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2024年1月17日山梨県の山中湖の近くにある山中諏訪神社は、安産祭りが開催されることでも知られている古社だよ。
ここでは山中諏訪神社の魅力に迫ってみよう。
目次
【山中諏訪神社とは?】
山中湖にある山中諏訪神社は「結婚・出産・縁結び・安産・子宝」に御利益がある神社。
そのため全国からたくさんの女性や御夫婦、カップルが訪れるんだ。
崇神天皇の御代7年(104年)に、広く疫病が蔓延したため、豊玉姫命を奉り、創祀されたのが始まり。
康和3年(966年)には、村人が開墾の守護神として建御名方命を合祀し、「諏訪大明神」や「山中明神」と呼ばれてきたの。
天文21年(1552年)、武田晴信が北条氏との合戦に際して、本殿を造営寄進し、貞享元年(1684年)に本殿を修築したんだ。
【山中諏訪神社の御祭神】
山中諏訪神社の御祭神は
・豊玉姫命
・建御名方命
だよ。
豊玉姫命は海神である豊玉彦神の娘で、出産の際に産屋の屋根も葺き終らないうちに鵜葺屋葺不合尊(神武天皇の父)を出産したという神話が残っているの。
そのため、結婚・出産・縁結び・子授け・安産・子育ての神として古くから崇められてきたんだ。
【山中諏訪神社の御神木】
山中諏訪神社の境内には柵に囲まれた御神木が立っているの。
この御神木は2代目であり、初代の御神木は平成3年(1991年)の台風で倒れてしまったそう。
旧御神木の一部は現在でも境内に祀っているんだ。
また新・御神木、旧・御神木とは別に、境内には「子宝の木」と名付けられている木があるの。
子宝の木は、地元の人々から大切にされていて、現在の御神木の立っている脇にあるんだ。
子宝の木は、幹が二股に分かれているのが特徴だよ。
【「行ってはいけない神社」のランキングは事実ではない!】
山中諏訪神社は「行ってはいけない神社仏閣ランキング」によく登場するため、「山中諏訪神社=怖い」というイメージを持っている人がいるみたいなんだ。
山中諏訪神社に行ってはいけない理由としては、
・神様と人間の領域を分ける鳥居がないこと
・何度も鳥居を建てようとしたが、その度に落雷によって壊される
・カップルで行くと、伊邪那岐神の妻・伊邪那美神が怒る
などがあるよ。
しかしこれは事実ではないと、山中諏訪神社の公式サイトにも掲載されているの。
山中諏訪神社の公式サイトによると、
・鳥居がないのは事実ではあるものの、落雷で壊された事実はない
・伊邪那岐神、伊邪那美神はお祀りしていない
・カップル・夫婦でお参りしても全く問題ない
とのこと。
山中諏訪神社が行ってはいけない神社であるという事実はないから、ぜひみんな参拝してみよう。
【山中諏訪神社の例大祭「安産祭り」とは?】
山中諏訪神社と言えば毎年9月4~6日にかけて行われる「安産祭り」が有名なんだ。
この安産祭りは、古くから関東屈指の子授け・安産のご利益があるとされているよ。
山中諏訪神社は「山中明神」とも呼ばれていて、「豊玉姫」を御祭神とする安産守護の神様なの。
夜祭の神輿をかついだ氏子の女性は安産が約束されると言われていて、古くから妊婦さんや新婚女性が集まるお祭りとして全国的にも知られているんだ。
9月4日が「宵祭り」、5日が「本祭り」、6日が「後祭り」になっていて、4日の宵祭りに神輿へ御霊をうつし、ゆっくりと村内を練り歩くんだ。
御霊屋前まで来ると、出産した女性や妊婦が安産の感謝や祈願に神輿の後についてくるの。
神輿はそのまま御霊屋で一夜を過ごすんだ。
5日の本祭りでは、御霊屋から神輿を出して、再び村内を練り歩き夜中に本殿に神輿が近づいてくるよ。
妊産婦や赤ちゃんを背負った母親、子宝や縁結びを願う女性なども神輿を担ぎ、御神木を3度回るんだ。
「もうそろ、もうそろ」と御神歌を唱えながら境内を練り歩く様は実に圧巻なの。
【山中諏訪神社の関連神社】
山中諏訪神社にはいくつかの関連する神社があるよ。それぞれまとめてみよう。
<山中浅間神社>
山中浅間神社は平安時代の承平元年(西暦931年)創建の古社。
三柱の神「木花開耶姫命・天津彦々火瓊々杵尊・大山子祇命」を勧請して奉ったことが始まりとされているよ。
江戸時代の寛政4年(1792年)、日本殿、雨屋、拝殿を再建し、石灯籠を建立。
しかし大正8年(1920年)の火災によって、全社殿が焼失。
次に山中浅間神社境内についてまとめてみよう。
・手水舎
昭和47年(1972年)に再建された手水舎。
・山中浅間神社本殿
昭和47年(1972年)に再建。1792年に建立された元々の本殿は1919年に焼失。
現在の本殿は鉄筋コンクリート製。
威厳のある狛犬も鎮座しているよ。
・神輿庫
本殿に向かって左手に見える神輿庫は、御神輿を保管している倉庫。
毎年9月4日~6日に行われる安産祭りで担がれる御神輿が保管されているよ。
<出口稲荷神社>
京都「伏見稲荷」に勧請し、五穀豊穣、商売繁盛の神として、旧山中村の北出口である現在地に「正一位山中出口稲荷神社」と命名、小祠を造営したのが始まり。
「慰霊と安全」を願って馬に縁のある「稲荷様」を祀っているよ。
<厄神社>
災難防護、病気平癒、産業繁栄、文芸、学問の神として知られており、厄除け祈願・安全祈願のご利益があるよ。
<金刀比羅宮>
江戸時代に、讃岐の金刀比羅宮に勧請し、湖を一望できる現在地に小祠を建て航行安全、豊漁を祈願したのが始まり。
その後、祠の台座を設置し、参道を整備、さらには玉垣の設置など順次整備を行ったんだ。
主祭神は大物主神、相殿神は崇徳上皇で、「農業殖産・漁業航海・技芸」などのご利益にあやかれるよ。
<九郎貴神社>
江戸時代後期に創建され、御祭神は天児屋根命、即神仏(山城守藤原右京)
「富士山鎮静・無病息災・五穀豊穣」などのご利益があるよ。
<奥宮(明神山)>
山中諏訪神社の奥宮は明神山の頂上にあるよ。
<加古坂神社>
山中湖から御殿場へ抜ける籠坂峠に位置する加古坂神社は、藤原光親朝臣命を祀っているよ。
「農業殖産・漁業航海・技芸」などのご利益にあやかれるの。
<白観音>
旧鎌倉往還の西側の出口、通称「白観音の尾根」の頂きに鎮座。
部落民の旅の安全祈願場所として知られているの。
<山之神社>
入退山時の無事と山の恵みに感謝する場所として創建されたのが始まり。
御祭神は大山祇神だよ。
【山中諏訪神社の住所とアクセス】
住所
〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中13
アクセス
- 富士急行線「富士山駅」からバスで25分
- JR御殿場線「御殿場駅」からバスで45分
- 東富士五湖道路「山中湖IC」から車で5分
など。