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石垣山城

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石垣山城は神奈川県小田原市にあった陣城跡です。
国の史跡に指定されています。

当時天守があったかは不明ですが、天守台跡は残っています。
石垣があるお城は、関東では石垣山城が初めてです。自然石を積み上げた野面積という積み方になっています。
長期戦に備えた本格的な城であったことが分かります。
関東大震災で石垣に被害を受けますが、井戸曲輪の石垣は地震にも耐えて現在でも状態よく残存しています。
城の縄張りは、長方形の郭や濠などが、肥前の名護屋城に似ているため、黒田如水であったとしています。

1959年には国の史跡に指定され、現在石垣城跡は石垣山一夜城歴史公園として整備されています。

 

写真提供

wikipedia (PD, CC – 著作権名は画像に記載)

〒250-0021 神奈川県小田原市早川

 

石垣山城は、豊臣秀吉が1590年の小田原征伐の際に小田原城の近くにある笠懸山の山頂に築城しました。
小田原城からは見えないように築き、完成後に周囲の木を伐採。
北条氏側に一夜で築城させたかのように見えて驚かせ、戦闘意欲を失わせる効果を果たしたとも言われています。
このことから「石垣山一夜城」「太閤一夜城」と呼ばれるようになったのです。

石垣山城は石垣や櫓のある本格的な近世城郭であり、関東で最初に作られた総石垣の城としても有名です。
石垣山城は約3~4万人を動員して80日で構築されたと言われており、秀吉はこの城で茶会を開いたり、天皇の勅使を迎えたそうです。
短期間の日数で築城できた背景には、築城に穴太衆がかかわっていたとされています。