漫画「呪術廻戦」の両面宿儺は実在した?両面宿儺が開山した千光寺の魅力とは?
2024年8月18日群馬県の舘林市にある茂林寺は人気漫画「NARUTO-ナルト-」の聖地として知られているよ。
茂林寺にはNARUTOに登場する「守鶴」のモデルになった狸像があるんだ。
茂林寺は分福茶釜のゆかりのお寺としても有名だよ。
ここでは茂林寺の魅力についてまとめてみよう。
目次
【茂林寺とは?】
群馬県館林市にある曹洞宗のお寺である茂林寺は、御伽話「分福茶釜」のお寺として知られているよ。
本堂には分福茶釜に登場する茶釜が安置されているんだ。
また参道にはたくさんの狸像が置いてあり、参拝客を出迎えるよ。
周辺には茂林寺沼を中心に公園があり、散策を楽しむことができるの。
本尊は釈迦牟尼仏だよ。
【茂林寺の歴史とは?】
曹洞宗の名刹である青龍山茂林寺は、大林正通により開山。
寺伝によると、正通は諸国行脚の際に、上野国に立ち寄り伊香保山麓で守鶴と出会ったの。
この守鶴は、茂林寺に分福茶釜を持ち込んだ老僧だよ。
室町時代中期の応永33年(1426年)、正通は守鶴を伴って、館林の地に来住し小庵を結ぶよ。
応仁2年(1468年)、青柳城主である赤井正光(照光)は、 正通に深く帰依し自領地の内8万坪を寄進。
小庵を改めて堂宇を建立して、青龍山茂林寺と号したの。
正光(照光)は自ら当山の開基大檀那となって伽藍の維持に務めたよ。
寛永19年(1642年)には、三代将軍・徳川家光より二十三石四斗余の朱印を下賜されているの。
【茂林寺は尾獣「守鶴」の聖地】
NARUTOに登場する尾獣(びじゅう)は架空の巨大生物だよ。
一尾から十尾までいて人柱力と呼ばれる特定の忍者たちの体内にそれぞれ封印されているんだ。
この尾獣のひとつである「守鶴」の設定によく似た伝説が、茂林寺の狸像に伝わっているの。
NARUTOの中の設定では、守鶴は体表に隈取りのような文様がある化け狸の姿をしていて、元は茶釜に封印された砂隠れの老僧の生霊だと言われているんだ。
<茂林寺に伝わるの伝説とは?>
茂林寺には「茂林寺の釜」という逸話があるの。
茂林寺には「守鶴」という僧がいたそう。
この守鶴は代々の住職につかえていて、元亀元年(1570年)に茂林寺で大きな法会(千人法会)が開かれることになったの。
その際に、たくさんの来客をまかなう湯釜が必要となったんだ。
守鶴は一夜のうちに、どこからか1つの茶釜を持ってきて茶堂に備えたの。
その茶釜はいくら汲んでもお湯がなくならない不思議な茶釜だったんだ。
守鶴はこの茶釜を福を分け与える「紫金銅分福茶釜」と名付けて、この茶釜の湯で喉を潤す者は、開運出世・寿命長久など8つの功徳に授かると言ったそう。
その後、守鶴の正体は実は狸だと発覚して、お寺を去ってしまうという話なの。
実はこの時、守鶴が茂林寺に来てから160年も経過していたんだ。
不思議な茶釜は狸の幻術であったと伝えられているよ。
この茶釜に関しては本堂の北側で実際に見ることもできるんだ。
【茂林寺は御伽話「分福茶釜」の舞台】
茂林寺に伝わる「守鶴」の伝説は、明治・大正期の作家である巌谷小波氏によって御伽話「文福茶釜」として出版されるんだ。
茶釜から顔や手足を出して綱渡りをする狸の姿は、広く世の中に知られるようになったよ。
つまり茂林寺は「分福茶釜」の舞台となったお寺でもあるんだ。
狸は「他を抜く」という意味もあるから縁起がよい動物とされているの。
また分福茶釜は「福を分ける」という縁起の良さもあることから、茂林寺を参拝する方が多いんだ。
茂林寺が所蔵している分福茶釜は一般参拝客でも見学できるよ。
また「狸コレクション」と称して日本各地の狸にまつわるグッズや狸のはく製などがたくさん展示されているんだ。
境内のいたるところには信楽焼の狸が配置されているから、ぜひチェックしてみよう。
【茂林寺の見どころを徹底解説】
茂林寺の境内には見どころがたくさんあるよ。
ここでは茂林寺の見どころを徹底解説してみよう。
<総門(黒門)>
茂林寺の入り口となる門で、応仁2年(1468年)に建立。通称「黒門」とも呼ばれているよ。
<参道>
総門から赤門へと続く参道には、21体もの狸像が並び参拝者を出迎えてくれるよ。
<山門(赤門)>
黒門から本堂へと続く門で「赤門」とも呼ばれているよ。元禄7年(1694年)の建立。
<本堂>
茂林寺の御本尊・釈迦牟尼仏像をお祀りしているお堂。
応仁2年に建立、享保12年に改築。
豪華絢爛な内陣と歴史を感じる外観の対比がとても美しいんだ。
拝観料を払えば本堂の奥まで参拝が可能。
本堂の北側の一室には分福茶釜が安置されているよ。
<正通大和尚像、守鶴像>
茂林寺を開山した大林正通大和尚と、守鶴和尚の像を安置しているよ。
<守鶴堂>
守鶴和尚は歴代の住職に役僧として使え、分福茶釜をもたらしたと伝えられているよ。
当山鎮守大菩薩として祀られているの。
守鶴堂の周りには多数の狸の置物が置かれていて、幻想的な雰囲気になっているんだ。
<聖観音>
上野国館林村大窪荘の高瀬善兵衛の娘が元禄元年(1688年)に病没。
その供養の為に江戸神田鍋町の太田久右衛門(藤原正儀)が鋳造し、高瀬善兵衛が元禄3年3月22日に寄進したもの。
<ラカンマキ>
茂林寺には群馬県指定天然記念物である「ラカンマキ」があるの。
このラカンマキは葉先がとがっているため、茂林寺創建とともに魔除けとして植えられたもの。
樹高14m、幹周りは2.85m、枝は9mにも及び、その樹齢は約600年と言われているよ。
天に向かってそびえるその姿は力強さを感じることができるんだ。
群馬県内でも数少ない名木となっているよ。
<本堂前の枝垂れ桜>
茂林寺の本堂前にある枝垂れ桜は昭和55年(1980年)に群馬県館林市の保存樹に指定されたもの。
【茂林寺周辺に広がる「里沼・茂林寺沼湿原」】
茂林寺の北側には群馬県指定の天然記念物であり、文化庁の「日本遺産」にも指定されている館林市の「里沼」の1つである「茂林寺沼湿原」が湿原植物の生育地として保護されているよ。
茂林寺沼湿原は、舘林市南部にある茂林寺沼とその周辺に広がる低地湿原のこと。
低地湿原は関東平野に残る数少ないもので、今も自然環境を良好に残しているの。
希少種のコウホネ、カキツバタなどの水生・湿原植物、トンボなど湿原の貴重の動物が生息しているよ。
【茂林寺の住所とアクセス】
住所
群馬県館林市堀工町1570
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