天正大判の大きさと現在の価値、価格は?流通貨幣が主な目的でない天正大判の目的とは?
2020年5月14日文禄通宝はどんな貨幣だった?現在の価値と価格は?
2020年5月15日
天正通宝は太閤銀銭の1つだよ。
つまり豊臣秀吉が恩賞用に発行した金銭銀銭のことなんだ。
この天正通宝は現在の値段でいうとどのくらいの価値があるのかな?
ここでは、天正通宝について分かりやすくまとめていくね。
目次
【天正通宝ってなに?】
天正通宝(てんしょうつうほう)は豊臣秀吉が発行した貨幣のことだよ。
安土桃山時代に発行された天正通宝は、1587年から鋳造が始まったんだ。
鋳造っていうのは金属を高温にして液体化し、鋳型に流し込む製法だよ。
天正通宝の「天正」というのは、発行当時の日本の年号を冠しているんだ。
天正通宝の形状は穴銭と呼ばれる円状になっていて、中心部には四角い穴が開いているよ。
天正通宝のサイズは、直径約24㎜、厚さは1㎜ほど。
デザインは、表面に上下右左の順に「天正通宝」と1文字ずつ刻まれているんだ。
裏側は特にデザインはなく、無地だよ。
天正通宝のデザインは、現在の中国である「明」の国より輸入された「永楽通宝」を真似て作られたと言われているんだ。
【天正通宝がつくられた目的は恩賞用だった?】
天正通宝は、お金として使われていなかったと言われているんだ。
では一体何のために作られたんだろう?!
天正通宝は、通貨として使用されたのではなく、天下人である秀吉から、有功の将士たちに対して褒美として渡すために作られたんだよ。
つまり天正通宝は「恩賞用」だったんだ。
ちなみに天正通宝には、金銭と銀銭が発行されているよ。
さらに流通目的で銅銭も作られていたと言われていますが、詳細はよくわかっていないんだ。
秀吉が作った貨幣といえば、天正通宝以外にも世界一大きな金貨である「天正大判」や「文禄通宝」などもあるよ。
天正通宝や天正大判、文禄通宝などを総称して秀吉がつくった銭であることから「太閤金銀銭」と呼ばれているんだ。
秀吉がつくった太閤金銀銭は、どの貨幣も恩賞用、軍事費用だったとされており、実際に使われるお金ではなかったよ。
天正通宝が発行されたのは1587年からで、その後1615年には豊臣家は大坂の陣で滅亡してしまうので、わずか28年間しか流通してない貴重なものなんだ。
【天正通宝には「小字」と「大字」の2種類ある?!】
天正通宝は表面に刻まれている文字の大きさで「小字」と「大字」の2種類に分けることができるんだ。
ちなみに、天正通宝は文字の大きさによって価値が変わると言われているよ。
「小字」よりも「大字」の方が、希少価値が高いため、現在の相場でも大字の方が高いんだ。
それぞれの特徴を簡単にまとめていくね。
・小字
小字は、天正通宝の文字が小さめに刻まれているよ。
小さいと言っても周りの縁までしっかりと刻まれているから、専門知識がない素人だと「小字」と判別することは難しいんだ。
・大字
大字は小字よりも、天正通宝の文字が大きく刻まれているよ。
特に小字と比べて「通宝」の文字がやや大きめになっているんだ。
でも、小字と同じように、素人が見ても大字かどうかは区別がつきにくいよ。
【天正通宝はどれくらいの価値があるの?!】
天正通宝が現在の価値だとどれくらいの相場になるのか?はとても気になるよね。
天正通宝の現在の価値は、数万円~数十万円程度が相場と言われているんだ。
小字と大字では大字の方が希少価値が高いから、市場価格も高くなっているんだ。
大字であれば、数十万円以上の高値になることもあるよ。
状態がよい大字であれば50万円以上の高額買取された天正通宝もあるんだ。
また、天正通宝には銀銭と金銭があるよ。
400年以上昔の古銭なので、よい状態で残っているものは極めて稀だよ。
さらに当時の鋳造技術では貨幣がもろくなっているんだ。