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2022年9月4日
日本の神々とゆかりのある神社は全国各地にあるけれど、古事記にも登場する宮崎県にある鵜戸神宮だよ。
ここでは絶景のロケーションが魅力の鵜戸神宮についてまとめてみよう。
目次
【鵜戸神宮とは?】
鵜戸神宮は、日南市にある神社で、宮崎県南エリアの中でも最も有名な神社なんだ。
創建は第10代崇神天皇の時代(紀元前1世紀)と伝えられているよ。
平安時代以来には、修験道の一大道場「西の高野」とも呼ばれる霊地として栄えたそう。
断崖の洞窟の中に、種類の鮮やかな本殿が鎮座している鵜戸神宮は、大海原をのぞむダイナミックなロケーションが印象的。
海辺の崖にある洞窟の中に建てられている神社は日本全国を見てもあまりないから、とても珍しいんだ。
地元の人たちからは「鵜戸さん」と呼ばれ古くから親しまれているの。
縁結びや安産、育児、海上安全などのパワースポットとして有名で、多くの観光客が訪れているよ。
【鵜戸神宮は豊玉姫の出産場所だった】
鵜戸神宮は断崖の洞窟の中に、種類の鮮やかな本殿が鎮座しているんだけど、この洞窟は山幸彦の名で知られる「彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)」の妻である「豊玉姫命(とよたまひめのみこと)」の出産場所であったと言われているの。
この場に産屋が建てられたとされる霊地で、その時に生まれたお子が神武天皇の父である日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)だよ。
この鵜戸神宮では、日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊を主祭神としてお祀りしているんだ。
ちなみに日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊の父である山幸彦は、民話「浦島太郎」のもととなっているとされる神話「海幸山幸」に出てくるよ。
【豊玉姫は海の怪物だった!!】
豊玉姫は海の神様の娘であったんだけど、本当の姿は八尋の大和邇(やひろのおおわに)、つまり海の怪物だと言われているんだ。
古事記には豊玉姫の出産時のお話が書かれているんだ。
それによると、出産に際して豊玉姫は夫である山幸彦に「出産の様子を決して見ないように」と告げたそう。
しかし、山幸彦はその言いつけを守らずに、こっそり出産している豊玉姫を盗み見してしまったんだ。
それに気が付いた豊玉姫は怒り悲しみ、生まれた子を草に包んで残し、海の帰ってしまった…と言われているの。
産屋の屋根は全て鵜(う)の羽を草(かや)としてふこうとするものの、頂上部分がふき合わないうちに赤ん坊が生まれてしまったんだ。
生まれた赤ん坊は草(かや)に包まれ、なぎさに捨てられたことから、赤ん坊の名前は「日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊」と名付けられたの。
そこからこの社に鵜戸という名が付いたと言われているよ。
【日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊の息子が初代天皇の「神武天皇」】
鵜戸神宮で生まれたとされる日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊は成長して4人の子供をもうけたんだ。
そのうちの末っ子である神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこ)は、東に向かい日本全土を平定して初代天皇として「神武天皇」となったの。
【鵜戸神宮の見どころを徹底解説!】
鵜戸神宮に行ったらぜひとも見ておきたいおすすめスポットをまとめてみよう。
<楼門>
玉砂利の敷き詰められた道を進むと、高い楼門が見えてくるよ。
この楼門の2階部分には櫛磐窓神(くしいわまどのかみ)と豊磐窓神(とよいわまどのかみ)が祀られているんだ。
<千鳥橋>
第一の端である千鳥橋は絶好の撮影スポット。
ここから見下ろす太平洋はとっても美しく、記念撮影にもおすすめだよ。
<福注連縄(ふくしめなわ)>
玉橋の手前に置いてあるのが、福注連縄だよ。
本来、本殿に入る前には手足を洗って、体を清めてから参拝するもの。
この注連縄で体を撫でると、心身が清められると言われているよ。
<玉橋>
第二の橋である「玉橋」は、別名「神橋」とも呼ばれているよ。
橋板36枚からなる反橋で、釘を1本も使わずに作られているそう。
<本殿>
楼門を抜けると、右に左にと緩やかなカーブの参道が続き、千鳥橋と玉橋と呼ばれる2つの太鼓橋があるんだ。
その先にある階段を下って、太平洋に突き出した鵜戸崎岬突端にある洞窟にあるのが、鵜戸神宮の本殿だよ。
朱塗りの色鮮やかな造りが特徴的で、建築様式は八棟造。
県の指定文化財にもなっているんだ。
また鵜戸神宮のような「階段を下りて参拝する神社」というのは、国内でもとっても珍しいの。
このような神社は「下り宮」と呼ばれていて、群馬県・一之宮貫前神社、熊本県・草部吉見神社とともに日本三大下り宮に数えられているんだ。
本殿は海の真際、険しい岩肌の横に開いた1000平方メートル(約300坪)ほどの洞窟内に鎮座しているよ。
岩肌から滴り響く水音や、ひんやりとした空気が幻想的。
宮崎県内屈指のスピリチュアルスポットとも称されているんだ。
ちなみに鵜戸神宮のお参りの作法は二拝二拍手一拝で、参拝客はお参り後、左回りで本殿をぐるりと回るのが習わしとなっているの。
<皇子神社>
洞窟内にある皇子神社は、御祭神である日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊と、海神の娘の玉依姫(たまよりひめ)の子である彦五瀬命(ひこいつせのみこと)が祀られているよ。
<九柱神社>
洞窟内にある九柱神社は、神社が連棟式のようになっているの。
神直毘神・大直毘神・伊豆能売神・底筒男神・中筒男神・上筒男神・底津綿積神・中津綿積神・上津綿積神の9人の神様が祀られているよ。
<撫でうさぎ>
鵜戸神宮の神の使いであるうさぎは、境内のいたるところでモチーフとして見られるよ。
撫でうさぎを撫でながら、病気平癒・開運などを祈ると願いが叶うそう。
<産湯の跡>
本殿裏側にあるのが、主祭神である日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊が誕生した時に使われたとされる「産湯の跡」だよ。
<お乳岩>
洞窟の中には豊玉姫が生まれた我が子への愛情と健やかな成長を願って、自分の両乳房を岩に貼り付けたとされる「お乳岩」があるよ。
そのお乳岩には今もなお石清水が滴り続けているんだ。
このお乳岩は安産祈願や夫婦円満の願いで訪れる女性や夫婦に人気のパワースポットだよ。
お乳岩から滴り落ちる石清水「お乳水」は飴に加工され、神宮内で販売されているんだ。
この飴を妊婦が食べると母乳がよく出て、赤ちゃんが健やかに成長するという言い伝えから、産後のお宮参りでこの飴をお守りとして購入していく方が多いよ。
【運玉で願い事の成就を祈願しよう!】
鵜戸神宮を参拝後は本殿前にある亀石の穴に玉を投げる「運玉」に挑戦してみよう。
参道から本殿へ向かう途中、階段下の広場で海に何かを投げている人の姿を見ることができるんだ。
これが鵜戸神宮名物の「運玉投げ」だよ。
波しぶきに洗われる大小さまざまな岩礁のうち、一番手前にある亀のような形をしているのが「霊石 亀石」という岩なの。
この岩は、豊玉姫を海宮から運んできた亀が姿を変えたものだと伝わっているんだ。
この亀石の背中にある約60㎝四方の枡形のくぼみにめがけて粘土を素焼きにした「運玉」を投げて、その中に入れば願いが叶うとされているよ。
ちなみに運玉は、男性が「左手」、女性は「右手」で投げ入れるんだけど、近いように見えて案外難しく、成功する人は少ないそう。
また亀石の近くにはハート型のくぼみもあって、縁結びのパワースポットとしても人気を集めているんだ。
【鵜戸神宮の神の使いは「ウサギ」】
鵜戸神宮の神の使いは「亀」ではなく「ウサギ」なんだ。
これは主祭神である日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊の「鵜」が「卯」となり「兎」になったという説があるよ。
所以は第10代崇神天皇の頃までさかのぼるんだけど、現在も毎月はじめの卯の日には縁日祭が奉仕されているんだ。
また本殿裏側には「撫でうさぎ」もあるよ。
この撫でうさぎは、病気平癒・開運・飛翔などを願って撫でるとご利益があるそう。
【鵜戸神宮の住所とアクセス】
住所
宮崎県日南市宮浦3232
アクセス
宮交シティバス停/宮崎空港バス停
《空港・日南行》または《飫肥行》または《空港・都井岬行》に乗車
↓(約60〜70分)
鵜戸神宮にて降車 徒歩約10分
など。
公式サイトより引用