秀吉とねねのゆかりの寺「高台寺」はライトアップや高台寺蒔絵など見どころがたくさん!
2022年8月22日
九州随一のパワースポット・宮崎高千穂町の「高千穂神社」は天孫降臨にまつわる神社
2022年8月24日
秀吉とねねのゆかりの寺「高台寺」はライトアップや高台寺蒔絵など見どころがたくさん!
2022年8月22日
九州随一のパワースポット・宮崎高千穂町の「高千穂神社」は天孫降臨にまつわる神社
2022年8月24日

1000体の仏像を安置する京都のパワースポット「三十三間堂」は頭痛封じのご利益あり!

蓮華王院 三十三間堂

京都にはたくさんのパワースポットがあるけれど、京都駅近隣のパワースポットと言えば「三十三間堂」が有名だよ。

三十三間堂は必ず会いたい人に似た仏像に会えると伝えられた場所なんだ。

今回は1000体もの仏像が整然と並ぶ三十三間堂の魅力に迫ってみよう。

 

巫女レモン
巫女レモン
私も大好きな場所です♪

 

【三十三間堂とは?】

 

「三十三間堂」として親しまれているものの、正式名称は「蓮華王院」というよ。
後白河法皇が平清盛の資材協力を得て、院の御所として法住寺殿の中に創建したのが始まりなんだ。

 

その後、お堂は市中からの火災により焼失。
現在の建物は、鎌倉時代の1266年に再建されたものだよ。

 

朱塗りの外装で南北に細長く、堂内は花や雲文様の極彩色で飾られていたと伝わっているんだ。
現在でもわずかにその名残りをとどめているよ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
「蓮華王院」という名前もカッコイイです!!

 

 

【免震法を凝らした三十三間堂】

 

三十三間堂が立てられた平安時期には見上げるような大建築があったものの、その多くは地震や火災のために短期間で姿を消したんだ。
その反省から、工人たちは三十三間堂に様々な工夫を凝らしたそう。

 

基礎地盤には砂と粘土を層状に堆積して地震時の地下震動を吸収する「版築(版築)」を用いたの。
また堂内の屋台は柱間を2本の梁でつなぐ「二重虹梁」として、外屋の上部も内・外柱に二重の梁をかけて堅固さを増強。

 

さらに、構架材の柱や長押、梁は「揺れ」を予測した組み方になっていて、土壁面積を極力小さくした上で、溝を切った柱に板壁として横板を落し込む「羽目板」になっているんだ。

このようにお堂は、波に揺れて浮ぶ筏のように「揺れ動く」建築としての免震工法がしっかりと施されていたの。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
あの時代にしっかりと免震工法を用いているのもすごいですよね!!

 

【三十三間堂は後白河法皇がただ1人で祈りを捧げるための空間】

 

三十三間堂は後白河法皇の極楽往生を望む執念が詰まっているお堂なんだ。
この三十三間堂は後白河法皇がただ1人で祈りを捧げるための空間として建立されたんだよ。

 

後白河法皇は平安時代の末期の源平の戦乱の中、34年もの間、院政を敷いた人物。
その波乱の人生の傍らで、今様(流行歌謡)を愛し、歌謡集「梁塵秘抄」を編纂したよ。

 

また仏教を厚く信仰していたことでも知られているんだ。
三十三間堂に足を踏み入れると、1000体もの観音像が並ぶその光景に、戦乱の世に極楽浄土を求めてやまなかった後白河法皇の強い想いが伝わってくるよ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
ただ1人で拝むために造られたとは。。。なんとも贅沢です。。。笑

蓮華王院 三十三間堂 from google

 

【まるで仏像の森!圧巻の1000体の仏像】

 

三十三間堂の魅力と言えば、堂内にある1000体の仏像。

整然と約1000体の仏像が並ぶ堂内は、仏像の森のようだよ。
その荘厳なる雰囲気に圧倒されてしまうこと間違いなし。

 

二十八部衆像のうち帝釈天王 from wikipedia

二十八部衆像のうち婆藪仙 from wikipedia

 

中央には像高が3mあまりある国宝「千手観音坐像」が安置されているんだ。

さらに千手観音像の前に安置されているのが、守護神の「風神・雷神像(国宝)」と眷属(従者)である「二十八部衆(国宝)」だよ。

千手観音立像1001体とあわせて、その数は全部で1032体にもなるの。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
風神雷神さまと二十八部衆もかっこいいのですよね!!

 

【どうやって1000体もの仏像を並べているの?】

 

1000体もの仏像をどうやって並べているんだろう…と不思議になるよね。

三十三間堂では、幅約120mの細長い堂内に国宝の「千手観音坐像」の左右それぞれ10段に、千手観音立像が各段50体ずつ階段状に並べられているんだ。

また「千手観音坐像」の後ろにも一体安置されているよ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
後ろの1体も決め手ですね!!

本尊千手観音像(湛慶作) from wikipedia

 

 

【国宝・千手観音坐像の魅力】

 

左右に計1000体の千手観音立像に囲まれて、お堂の中央に安置されているのが国宝の「千手観音坐像」だよ。
丈六の坐像で「中尊」とも呼ばれているの。

 

広々とした空間の巨像は、像高が3m余り、檜材の寄木造りで全体に漆箔が施されているよ。
42手で「千手(せんじゅ)」を表す通例の像形で、鎌倉期の再建時に大仏師・湛慶が、同族の弟子を率いて完成させたもの。
像全体の均整が保たれていて、厚ぼったい感じのする一種のある尊顔や、温雅な表情は湛慶の特徴的作風と言われているよ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
国宝だけにどっしりと構えておりますぞ〜

千手観音立像1001躯のうち20号像(湛慶作) from wikipedia

 

 

【1001体の千手観音立像は1体1体お顔が違う?】

 

国宝に指定されている千手観音立像はそれぞれが頭部に11の顔をつけ、「光背」と呼ばれる装飾を施しているんだ。
また両脇には計40本の腕があるよ。

 

千体の中124体は、お堂が創建された平安期の尊像で、その他は鎌倉時代に16年もの歳月をかけて再興されたお像なの。

約500体には作者名が残されていて、運慶、快慶で有名な慶派や院派、円派と呼ばれる当時の造仏に携わる多くの集団が国家的規模で参加していたことが分かっているよ。

 

千手観音立像には「第1号尊」など1~1001まで番号が振られていて、それぞれ名前もあるの。
千手観音立像の見どころと言えば、1体1体すべてお顔が違うこと。

目の開き具合や眉毛の位置など全て違っているんだ。
第1号尊は、ふっくらしたほおが特徴的なお顔をしているよ。

 

1体1体のお顔がよく見えるように、現在お堂内はLED照明になっているんだ。
自分に似た像や、会いたい人に似た像が必ずあると言われているからぜひ探してみよう。

 

巫女レモン
巫女レモン
千手観音立像に似たお顔、、、探してみてください♪

本堂(南面) from wikipedia

 

 

【三十三間堂は日本一長い歴史的木像建造物!】

 

日本一大きな歴史的木像建造物と言えば、奈良県にある東大寺だよね。
実は、三十三間堂は「日本一長い歴史的木像建造物」なんだ。

お堂の長さはなんと120mもあるの。
その内陣には1000体を超える仏像が安置されているよ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
日本一となると、やっぱり嬉しいね!!

 

【なんで三十三間堂と言うの?】

 

三十三間堂の正式名称は「蓮華王院(れんげおういん)」と言うの。
蓮華王とは千手観音のことなの。

ではなぜ三十三間堂と呼ばれるようになったのか?というと、蓮華王院本堂の内陣の柱間が33あることに由来するんだ。

 

また33という数字にはもう1つ意味があるの。
観音菩薩が時と場に応じて姿を変えて衆生を救いにやってくる、その姿が33あると言われているんだ。
つまり、三十三間堂は仏教の教えを具体的に建築に反映しているんだよ。

 

観音信仰の背景には、当時の末法思想があったんだ。
末法思想とは、釈尊入滅後の1000年の「正法」、次の1000年の「像法」、その後に「末法」を迎え乱世になると信じられていた思想なの。

 

末法を迎える11世紀後半~12世紀にかけては、来世の救済を願って三十三間堂のような千体観音堂が数多く建造されたよ。

しかし応仁の乱によって京の都は焼け野原になってしまい、ほとんどの千体観音堂は破壊されてしまったの。
そんな中で、奇跡的に残ったのが三十三間堂なんだ。

 

神主レモン
神主レモン
応仁の乱が憎い〜〜!!!

 

【三十三間堂は「頭痛封じ」のご利益がある?】

 

後白河上皇は頭痛に悩まされていて、その快癒を願って三十三間堂を建てたそう。

するとそれまで悩まされていた頭痛が治ったことから三十三間堂は「頭痛山 平癒寺」として広く親しまれるようになったんだ。

三十三間堂には「頭痛封じの御守り」もあって、頭痛に悩まされる方が全国から参拝に来るよ。

 

巫女レモン
巫女レモン
後白河上皇が頭痛に悩まされていたのね!

 

【ママ必見!夜泣きが治る「夜泣き封じのお地蔵さん」】

 

三十三間堂の境内には「夜泣泉」と書かれた看板と、その隣にお地蔵様が祀られているの。
このお地蔵さんは「夜泣き封じのお地蔵さん」と崇められているんだ。

 

昔、この泉が流れる音が赤ちゃんの夜泣きのように聞こえ、いつしか泉の隣にお地蔵さんが祀られるようになったそう。

夜泣き封じのお地蔵さんの前掛けを持って帰って、子供の枕の下に敷けば、夜泣きが治ると言われているんだ。
実際にはお地蔵さんの前掛けを持ち帰るのではなく「夜泣き封じ前掛け祈願」をするよ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
夜泣きしないようになったら嬉しいです。。。

 

江戸時代の三十三間堂(18世紀後半、歌川豊春画)。縁では通し矢が行われている。三十三間堂の北奥に見える高い建物は方広寺大仏殿 (京の大仏) from wikipedia

 

 

【三十三間堂は通し矢でも有名!】

 

長い本堂を持つ三十三間堂は、通し矢でも有名だよ。
本堂西縁の南端から120mの距離を弓で射通し、その矢数を競う「通し矢」は桃山時代(16世紀後半)にはすでに行われていたそう。

 

現在は毎年1月15日に近い日曜日に、通し矢にちなむ大的大会が開催されているよ。

 

現在の三十三間堂での通し矢 成人を迎える射手が弓を引く from wikipedia

 

 

特に新成人が、晴れ着姿で矢を射る姿は京都の新年の風物詩とも言われているんだ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
テレビのニュースでもやっていたりしますね!!

 

【三十三間堂で最も重要な法要「楊枝のお加持」とは?】

 

通し矢の大的大会が行われる同じ日に三十三間堂では、「楊枝(やなぎ)のお加持」と呼ばれる法要が行われるんだ。

これは、インドに起源をもつ三十三間堂で最も重要な法要と言われているよ。
加持祈願をした浄水を、霊木である柳の枝で頭に注ぐことで、病を除き頭痛封じに効果があるとされているんだ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
頭痛に悩まされている人は一度、この法要に訪れると良いかもしれませんね〜

 

 

【三十三間堂の住所とアクセス】

 

住所

京都府京都市東山区三十三間堂廻り657

 

アクセス

JR京都駅より … 市バス100・206・208系統10分、バス停「博物館三十三間堂前」下車すぐ
京阪七条駅より … 徒歩7分

公式サイトより引用