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2022年9月19日
群馬県富岡市にある一之宮貫前神社は1500年の信仰を誇る由緒正しい神社なんだ。
この一之宮貫前神社は関東随一の下り参道が有名で「日本三大下り宮」の1つでもあるの。
今回は一之宮貫前神社の魅力に迫ってみよう!
目次
【一之宮貫前神社とは?】
群馬県富岡市にある一之宮貫前神社は、1500年の歴史を持つ由緒正しい神社。
現在の社殿は江戸幕府3代将軍・徳川家光公の命によって建てられたものなんだ。
江戸時代初期の漆塗で極彩色の社殿は、国の重要文化財にも指定されているよ。
一之宮貫前神社では年間祭儀が71回もあり、御戸開祭や鹿占神事など古くからの祭儀が数多く残るのが特徴なんだ。
【一之宮貫前神社の御祭神は?】
一之宮貫前神社の御祭神は、物部姓磯部氏の氏神である「経津主神」と「姫大神」だよ。
「経津主神」と「姫大神」は、男女の土地神様で地域のご縁を結び、災いを八方まるく治めるご利益があるそう。
良縁、人生全般の守護、生活の守り神として、長い間地域の人々から愛されてきたの。
「経津主神」は物部姓磯部氏の氏神で、建国の祖神で武神でもあるよ。
神話に登場する武器(剣)の1つである布都御魂を神格化したという説から、刀剣の神とも言われているんだ。
一方、「姫大神」の由緒についっては分かっていないものの、養蚕と機織りの神・生活の守護神として祀られていよ。
富岡製糸場の発展には、姫大神のご利益があったのではないかとも言われているの。
社伝によると物部姓磯部氏が氏神である経津主神を祀って、安閑天皇の元年(531年)にその鷺宮の南方に社を定めたのが一之宮貫前神社の始まりとされているんだ。
上野国の一宮であったと記されている書物もあって、旧国名時代はこの地域で最も格式の高い神社で、多くの崇敬を集めていたことがよく分かるよ。
一之宮貫前神社の御利益は
・邪心を祓う
・災難除け
・地域の守護
・縁結び
などがあるんだ。
【一之宮貫前神社は全国的にも珍しい「日本三大下り宮」の1つ】
神社と言えば、平地もしくは階段を上った先に社殿があるというのが一般的だよね。
けれど一之宮貫前神社は、階段のはるか下の方に社殿があるという珍しい形が特徴なんだ。
このような神社は「下り宮」と呼ばれていて、一之宮貫前神社は宮崎の鵜戸神宮、熊本の草部吉見神社とともに「日本三大下り宮」と呼ばれているの。
一之宮貫前神社では参道正面から一段石段を上り、鳥居をくぐったところで石段を下って本殿に参拝するんだ。
鳥居の先の下り参道はかなり急な傾斜となっているよ。
小山の乗り越えるに参拝するのが特徴的なの。
一之宮貫前神社が下り宮の構造になっているのは、もともと蓬ヶ丘(よもぎがおか)と呼ばれる丘陵の斜面の谷間に神様をお祀りしたためだそう。
【平成の大修復により美しい姿が蘇った本殿・拝殿】
一之宮貫前神社には国指定重要文化財の本殿・拝殿・楼門の他にも文化財級の建造物がたくさんあるんだ。
平成21年~25年にわたって「平成の大修復」事業が行われ、本殿・拝殿ともに美しい姿が蘇ったよ。
現在は、光沢のあった漆塗りの部分は徐々に褪色して、周囲の木々に溶け込んで馴染んできているの。
【一之宮貫前神社の神事】
一之宮貫前神社では鹿占神事、機織神事、御戸開祭、御鎮神事など、古くからの特殊神事が多く残っているの。
一之宮貫前神社で行われる代表的な神事をまとめてみよう。
<鹿占神事>
鹿占神事は、鹿の肩の骨を清浄な火で焼く神事。
占い内容を祈願して、錐で肩骨を突き刺すんだ。
すんなり貫ければ「大吉」、そうでなければ「小吉」か「凶」、錐が立たない場合は「大凶」と言われているよ。
この鹿占は全国でも3カ所でしか行われておらず、とても珍しい神事なの。
<御鎮神事>
御鎮神事は、神事奉仕中に絶対に口をきいてはいけない、口をきけば死ぬと伝わっているの。
ある宮司がこの神事で「火は大丈夫か」と漏らしただけで翌日急死したそう。
また、あっと叫んだだけで急死した人もいると言われているんだ。
御鎮神事で使用した草履は神聖きわまりない魔除けになるそう。
【一之宮貫前神社の見どころスポットを徹底解説!】
平成の大修復を行い美しさが蘇った一之宮貫前神社。
ここでは一之宮貫前神社の見どころを徹底解説していこう!
<楼門>
参道を下った先に見えるのが、楼門だよ。
楼門の背後には、拝殿・本殿があるんだ。
鮮やかな極彩色の漆塗りが施された優美な姿は、近くで見ると圧巻だよ。
<本殿>
一之宮貫前神社の本殿は「貫前造り」という単層二階建てで、一之宮貫前神社だけの独特な建築様式なんだ。
外観は単層(1階)でありながら、内部は二階建ての構造になっていて、神座はその上層(2階部分)に安置されているの。
本殿・拝殿・楼門・回廊は寛永12年(1635年)に江戸幕府3代将軍・徳川家光の命によって造営。
いずれも国の指定重要文化財に登録されているよ。
現在のような華美な姿になったのは、5代将軍・徳川綱吉による大掛かりな改修が行われてからなんだ。
平成21年~25年に行われた平成の大改修によって、漆が新しく鮮やかに塗られたよ。
この漆塗りは時が経つと褪色していき、周囲の木々になじんでいくの。
<かえる信仰>
一之宮貫前神社の御祭神である経津主神は、武勇に優れた神であることから戦時中には多くの参拝客があったんだ。
そんなある時、総門近くのタブの木に、かえるの形をした大きなさるのこしかけができたそう。
それをきっかけに「勝ちかえる」として信仰されるようになり、無事に勝って帰ることができるよう多くの兵士やその家族が訪れたんだ。
現在はそれが転じて、交通安全の御守りとなって「無事かえる」として、多くの方が参拝しているよ。
一之宮貫前神社では本殿横には金箔のかえるの置物があるなど、かえる信仰が随所にみられるんだ。
<樹齢1000年の古木>
一之宮貫前神社には樹齢1000年を超える古木がたくさんあるんだ。
境内にあるイチョウとスダジイの木は、ともに樹齢約1000年。
本殿の裏の杉は「藤太杉」と呼ばれていて、樹齢は約1200年にもなるそう。
この藤太杉は、藤原秀郷が平将門討伐に出征する際に、自分の年齢と同じ36本の杉の木を植え戦勝祈願したとする伝説が残されているの。
その時に植えた杉の1つが「藤太杉」と言われていて、現在では一之宮貫前神社の御神木となっているよ。
<抜鉾若御子神社>
抜鉾若御子神社は一之宮貫前神社の摂社。
本殿の左奥にあり、御子神がお祀りされているよ。
御子神とは御祭神の子供のことなんだ。
<月読神社>
月読命がお祀りされている月読神社は一之宮貫前神社の末社。
手水舎の上付近、石段を下りた中ほど左手にあるよ。
月読命は、天照大神の弟神とされ、人の心の裏側を見抜く力やタイミングを図る力を授かれるといわれているんだ。
【一之宮貫前神社の住所とアクセス】
住所
群馬県富岡市一ノ宮1535
アクセス
JR高崎線、上越新幹線、「高崎駅」から上信電鉄に乗車して、約45分「上州一ノ宮駅」下車、徒歩15分。など
公式サイトより引用