お稲荷さんは日本一の数を誇る神様!日本三大稲荷の候補地はたくさんあるって知っていました?
2022年1月23日伏見稲荷大社には千本鳥居以外にもたくさんの見どころがある?おすすめスポットを徹底解説!
2022年1月30日
京都には数多くの神社があるけれど、その中でも圧倒的な人気と知名度を誇っている神社と言えば「伏見稲荷大社」だよね。
伏見稲荷大社は、全国に30,000社あるお稲荷さんの総本社で、日本三大稲荷の1つでもあるの。
今回は、1度は訪れておきたい伏見稲荷大社についてまとめてみよう。
目次
【伏見稲荷大社って?】
お稲荷さんと言えば、私たちにとって最も身近な神社だよね。
全国各地で老若男女問わずに親しまれているお稲荷さんは全国各地に30,000社あると言われていて、その総本宮が伏見稲荷大社になるんだ。
伏見稲荷大社の歴史は平安遷都よりも古く和銅4年(711年)に創建されたと伝えらえているよ。
また、1589年(天正17年)には豊臣秀吉が母・大政所の病悩平癒祈願をしたと言われているんだ。
商売繁昌・家内安全・芸能上達のご利益があると言われていて、年間を通じてたくさんの参拝者が全国から訪れるよ。
ちなみに伏見稲荷大社の「いなり」は、山城国風土記の逸文では「イネが生った」ところより社名としたと記録されているの。
【伏見稲荷大社の御祭神とは?】
伏見稲荷大社の御祭神である「稲荷大神様」が稲荷山に御鎮座されたのは、和銅4年(711年)2月初午の日のこと。
つまり稲荷信仰の原点は稲荷山なんだよ。
稲荷大神様は「お稲荷さん」と呼ばれ、時代時代の人々の厚い信仰心によって、広く知られるようになったんだ。
伏見稲荷大社は「庶民の信仰の社」なんだよ。
<お稲荷さんのご利益は?>
古くは朝廷が雨乞いや止雨、五穀豊穣を願ったり、国の安穏を願ったりと、公の願い事が多く記録されているの。
また平安時代には良縁を願ったり、秀吉は母親の病気平癒を願ったりもしているよ。
さらに時代が進むと、商売繁昌、産業興隆、家内安全、交通安全、芸能上達の守護神として信仰を集めたそう。
<お稲荷さんは神様の位で最高位?!>
お稲荷さんは神様の位で「正一位」とされていて、この位は最高位なんだ。
もともと、天長4年(827年)に淳和天皇より「従五位下」を授かってから、だんだん上進して、天慶5年(942年)に「正一位」になったの。
ちなみに正一位の神階を授かっている神様は、稲荷大神様だけではなくて日本全国にたくさんいるよ。
<お稲荷さんのご神木は?>
お稲荷さんのご神木は「杉」だよ。
稲荷山に生えている全ての杉の木が、ご神木とされているんだ。
【境内各所に見られる「キツネ」は稲荷大神様のお使い】
伏見稲荷大社の境内を歩くと、いたるところにキツネに出会うことができるの。
このキツネは稲荷大神のお使いと言われているんだ。
キツネは穀物の天敵であるネズミを食べてくれるので、五穀豊穣の神様のお使いと考えられているそう。
ただし、野山にいるキツネではなく、大神様と同様に私たちの目には見えない特別な力を持つキツネなの。
そのため、白(透明)狐=びゃっこさんと呼ばれて崇められているよ。
楼門前には阿吽のキツネの像が鎮座して、向かって右のキツネは「宝珠」、左のキツネは「鍵」をくわえているよ。
その他にも境内にあるキツネは「巻物」「稲穂」など様々なものをくわえているそう。
このくわえているものにはそれぞれ意味があって、稲穂は「五穀豊穣」、鍵は「大切なものを収蔵する蔵の鍵」、巻物は「知恵」、宝珠は「霊徳」を象徴しているんだ。
参拝する時には、キツネが何をくわえているかチェックしてお参りすると楽しいね。
【伏見稲荷大社の顔である「千本鳥居」の謎に迫る!】
伏見稲荷大社と言えば朱色の鳥居が立ち並ぶ「千本鳥居」が有名だよね。
映像や写真などで千本鳥居を見たことがあるという人も多いはず。
伏見稲荷大社の本殿をお参りしてから、奥に進むと千本鳥居が見えてくるよ。
ここでは千本鳥居のなぜに迫ってみよう。
<なんでこんなにたくさんの鳥居があるの?>
朱塗りの鳥居がずらりと連なる光景は、まさに圧巻!の千本鳥居だけど、なぜこんなにたくさんあるんだろうと疑問に思うよね。
これは、江戸時代以降に願い事が「通るように」「通った」という御礼を込めて、鳥居の奉納が広まったことから始まったそう。
現在、境内全域の鳥居を合わせると約1万基もあるそう。
山の参道全体に並んで立っているよ。
願い事が叶った人が、鳥居を奉納していくうちに、たくさんの鳥居になったんだね。
ちなみに千本鳥居の鳥居は20年ほどで全て建て替えられるため、どこを見ても綺麗な鳥居が続いているから映えスポットとしても人気が高いよ。
<千本鳥居はなんで朱塗りなの?>
千本鳥居の鳥居は美しい朱色で、鮮やかさが際立っているよ。
この朱色は、魔力に対抗する色とされていて、古代の宮殿や神社仏閣に多く用いられている色なんだ。
また朱色は「生命・大地・生産の力」を稲荷大神の御霊の働きとして表現したもので、お稲荷様のお力の豊穣を表す色と説明されているの。
ただ、お稲荷さんだけが朱塗りではなくて、朱塗りの神社は他にもたくさんあるよ。
ちなみに、朱の原材料は水銀(丹)で、これは昔から木材の防腐剤として使われていたんだ。
【パワースポット「おもかる石」で願い事をしよう!】
千本鳥居を抜けた先にある奥社奉拝所の奥に、一対の石燈籠があるの。
実はこの石燈籠が、伏見稲荷大社の中でも屈指のパワースポットとして知られている「おもかる石」なんだ。
この燈籠の前で願い事を念じながら、石燈籠の上にある丸い石(宝珠石)を持ち上げるの。
その時に、どれくらいの重さに感じたかによって願い事の叶いやすさを占えると言われているんだよ。
予想していたよりも軽ければ願いが叶いやすいんだ。
重いと感じた人は、その願いを叶えるのはなかなか難しいそう。
【きつね絵馬でアートに挑戦!】
稲荷大神様のお使いとされるキツネは、境内にたくさんあるんだけど、伏見稲荷大社には「キツネ絵馬」もあるんだ。
このキツネ絵馬は、キツネのつり目だけが書かれていて、願い事と合わせて、思い思いの絵を描くことができるの。
キツネの絵を描く人もいれば、つり目の線を上手く利用して別のキャラクターを描く人もいるんだ。
他の人の絵馬を見ると、かなりの力作揃いだから、ついつい眺めてしまうかも?
ぜひ、きつね絵馬に願い事をかいてみたいね。
【伏見稲荷大社の気になる疑問!】
伏見稲荷大社の気になる疑問をまとめてみよう。
<伏見稲荷大社は昔、お山の上に社があったって本当?>
伏見稲荷大社は昔、稲荷山の上に社があったんだ。
しかし、応仁の乱で焼失してしまうの。
その後、何度か再興が試みられたものの、なかなか永続せず、神様のお鎮まりの所である「神蹟(しんせき)」として存続しているよ。
<伏見稲荷大社の境内にお寺があったって本当?>
伏見稲荷大社の境内には昔、お寺があったんだ。
伏見稲荷大社の本殿が応仁の乱により焼失した際に、復興の浄財勧募のために設けられた本願所が、元禄時代~幕末時代まで「愛染寺」という名で存続したの。
しかし明治時代初年には廃絶したよ。
<福参りって?>
2月初午の日に稲荷山へお参りすることを「福参り」というんだ。
都の東南にお鎮まりの神様は、人々に福を授ける神様であると信じられており、お稲荷様の力強い「おかげ」が発揮されたことによって「福参り」が定着したそう。
この2月初午の日8時~は毎年「初午大祭」が開かれているんだ。
2日前の辰の日に稲荷山の杉と椎の枝で作った「青山飾り」を本殿・摂末社に飾り、この日を迎える習わしがあるの。
社頭で参拝者に授与される「しるしの杉」は商売繁昌・家内安全のしるしとして、古くから拝受する風習が盛んなんだよ。
【住所とアクセス】
住所
京都府京都市伏見区深草藪之内町68
アクセス
・JR奈良線稲荷駅から徒歩すぐ
・京阪電鉄京阪本線伏見稲荷駅から徒歩で5分
・市バス伏見稲荷大社前から徒歩で7分