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2022年12月6日京都にはたくさんの紅葉スポットがあるけれど、有名なスポットと言えば永観堂だよ。
永観堂には約3,000本ものモミジがあって、紅葉シーズンには美しい景色を堪能できるんだ。
今回は京都・永観堂の魅力に迫ってみよう。
目次
【永観堂とは?】
京都市左京区にある永観堂は、京都市の東部に位置し、周辺には南禅寺、平安神宮など有名な寺社が集まった地域にあるよ。
永観堂の正式名称は「聖衆来迎山無量寿院禅林寺」といい、禅林寺がお寺の名称になるんだ。
浄土宗西山禅林寺派の総本山で、853年に空海の弟子である真紹僧都が開山したの。
863年に清和天皇より、勅額を賜い「禅林寺」となったよ。
永観堂は最初、真言密教の道場として出発し、たくさんの指導的な人材が輩出されたんだ。
ちなみに永観堂の永観とは、高名な永観(ようかん)律師に由来しているの。
永観律師は禅林寺の7世住持で、文章博士の家に生まれ、秀才だったそう。
1072年に、永観律師は阿弥陀の救いを信じて禅林寺に入り、18歳から毎日一万遍の念仏を欠かさなかったんだ。
さらに、永観律師は境内に薬王院という施療院を建てて貧しい人々を救う慈善事業や、悲田梅と名付けた梅林を育てて果実を施す事業を行うなど念仏を広めたそう。
【永観堂の御本尊とは?】
永観堂禅林寺の御本尊は、阿弥陀如来立像。
この像は平安時代後期~鎌倉時代初期に造られたもので、実は永観律師が本尊を大日如来から変えたんだ。
高さは77㎝あり、左肩越しに振り返っているように見えるため「みかえり阿弥陀」と呼ばれているの。
永保2年(1082年)に永観律師が50歳の時、阿弥陀像の周りを歩きながら念仏を唱えていたそう。
するとお祀りしていた阿弥陀像が下りてきて、永観律師を先導するように歩きながら、念仏を唱え始めたんだ。
永観律師はあっけにとられ立ち尽くすと、阿弥陀像は振り返りながら「永観遅し」と言ったの。
「みかえり阿弥陀」は永観律師が見た阿弥陀像の姿を残すために作られたんだ。
【1200年も昔から紅葉の名所として知られている?!】
永観堂は古都を代表する紅葉名所の1つで、その歴史は1200年以上も前になるんだよ。
平安時代の和歌にはすでに永観堂の紅葉が詠まれていて、古くから「秋はもみじの永観堂」と呼ばれていたの。
古今集では真紹僧都が「奥山の岩垣紅葉散りぬべし 照る日の光見る時なくて」と詠んでいて、その当時から「もみじの永観堂」は有名だったんだ。
境内にはイロハモミジや大椛など約3000本ものモミジが彩り、特に放生池あたりから多宝塔を望む光景が人気の撮影スポットなの。
枝垂れ紅葉、逆さ紅葉、散り紅葉など様々な紅葉を堪能できるよ。
また夕暮れ頃からは紅葉ライトアップも行われるから、夜の紅葉を楽しみたい人にもおすすめなんだ。
紅葉ライトアップでは140段の石段の上にある、多宝塔や池泉回遊式庭園などが約700基の照明でライトアップ。
ちなみに永観堂の紅葉の見頃は例年11月中旬~下旬頃となっているの。
【紅葉シーズンの見どころを徹底解説!】
永観堂は紅葉名所として有名だけど、境内にはたくさんの見どころがあるんだ。
今回は紅葉シーズンにぜひとも訪れておきたいおすすめスポットをまとめてみよう。
<逆さ紅葉が楽しめる放生池(ほうじょうち)>
永観堂の境内中心にある大きな池は「放生池」と呼ばれて、ここは紅葉シーズンのベストスポットの1つ。
池を取り囲むようにモミジが植えられていて、秋になると水面に逆さ紅葉が映り込むんだ。
本物の紅葉と、池の水面に映る逆さ紅葉が景色全てを紅に染め上げる様子は実に圧巻。
永観堂でしか味わえない秋の景色として人気だよ。
また永観堂では赤い紅葉の他、黄色紅葉、青紅葉なども咲き誇っているから、色の異なる紅葉を楽しむこともできるの。
<紅葉全体を楽しみたいなら多宝塔がおすすめ>
永観堂の境内はとても広くてたくさんの堂塔があるんだけど、紅葉全体の景色を楽しみたいのであれば多宝塔がおすすめ。
多宝塔のあたりは釈迦堂の裏手にあって高くなっているから、境内全体を見渡すことができるんだ。
永観堂全体が紅葉に染まる姿を見たい時にはぜひ多宝塔を訪れてみよう。
多宝塔は昭和3年(1928年)に篤志家の寄付によって建立されたもの。
多宝塔の上部は円形、下部は方形の二重塔になっているよ。
また屋根には九輪と水煙が付けられているんだ。
【永観堂に伝わる七不思議を徹底解説】
永観堂には「七不思議」が伝わっているんだ。
永観堂の七不思議は
・抜け雀
・悲田梅
・火除けの阿弥陀
・臥龍廊
・三鈷の松
・木魚蛙
・岩垣もみじ
になるよ。
それぞれ解説していこう!
<抜け雀>
抜け雀は北丈の孔雀の間の欄間に描かれている雀のことなの。
欄間には5羽の雀が描かれているんだけど、あまりにも見事な出来栄えだったため1羽が抜け出して飛び去ったと言われているの。
ちなみにこの欄間の雀は、絵師・狩野探幽が描いたとそう。
<悲田梅>
悲田梅は永観堂第7世法主である永観律師が植えた梅の木。
敬意をこめてこの名前が付けられたそう。
永観律師は境内に薬王院(悲田院)という施療院を置いて、梅を育てて梅の実を病人や貧しい人に分け与えたんだ。
<火除けの阿弥陀>
「火除けの阿弥陀」はかつて伝法堂と言われていた瑞紫殿に安置されていた阿弥陀如来坐像のこと。
応仁の乱で、永観堂は他の寺院と同じように多くの伽藍堂宇が焼け落ちたんだ。
その中で、阿弥陀如来坐像の右手が焦げたのみで焼け残り「火除けの阿弥陀」として信仰されるようになったの。
<臥龍廊>
臥龍廊が見られるのは、開山堂へ続く階段廊下。
この廊下は山の斜面に作られているため、龍が体をうねらせているかのような形になっているの。
その中はまるで龍のお腹の中を歩いているかのような雰囲気なんだ。
またこの回廊は、釘を使わずに組木だけで造られているからぜひそのあたりもチェックしてみよう。
<三鈷の松>
三鈷の松は御影堂の横にある松の古木。
一般的に松葉は2本なんだけと、三鈷の松は松葉が3本なんだ。
先が三つ又になった法具の一種「三鈷杵」に例えられて、三鈷の松と呼ばれているの。
三鈷の松は「真心・智慧・慈悲」の3つの福を授かる、財布に入れておくとお金が貯まると言われているよ。
またタンスに入れておくと服が増えるとも言われているんだ。
ちなみに三鈷の松は中国原産の白皮松で、松葉の長さは約30㎝にもなるそう。
<木魚蛙>
木魚蛙は三鈷の松の周辺に棲む蛙のこと。
例年4月下旬~5月にかけて、まるで木魚を叩いた時のような音で鳴くと言われているよ。
木魚蛙の鳴き声を聞いた人はたくさんいるけれど、木魚蛙を実際に見た人はいないそう。
<岩垣もみじ>
岩垣もみじは多宝塔近くの急斜面に生えているもみじのこと。
ちなみに岩垣もみじは平安時代の文人・藤原関雄が古今和歌集の中で「おく山の 岩がき紅葉ちりぬべし 照る日の光 見る時なくて」と詠んだことに由来しているよ。
【永観堂の住所とアクセス】
住所
京都市左京区永観堂町48
アクセス
・市バス「南禅寺・永観堂道」下車、徒歩3分
・地下鉄東西線「蹴上」駅下車、徒歩15分