岡日記などを見ることができるの。
<水月観音菩薩半跏像(神奈川県指定文化財)>
神奈川県指定文化財である水月観音菩薩半跏像は像高34.0㎝の木造で、水辺に坐して水面に映る月を眺める姿をしていることから「水月観音」の名で呼ばれているの。
岩にもたれてくつろいでいる姿は、鎌倉一の美仏と言われていて一見の価値あり。
このような姿の観音像は水墨画に多く、中国の宋から元時代に大流行したんだけど、日本では鎌倉周辺でしか見ることができないそう。
かつては室町時代あるいは南北朝時代の作とされていたけれど、頭髪や衣の写実的な表現が見事なことから、鎌倉時代の13世紀作とされているよ。
柔和で慈悲深いお貌は、 まるで苦悩の全てを包み込んでくださるよう。
水月観音菩薩半跏像は本堂の隣にある水月堂に祀られているから、事前予約と特別拝観料が必要になるから注意してね。
事前予約することで日に2回の特別拝観(300円の特別拝観料)に参加することができるよ。
<水月堂>
水月観音菩薩半跏像を祀るお堂。
関東大震災後、鎌倉国宝館に仮寓していた観音像を祀るために昭和34年(1959年)に、東大久保にあった加賀前田家の持仏堂を移築したもの。
<墓苑>
松岡宝蔵を過ぎて、小さな観音様の石像を右手に見ると、背の高い木々が増えてくるよ。
そこから先は歴代住職、檀信徒の墓苑となっているんだ。
男僧住持となった明治以降、特に釈宗演老師の高徳を慕った各界著名な方の墓が多く存在するよ。
<白木蓮>
そばに白木蓮がたつことから名づけられた立札茶室。
写経や挿し花、貸会場として多目的に使用。
【東慶寺では様々な体験ができる】
東慶寺では境内で様々な体験ができるよ。
それぞれの体験をまとめてみよう。
<写経体験>
東慶寺では誰でも気軽に写経体験ができるんだ。
本堂を出て石畳をさらに進むと、左側に写経会場である白蓮舎があるの。
写経は9時~14時(受付は12時まで)まで行っていて、1回1,500円で事前予約も必要なし。
筆は自宅から持参してもOKだし、当日500円で購入することもできるよ。
準備も必要ないから、気軽に参加できるね。
写経は元々僧侶が行う行為とされていたんだけど、近年では祈願成就や故人の供養、趣味として楽しむ人も増えてきているの。
東慶寺で行われる写経体験は300文字程度の般若心経を書き写すというものだから、初心者でもチャレンジしやすいね。
14時までの時間内であれば好きなだけ時間をかけて問題ないそう。
所要時間は1~2時間程度が目安だよ。
姿勢を正して、呼吸を落ち着かせてゆっくりと心をこめて書き写せば、心が清らかになりそうだね。
<香道>
本物の香木を使用した数種類の香りを聞き分け、その同異を当てる競技形式の「組香」が体験できるよ。
毎月第2日曜日に開催されている香道の参加費は5,000円。
<茶道>
茶室におけるお客の作法、お抹茶やお菓子のいただき方を学ぶことができるよ。
毎月1回参加費用は5,000円(定員10名)でお茶の心得がない方を対象にした教室だから、気軽に参加できるの。
<挿し花>
色で考えたり、線で考えたりしながら花を生ける時の基礎知識を学習できる挿し花の体験教室だよ。
偶数月の第4土曜日に行われていて参加費は5,000円(定員10名)
【東慶寺の住所とアクセス】
住所
神奈川県鎌倉市山ノ内1367
アクセス
JR横須賀線 北鎌倉駅 徒歩4分