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2022年1月16日日本全国のお稲荷さんの総本宮「伏見稲荷大社」の千本鳥居の謎に迫る!
2022年1月30日稲荷神を祀る神社は全国にたくさんあるけれど、その中でも日本三大稲荷は有名だよね。
実はこの日本三大稲荷は3つだけではなく、9つもの神社が候補になっているんだ。
今回は日本三大稲荷の候補神社についてまとめてみよう。
目次
【お稲荷さんは日本一の数を誇る神様】
稲荷神社は日本国内に3万社もあると言われていて、日本一の数を誇る神様なんだ。
元々、お稲荷さまは「稲が生る」が語源となっていて、主に農耕の神様として信仰されていたの。
昔の朝廷では、お稲荷様に雨乞いや五穀豊饒のお祈りを捧げていたんだ。
その後、商工業の発達によって商売繁盛の神様としても崇められるようになったお稲荷様は、江戸の商人たちが多く祀ったことで庶民にも広がっていったの。
今では商売繁盛だけではなく、芸能上達、家内安全、病気平癒の神として知られていて、繁華街に祀られることも多いの。
幅広いご利益が得られると多くの人から信仰されているんだよ。
総本社は京都にある「稲荷伏見大社」なんだ。
【お稲荷様はキツネなの?その正体とは?】
お稲荷様と言えば「赤い鳥居」と「キツネ」「いなり寿司」をイメージする人は多いはず。
稲荷神社にはキツネの像が多く置かれていて、一部にはキツネ=お稲荷様と同一視するところもあるの。
しかし実際には、キツネはお稲荷様の神の使いなんだよ。
神の使いであるキツネは、野にいるキツネではなく、人には見えない透明な白狐(びゃっこ)なの。
ではお稲荷様の正体は何なんだろう?
多くの稲荷神社ではお稲荷様の正体は、食べ物の神様である「宇迦之御魂大神(ウカノミタマオオカミ)」を祀っているんだ。
宇迦之御魂大神は、元々は穀物の神で、現在では開運招福、商売繁盛の神としても知られているよ。
【稲荷神社にある朱色の鳥居の意味とは?】
稲荷神社と言えば赤い鳥居がいくつも並んでいることが多いの。
その壮観な光景は実に見事で、稲荷神社の総本社である「稲荷伏見大社」の鳥居は圧巻だよ。
稲荷神社にある赤い鳥居は江戸時代頃が発祥と言われているの。
「願い事が通る」に「鳥居を通る」をかけて、御礼として奉納する習慣が根付いたため、赤い鳥居が増えていったそう。
また鳥居が朱色をしているのは、朱色という色には「魔除けの力」があると信じられていたためなんだ。
さらに、朱色の原材料である水銀は、木材の防腐剤としての役割もあったんだよ。
【日本三大稲荷の候補は全国に9箇所もあるって本当?】
日本三大●●と付くものはたくさんあるけれど、日本三大稲荷の候補はなんと9箇所もあるんだ。
全国に3万社あると言われている稲荷神の中の代表的存在となるのが「日本三大稲荷」なの。
けれど、日本三大稲荷に確定しているのは総本山の「伏見稲荷大社」だけで、残りの2つにおいては諸説あって決まっていないそう。
9つもの候補地があるんだよ。
ここでは日本三大稲荷の9つの候補地についてまとめてみよう。
<伏見稲荷大社(京都府京都市)>
京都にある伏見稲荷大社は全国にある稲荷神社の総本宮になるよ。
日本国内でも最強の金運・出世運アップのパワースポットとして京都屈指の観光スポットでもあるんだ。
稲荷山の麓に本殿があり、山全体が神域となっている伏見稲荷大社は、近畿地方最多の参拝者を集めるほどの人気があるよ。
伏見稲荷大社の代名詞と言えば「千本鳥居」
実際には千本の鳥居は並んでいないものの、数が多いことを表すためにそのように名付けられたそう。
また伏見稲荷には千本鳥居以外にもたくさんの鳥居が奉納されていて、伏見稲荷大社全体の鳥居の数はなんと1万基以上もあるんだ。
伏見稲荷大社は8世紀初頭に渡来一族の秦氏の氏神として稲荷山に祀られたのが始まり。
秦氏の勢力拡大とともに信仰も広がっていったんだ。
ご祭神は食べ物の神様である「宇迦之御魂大神(ウカノミタマオオカミ)」だよ。
<豊川稲荷(愛知県豊川市)>
豊川稲荷の正式名称は「妙嚴寺」で、室町時代の1441年に創建された曹洞宗の寺院なんだ。
鎮守として豊川吒枳尼眞天を祀っていて、この神は白いキツネにまたがっているため、お稲荷神様として神仏習合したそう。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など東海地区にゆかりの武将らもこの豊川稲荷を信仰していたと言われているんだ。
現在も商売繁盛の神様として有名で、年間500万人を超える参拝客が訪れるよ。
豊川稲荷のシンボルは正面鳥居をくぐった後に続く「千本のぼり」だよ。
こののぼりは1本寄進すると1000日分の精進の効果があると言われているんだ。
また豊川稲荷には1000点以上のキツネの石像が並んでいて、門前町には名物の「豊川いなり寿司」をふるまうお店が数多く立ち並んでいるよ。
<笠間稲荷神社(茨木県笠間市)>
笠間稲荷神社は飛鳥時代の651年に創建された1350年以上の歴史を誇る稲荷神社。
庶民の神様として年間350万人以上の参拝者でにぎわう関東有数の神社なんだ。
境内には樹齢400年を迎える藤の木があって、昭和42年(1967年)には茨城県の天然記念物にも指定されているの。
ご祭神は宇迦之御魂大神(ウカノミタマオオカミ)で、あらゆる殖産興業、火除けの神として信仰されているんだ。
江戸時代には歴代藩主に厚く崇敬されていたそう。
<祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)>
祐徳稲荷神社は江戸時代初期の1687年に肥前鹿島藩主・鍋島直朝の夫人が創建した稲荷神社なんだ。
広大な敷地には本殿など40もの摂社・末社が点在していて、商売繁昌、家運繁栄、大漁満足、交通安全など様々なご利益があるよ。
衣食住など生活全般の守護神として信仰されていて、主祭神は「ウガノミタマノオオカミ」になるの。
祐徳稲荷神社は、他の稲荷神社とは一味違った佇まいをしているんだ。
極彩色に彩られたエキゾチックな印象を醸し出す建物はとっても美しくて「西の日光」とも呼ばれているよ。
地元では「祐徳さん」と呼ばれていて、年間280万人の参詣者がくる人気の神社なんだ。
<最上稲荷(岡山県岡山市)>
最上稲荷の正式名称は「龍王山神宮寺」で、神様と仏様が両方とも祀られている日本国内でも珍しいお寺なの。
752年に天皇の命で創建された最上稲荷は日蓮宗の寺院で、御本尊は「最上位経王大菩薩」だよ。
明治以降は神仏習合が許されて、寺院でありながら鳥居が残る珍しい形態となっているんだ。
参道入口にたっている大鳥居の高さは27.5mもあり、昭和57年までは日本一の大きさだったよ。
また境内にある「縁の末社」は悪縁を絶って、良縁を得ることができることからパワースポットとして人気があるの。
商売繁盛、家内安全、交通安全などにご利益があって、多くの参拝者が訪れるよ。
<竹駒神社(宮城県岩沼市)>
竹駒神社は842年(承和9年)に創建された神社で、初詣の参拝客は50万人を超える宮城県随一の人気を誇るんだ。
ご祭神は、衣・食・住の守護神である倉稲魂神(うかのみたま)・保食神(うけもち)・稚産霊神(わくむすひ)だよ。
この竹駒神社は交通の要衝にあったため、代々の統治者からも崇敬されてきたそう。
またかつては馬市が開催されるなど馬との関わりが強いことでも有名なの。
境内には馬事博物館や弓道場があるよ。
<千代保稲荷神社(岐阜県海津市)>
千代保稲荷は地元の人から「おちょぼさん」の愛称で親しまれている商売繁盛や縁結びのご利益がある神社だよ。
源義家の子孫が義家から伝わる霊璽を祀ったのが起源で、大祖大神などを祀っているよ。
参道には120ものお店が軒を連ねていて、年間200万人以上の参拝者が訪れる人気の神社なんだ。
千代保稲荷ではお賽銭とともに、稲荷神のお使いであるキツネに油揚げを奉納する習わしがあるの。
社殿周辺には三角の油揚げを購入することができるからぜひ奉納してみよう。
<志和稲荷神社(岩手県紫波町)>
志和稲荷神社は地元の方から「志和のお稲荷さん」と呼ばれており、全国から数多くの参拝者が訪れる稲荷神社なんだ。
五穀豊穣、大漁、交通安全、合格祈願にご利益があるそう。
境内には樹齢1000年を超える古木があってパワースポットとしても人気を集めているよ。
<瓢箪山稲荷(大阪府東大阪市)>
瓢箪山稲荷は、豊臣秀吉が大坂城を築城する際に鎮護神として創建されたのが始まり。
瓢箪山稲荷は「辻占い」の総本山としても知られているの。
辻占いとは、拝殿にあるおみくじを引いて、一の鳥居前にある占場で、往来する人の服装や様子などから占う方法だよ。
金運や商売繁盛、開運、五穀豊穣、縁結びの神様をお祀りしているんだ。
<草戸稲荷(広島県福山市)>
草戸稲荷は平安時代の807年創建の神社。
境内には20社近くの稲荷神社と八幡神社が末社として祀られていて、初詣には約40万人の参詣者が訪れるそう。
朱色の社殿は鮮やかで迫力があるよ。