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お酒の神様を祀る京都・松尾大社は京都最古級の神社で名水が有名

松尾大社 from google

 

京都には古くからある神社がたくさんあるけれど、京都最古級の神社の1つが「松尾大社」だよ。

松尾大社はお酒の神様を祀っている神社として有名なんだ。

今回は松尾大社の魅力に迫ってみよう。

 

松尾山 遠景松尾山の山頂付近には「御神蹟」と称する磐座が残る。 from wikipedia

 

【松尾大社とは?】

 

京都の四条通の西の端にあるのが「松尾大社」で、東端にある八坂神社と向かい合うように位置しているんだ。

松尾大社は渡来人の秦氏が一族の氏神として信仰していた古い社で、太古の磐座信仰を起源とする京都最古の神社の1つなの。

 

京都の四方の守り神で、西を守護する「白虎」が宿るのが松尾大社なんだよ。
境内には、亀ノ滝や亀ノ井の名水があり、酒造家の信仰が厚いんだ。

 

境内には室町時代初期の作で「松尾造」と言われる本殿(重要文化財)の他に、拝殿、釣殿、楼門など社殿が多くあるの。
等身大の神像(重要文化財)は平安時代初期の作品だよ。

 

神主レモン
神主レモン
名水!お酒造りには水が大切!

 

松尾大社 from google

 

【松尾大社の御祭神とご利益】

 

松尾大社の御祭神は、大山咋神(おおやまぐいのかみ)と市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)

以下のようなご利益があやかれるよ。

・開拓
・建築商業
・土木
・治水
・文化
・交通
・寿命
・安産

御祭神である大山咋神は、飛鳥時代の大宝元年(701年)に社殿が建立される以前に、地元住民が松尾山の三霊を山頂の磐座に祀って、生活の守護神としたのが始まりなの。

 

<主祭神:大山咋神>

主祭神は山を支配する地主神の「大山咋神」だよ。
農耕・治水を司る神で、古事記によると比叡山を支配する神と、松尾山を支配する神がおられたと伝わっているの。

 

<相殿神:市杵島姫命>

市杵島姫命は海上守護の神で、三女神の一神。
秦氏が朝鮮と交易をする関係から、天智天皇7年(668年)に航海の安全を祈って勧請されたと伝わっているの。

 

松尾大社 from google

 

【松尾大社の神徒は亀と鯉】

 

松尾大社の境内には亀の像を見かけることができるよ。
その理由は、亀が御祭神の神の使いであるからなんだ。

 

古くから御祭神が国を拓くために保津川を遡られる時に、急流では鯉に、緩やかな流れでは亀の背に乗って進まれたと伝えられているの。
この故事から、松尾大社では亀と鯉は神様のお使いされているよ。

 

巫女レモン
巫女レモン
亀と鯉が神様の使い!かわいいですね〜♪

 

松尾大社 from google

 

【松尾大社の「六月大祓」とは?】

 

松尾大社で行われる「六月大祓」はとても有名なんだ。

「六月大祓」は「夏越祓」とも呼ばれていて、毎年6月30日に半年間の心身の罪や穢れを祓うの。
菅や茅で作った輪をくぐり、くぐった茅の輪の一部を「お祓いさん」として授かるんだ。
また人形で身体を撫で息を吹きかけて、罪や穢れを人形に移して海や川に流すの。

 

 

【松尾大社の見どころを徹底解説!】

 

松尾大社の境内にある見どころを解説してみよう!

 

<一の鳥居>

阪急嵐山線「松尾大社駅」を降りるとすぐにある大きな鳥居が「一の鳥居」だよ。
碑の隣にある2つのオブジェは、お酒を入れる容器「瓶子」をモチーフとしているそう。
お酒の神様として知られる松尾大神に捧げられたものなんだ。

 

<二の鳥居>

二の鳥居は境内の入口に建立されていて、有栖川宮幟仁親王筆による額「松尾大神」が掛けられているの。
また二の鳥居には脇勧請と言われる12本の榊の小枝の束が下げられているんだ。(閏年は13束)

榊の枯れ方によって月々の農作物の出来具合を占ったと言われていて、榊が完全に枯れた場合「豊作」、一部が枯れると「不作」と言われていたそう。

 

<楼門>

和様系の古式の楼門で、建造年は不明。
明治11年に大補修され、左右には随神が配置されているよ。

 

<本殿>

松尾大社にある本殿は、重要文化財に指定されており、室町時代の建築物。
応永4年(1397年)の建造で、天文11年(1542年)に大修理を行っているよ。
両流造であるものの普通のものとは違って、切妻造に似ている建築で「松尾造」と呼ばれる様式なんだ。

 

<拝殿>

拝殿の建造年は不明で江戸時代初期頃のものとされるよ。
明治11年に大補修が行われたんだ。

 

神輿庫松尾大社に奉納された多くの酒樽が並ぶ。 from wikipedia

 

<神輿庫・酒樽>

神輿庫には奉納された酒樽が高く積まれているよ。
この酒樽は渡来系氏族の秦氏が酒造技術に優れていて、室町時代末期から松尾大社が「日本第一酒造神」と信仰されるようになったことに由来しているの。
ちなみにこの神輿庫は、文久3年(1863年)に神庫が建立されていた現在の場所に移されたそう。

 

松尾大社 from google

 

<松風苑>

松風苑は松尾大社にある庭園。
重森三玲の手になる現代庭で、上古の庭は古代の神の依り代である「磐座」を再現しているよ。
他に遣水を主体とした曲水の庭、池泉様式の蓬莱の庭もあるの。

 

・上古の庭

上古の庭は巨石の石組により、磐座を飛鳥時代以前の上古風に表した庭園

 

・曲水の庭

曲水の庭は洲浜・築山などにより、清流を平安時代風に表した庭園

 

・蓬莱の庭

蓬莱の庭は蓬莱島を鎌倉時代風に表した池泉式庭園

 

 

<木造神像男神坐像>

木造神像男神坐像は松尾大社にある平安時代作の重要文化財彫刻。
女神坐像とともに、日本神像彫刻の遺品の中で、最も古いと言われているんだ。
常時公開中で、神像館には現在21体の神像を公開しているよ。

 

<木造神像女神坐像>

木造神像男神坐像は松尾大社にある平安時代作の重要文化財彫刻。
日本神像彫刻の遺品の中で、最も古いと言われているよ。

 

<亀の井>

亀の井は松尾大社本殿の東北隅にある清水で、松尾山から湧き出る湧き水なんだ。
昔から良質の地下水が湧き出ていて、室町時代から酒造りに使われていたそう。
現在でもこの亀の井の水を入れると酒が腐らないと言われていて、酒造家や氏子が祭神とともに尊ぶ習慣が残っているんだ。

 

亀の井は諸病にも効果があると言われていて「延命長寿」や「蘇りの水」とも言われたそう。
また茶の湯や書道にも使われていたの。

 

ちなみに亀の井は祭神「松尾大神」の神の使いである亀に由来しているよ。
松尾大神は緩流では亀、急流では鯉に乗ったとされ、亀と鯉が神使いとされているんだ。

 

松尾大社 from google

 

<霊亀の滝>

霊亀の滝は亀の井の水と同じように、松尾大神の磐座がある谷から湧き出る霊験あらたかな神水だよ。
奈良時代の和銅7年(714年)には「瑞兆の亀(首に三台、背に七星をおった長さ八寸の亀)」が谷に現われ、朝廷に献じたところ、吉兆として元号が霊亀に改められたそう。霊亀の滝は癒しのパワースポットとしても有名なんだ。

 

<撫で亀さん・幸運の双鯉>

「撫で亀さん」は撫でると「健康長寿」や「家庭円満」の御利益を授かれる亀の石像だよ。
また幸運の双鯉は、「出世開運」のご利益にあやかれるの。

 

<相生の松>

本殿近くにある相生の松は、雌雄根を同じくしていたことから「夫婦和合」や「恋愛成就」のご利益があると言われているよ。
この相生の松は樹齢約350年と言われており、現在は大注連縄を巻いて覆屋を設けて保存されているの。

 

<山吹>

松尾大社の山吹は境内や参道に約3,000株も分布しているんだ。
一ノ井川沿いでは黄色い山吹が咲き、上古の庭では白い山吹が咲き乱れるよ。
山吹が見頃を迎える4月~5月には、境内では毎年山吹まつりが行われるの。

 

神主レモン
神主レモン
お酒好きの方のための神社ではないの!?
巫女レモン
巫女レモン
特にお酒関連のお仕事をしている人は一度は参拝しておきたいですね!

 

 

【松尾大社の住所とアクセス】

 

住所

京都府京都市西京区嵐山宮町3

アクセス

阪急電車「松尾大社」駅下車
JR京都駅→(地下鉄)→四条烏丸→(阪急京都線)→桂→(阪急嵐山線)→松尾大社
所要時間:京都駅から40分

など

公式サイトより引用