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一宮城 (阿波国)

一宮城は徳島県徳島市にあるお城で、徳島県の指定史跡でもあります。

南北朝時代に築かれた天険を利用した山城で、その後大幅に改修されます。
本丸部分は標高144.3mの山嶺に築かれた一宮城の石垣下は急傾斜です。

南城と北城の二城から成り立っており、本丸は北城に属し、山麓には居館もあったと言われています。
一宮城は徳島県内最大級の山城であり、三好氏と長宗我部氏の攻防の舞台としても有名です。

一宮城の石垣は蜂須賀家政時代のものであり、徳島で産出例が多い結晶片岩の野面積みです。
角石には立石を用いるなど近世城郭の初期時代であったことがよく分かります。
また、本丸には天守台がないので、天守が建っていたかどうかは不明です。

 

写真提供

wikipedia (PD, CC – 著作権名は画像に記載)

〒779-3132 徳島県徳島市一宮町西丁

 

徳島県内最大の山城である一宮城の見どころといえば急峻な山頂に残る巨大な石垣でしょう。
主郭に築かれた巨大な石垣遺構は現在でも残っており、廃城の際に他の城にあるような徹底的な破壊が行われなかったことが分かります。

山の上に突如現れる立派な石垣で築かれた本丸は見る価値ありです。
大小さまざまな石垣が荒々しく積み上げられており、奥まった位置にある石段までしっかりと残っているので見ごたえがあります。

この石垣が築かれたのは、秀吉の四国平定の後に入城した蜂須賀家政時代と言われています。
一宮城の本丸の形は山頂の形に合わせて三角形になっています。張り付いた敵を攻撃するための横矢掛けもあったそうです。