天守の種類と違いってなに?現存天守、復元天守、復興天守、模擬天守の4種類も知っておこう!
2020年2月21日昔は2万5千以上のお城があったのに、なぜこんなにお城が少ないの?その理由は?
2020年2月24日お城と言えば、立派な天守閣をイメージするよね。
でもお城の中には、天守閣がないお城も存在するんだって!!
お城にはいろいろな分類方法があるんだけど、ここでは「どのような場所に建てられたか?」という分類について解説してみるね♪
どのような場所に建てられたか?の分類には
・山城
・平山城
・平城
・海城
があるよ。
何が違うんだろう?!
目次
【建てられた場所によってお城の呼び方は違う!!】
城の形態や形式の中でも、建てられた場所によってお城は呼び方が違うんだ!
ここではそれぞれのお城の特徴、違いをまとめていくよ。
<山城>
山城は山全体を縄張りとして建てられた城のことを言うんだよ。
新潟県にある春日山城は、上杉謙信の居城として有名だけど、この春日山城は「山城」に分類されるの。
その歴史はとっても古くて弥生時代の高地性集落、飛鳥時代から奈良時代にかけて伝わった朝鮮式山城などがあるよ。
山全体を縄張りにしている山城は、防御力に優れているから、古くから数多く建てられてきた歴史があるんだ。
山城は基本的に戦う時に使う白で、物見櫓や武器や食料を保管する倉庫、堀や柵、土塀などがあるよ。
普段の生活は山を登らなければいけなくて大変だから、山麓に作った居館で生活していたといわれているんだ。
戦うための山城は、戦国時代には終わりを告げ、その後は不要になってしまったよ。
江戸幕府が出した一国一城令によって、大名は1つの城しか持てなくなると、小さい山城は放棄されたそう。
<平山城>
山城は普段使いにくい、けれど白の防御力はないと不安…そんな殿たちが作ったのが平山城よ。
平山城は山城ほど標高は高くなくて、ちょっとした山、小高い丘に詰城をつくって、周囲に御殿を作るパターン。
どこからでも視認しやすくて、有名な平山城といえば世界遺産でも兵庫県の姫路城があるよ。
その他にも、全国各地に数多くシンボル的な存在として、平山城は残っているんだ。
日本三大平山城は
・姫路城(兵庫県姫路市)
・津山城(岡山県津山市)
・松山城(愛媛県松山市)
だよ。
ただどこからが山城でどこまでが平山城なのかは、明確な境目はないのが現状。
近くの平らな部分から標高100m以上であるか否かを一定の基準としているんだけど、小高い場所に建っている城は平山城と呼ばれているの。
<平城>
平城は、平地に作られた城のこと。平城であれば城下町の統治がしやすくて、山や丘がない場所でも城を作ることができたんだ。
交通の要所などに構えられた平城も多いみたいだよ。
ただ、平城の欠点は「防御性に劣る」という点。防御性を少しでも高めるために、お堀を何重にも作ったり、櫓や門をたくさん造ったりして工夫したんだよ。施設配置が重要になるんだ。
平城の代表例と言えば、松本城(長野県)や、名古屋城(愛知県)、広島城(広島)、小倉城(福岡県)などがあるよ。
<海城>
海城は、その名の通り、海に面している城のこと。
日本三大海城といわれているのが、
・高松城(香川県高松市)
・今治城(愛媛県今治市)
・中津城(大分県中津市)
です。
高松城は現在では、海との間に道路ができているんだけど、当時はお城のギリギリまで海水が来ていたんだ。
【城跡のほとんどは山城?!】
日本全国には城があった跡地(城跡)が3〜4万箇所はあると言われているよ。
そのほとんどは、なんと山城なんだ。
私達にとってなじみのある天守のあるお城は、日本のお城の数パーセントしかない小数派なの。
山城は自然の山を削って掘り、盛り固めて、堀・土塁・曲輪を造ったお城なんだ。
この山城は、ほぼ土で築かれていて、建物は木造の簡易なものがほとんどだったよ。
そのため、遺構はほとんど残っていないそう。