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麒麟がくる第7話では、加納口の戦いで斎藤道三率いる斎藤軍に大敗した織田信秀が、その後平手政秀の働きによって信秀の嫡男・信長と道三の娘・帰蝶(濃姫)を縁組させることで、和睦を結ぶことになるエピソードが描かれているね。
ここでは、川口春奈が演じる信長の妻であり、明智光秀の幼馴染でもあった帰蝶についてまとめてみよう。
目次
【帰蝶はどんな人物だった?】
帰蝶は斎藤道三の娘(母は正室・小見の方)で、明智光秀とは姻戚関係にあるため、幼いころからの付き合いもあったんだ。
政略結婚によって、織田信長の正室となった帰蝶はどのような人物だったんだろう?
帰蝶は濃姫とも呼ばれており、天文4年生まれ。
天文18年、14歳の時に、尾張の信長と結婚したんだ。
歴史上の女性の中にはその生涯のほとんどが謎に包まれている人物が多く存在しているんだけど、帰蝶もそのうちの1人。
その生涯のほとんどが謎に包まれていて、よくわかっていないんだよ。
帰蝶の死に関しては諸説あって結婚後病死したという説もあれば、信長の死後30年は生きたと言われる説もあるの。
また、織田家との離縁説もあるけれど、真相は分かっていないの。
信長の正室とされているものの、信頼できる資料はほとんどなく、小説やドラマでの扱いは全て創作になっているんだ。

【NHK大河ドラマの常連でもある帰蝶】
帰蝶はNHK大河ドラマの常連と言えるほど、たくさんの女優さんが演じてきているんだよ。
これまでに登場してきた歴代の帰蝶をまとめてみよう。
・1992年放送「信長」帰蝶役:菊池桃子
・2006年放送「功名が辻」帰蝶役:和久井映見
・2014年放送「軍師官兵衛」帰蝶役:内田有紀
そして
・2020年放送「麒麟がくる」帰蝶役:川口春奈
またNHK大河ドラマ以外にも、帰蝶が登場するドラマや映画はたくさんあるよ。

【帰蝶に関する諸説をまとめてみよう】
当時、女性の本名は明かさないのが普通だったため、「出生地や親の居城」+「姫、殿、方」などの呼び名で呼ばれていたんだよ。
帰蝶も「濃姫」と呼ばれているけれど、この「濃」は父・斎藤道三が「美濃」を掌握していたからそう呼ばれるようになったんだ。
帰蝶に関することはほとんどが謎なんだけど、ここでは諸説まとめてみよう。
・早いうちに離縁した説
信長と帰蝶の間には子供ができなかったため、早いうちに離縁したのではないか?という説があるんだ。
ただ信長は宗教的に側近を増やせないということもなかったため、子供ができないからといって正室を実家に帰してしまうとは考えにくいとも言われているよ。
・病死した説
14歳で嫁いだ帰蝶だったけれど、後妻の生駒氏が弘治3年(1557年)に信長の嫡男・織田信忠を産む以前に、20歳くらいで病死したのではないか?と言われる説もあるんだ。
・本能寺で死亡した説
これに関しては、小説やドラマ、ゲームなどの創作で多く使われる説だよ。
・信長の死後も長生きした説
帰蝶は早死説がある一方で、信長の死後も江戸時代まで生きたのではないか?という長生き説もあるんだよ。


『本能寺焼討之図』(楊斎延一作) 中央右奥、安田作兵衛の向こう側で長刀を振るう女性は濃姫を描いたものである。 PD from wikipedia
【帰蝶は信長の側室を掌握していた?!】
信長には跡継ぎのために、たくさんの女性がそばにいて、側室も多くいたんだって。
けれど、大奥などとは違い、信長の側室たちのスキャンダルの記録は全く残っていなくて、風説レベルのものもないんだ。
それはつまり、正室=奥の主である帰蝶が、数多い側室たちにきっちりと序列を守らせていたからとも言われているの。
ドラマ「麒麟がくる」の中でも、帰蝶は気丈な女性として描かれているよ。

