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備中高松城

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備中高松城は岡山県岡山市にあるお城で、讃岐高松城と区別するために備中高松城と呼ばれています。
備中高松城は、羽柴秀吉による水攻めでも有名なお城です。

城の形式は梯郭式平城で、石垣は築かれず、土塁によって築城されました。
城の周囲は低湿地になっており、それらが天然の堀の役割を果たしたそうです。
築城時期ははっきりしないものの、備中守護代で三村氏の有力家臣でもあった石川氏が築いた城です。

織田信長の家臣であった羽柴秀吉は中国攻めの先鋒を任され、1582年4月に備中高松城の戦いにかかりました。
備中高松城の周囲は沼地になっていて難攻不落とされていたため、攻城戦は持久戦となったそうです。
5月に入り城を堰堤で囲む土木工事が開始され、低湿地にあった備中高松城を水没させようと企てたのです。
これが世に言う「高松城水攻め」のことです。

 

写真提供

wikipedia (PD, CC – 著作権名は画像に記載)

〒701-1335 岡山県岡山市北区高松558−2

 

備中高松城は一国一城令によって廃城され、現在は秀吉が築いた堰堤、城の石積みの一部がわずかに残る程度で、城の痕跡はほとんど残っていません。
堰堤跡には高松城址公園として整備されており、発掘調査によって土杭などが発見されています。

高松城は湿地という地形を巧みに利用して作られていたので、「沼城」とも呼ばれていました。
この雰囲気を伝えるために、高松城址公園は池を中心とした水のある庭園として整備されています。
春には花が咲き誇り、散歩にぴったりの公園です。

5月には菖蒲が咲き誇る見事な光景が見られますよ。

高松城水攻めの全体像を知りたい場合は、本丸近くの高松城址公園資料館に行くと、周辺の様子も詳しく解説されています。