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人吉城

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人吉城は熊本県人吉市にあるお城です。
相良氏が鎌倉時代に地頭として人吉荘に赴任して以来、35代670年の長きにわたり在城しました。
また、江戸時代には人吉藩の藩庁であり、国の史跡にも指定されています。

北側と西側は川を天然の堀とし、東側と南側は山の斜面と崖を天然の城壁としており、巧みに自然を利用しています。
丘陵上に本丸が配されており、本丸には天守は築かれず護摩堂があったと言われています。

相良氏の入国時に城の南端から発掘された三日月の紋様がある奇石から「繊月城」と呼ばれることもあります。
また大手門際の多門櫓、角櫓、長堀などが復元されています。

春には相良護国神社境内と、球磨川沿いの石垣に沿って咲く桜が見事です。
桜の名所として知られており、多くの花見客で賑わっています。

 

写真提供

wikipedia (PD, CC – 著作権名は画像に記載)

〒868-0051 熊本県人吉市麓町

 

人吉城の特徴といえば、「武者返しの石垣」です。

幕末に築かれた御館の石垣はヨーロッパの築城技術である「槹出工法」を応用した「武者返し」と呼ばれる独特な石垣があります。
この武者返しと呼ばれる石垣は、城壁最上部に平らな石がやや突き出して積んであり、ねずみ返しのように城壁超えを阻止し、簡単に落下させられるようになっています。
この城壁は日本のお城では、函館の五稜郭と鶴岡城にしかなく、極めて珍しいものです。
人吉城を訪れたときには石垣を必ずチェックしておきたいですね。

また人吉城周辺には古くから温泉施設や商業施設が点在しており、幽霊の掛け軸で有名な永国寺、武家蔵を楽しめます。