九州随一のパワースポット・宮崎高千穂町の「高千穂神社」は天孫降臨にまつわる神社
2022年8月24日天岩戸が飛んできてできた戸隠山にある「戸隠神社」は五社巡りができるパワースポット
2022年8月30日宮崎県の高千穂町には天照大神が隠れたと伝えられる「天岩戸神社」があるよ。
今回は九州随一のパワースポットとして人気の天岩戸神社の魅力に迫ってみよう。
目次
【天岩戸神社とは?】
宮崎県西臼杵郡高千穂町にある天岩戸神社、宮崎のパワースポットとして日本全国から多くの参拝客が訪れるよ。
日本神話(古事記・日本書紀)に書かれている天岩戸神話の伝説の地にある神社なんだ。
【天岩戸神社には西本宮・東本宮がある!】
天岩戸神社には岩戸川を挟んで、西本宮と東本宮があるんだ。
昔は、西本宮が「天磐戸神社」、東本宮は「氏神社」「天磐戸大神宮」という別々の神社だったの。
1970年に合併して「天岩戸神社」となって、現在の形になったそう。
【天岩戸神社の主祭神とは?】
天岩戸神社の御祭神は、西本宮も東本宮も「天照皇大神」だよ。
ただ西本宮では、天照皇大神の別名である大日霎尊となっているんだ。
また配祀神には、
・天鈿女命
・手力男命
・素戔嗚尊
と言った天岩戸の神話に出てくる神々も祀られているよ。
さらに
・大年神
・日子穂手見命
・豊玉姫命
・菅原道真公
も祀られているんだ。
【日本神話「天岩戸隠れ」とは?】
太陽の神である天照大神(アマテラスオオミカミ)には素戔嗚尊(スサノオノミコト)という弟がいるんだ。
この素戔嗚尊はいつも暴れてばかりで周囲を困らせていたそう。
その様子に心を痛めた天照大神は天の岩戸の中に閉じこもって外界との接触を自ら断ってしまうんだ。
太陽を司る天照大神が天の岩戸に隠れた途端、空は暗闇に包まれてしまい、悪いことが次々と起こったそう。
その状況に困り果てた八百万の神々たちは、この問題を解決しようと話し合いをしたの。
知恵の神様の天八意思兼命(ヤゴコロオモイカネノミコト)の名案を採用し、「天の岩戸の前で大騒ぎをして天照大神を外に誘い出そう」と計画したんだ。
天照大神を誘い出す作戦がいよいよ決行。
天の岩戸の前で天野鈿女(アマノウズメ)という神が踊り、周りの神々はその踊りを見ながら大宴会をしたよ。
外の様子が気になった天照大神は、天の岩戸を少しだけ開いたんだ。
すると天野鈿女が「あなたさまより立派な神がここにおられる」と声をかけ、アメノコヤネとフトダマは天照大神の前に鏡を差し出すの。
天照大神がもっとよく見ようと身を乗り出した時に、天八意思兼命が、天照大神の手を引っ張り、外へ連れ出したんだ。
さらに天手力男命(アメノタヂカラオノミコト)は開いた岩戸のすき間に手をかけて怪力で戸を外し、その岩戸が2度と閉まらないように遠くへ投げ飛ばしたよ。
天照大神が外に現れた瞬間に、地上には太陽の光が降り注ぎ、山も川も全てが輝きを取り戻したそう。
【天手力男命が取り外した岩戸は長野県へ飛んでいった?】
天手力男命が取り外して、2度と閉まることがないように遠くへ投げ放った岩戸は、何と長野県まで飛んでいったと言われているの。
投げ放たれた岩戸は、長野県の戸隠神社にあるそう。
宮崎県の高千穂から、長野の戸隠まで岩戸を飛ばすなんてものすごい怪力だよね。
【天岩戸神社・西本宮の見どころスポットを徹底解説】
天岩戸神社のメインとも言える西本宮には、天照大神がお隠れになった天岩戸(洞窟)を御神体としてお祀りしているよ。
西本宮は一般的な神社には欠かせない本殿は存在しないの。
その代わりに天岩戸を直接拝むための「天岩戸遙拝所」が拝殿の裏に設置されていて、参拝者は離れたところから天岩戸を拝めるようになっているんだ。
参拝の方法は「二拝、二拍手、一拝」となっているよ。
ちなみにこの「天岩戸遙拝所」への入口は基本的に閉まっていて、神職者の案内がなければ入場することができないの。
30分おきに天岩戸を拝むための「天岩戸遙拝所」へ立ち入りできる無料ツアー(所要時間15分ほど)が行われているから、それに参加しよう。
参加には予約などは必要なく、時間になったら集合場所である休憩所前にいればOKだよ。
拝殿をお参りしてから、右側にある扉から拝殿裏側に回るんだ。
「天岩戸遙拝所」に入る前には、宮司さんからおはらいを受けるよ。
ちなみに天岩戸は岩の割れ目があって岩窟があるそう。
古来から手を全く加えていないためすでに崩れていて、原型は失われていると言われているよ。
次に西本宮の見どころスポットをまとめてみよう。
<手力男命戸取像>
西本宮の駐車場前にあるのが、手力男命戸取像だよ。
天岩戸神楽30番戸取の、手力男命が岩の戸を取り払いワンシーンが再現されているんだ。
<御神木・招霊の木>
拝殿の右横にあるのが、西本宮の御神木である「招霊(おがたま)の木」だよ。
春にはかわいい小さな白い花を咲かせ、秋には赤い実がなり、季節ごとに異なる表情を楽しめるんだ。
授与所では招霊の木の苗も扱われているよ。
天岩戸の神話では、天鈿女命が伏せた桶の上で踊る際に手に持っていたのがこの「招霊の木」の枝であったとそう。
天鈿女命の舞は、天岩戸神楽の起源にもなっているよ。
また、神楽で使われる神楽鈴は、たわわに実った招霊の木の枝が起源となっているんだ。
<古代銀杏>
古代銀杏は長野県諏訪と二カ所しかないと言われている特異な葉・実の形をしているのが特徴。
この銀杏の実を陛下の御料として御指定になって、献納したこともあるそう。
<天岩戸徴古館>
天岩戸徴古館では、収集考古資料970点の他、岩戸地域内から表面採取された土器や石器などの寄託品と美術品(陶器類)、大正天皇遺品、日露戦役遺物、菊花石、孔雀石など約2000点を展示。
展示されているものとしては、石鏃や勾玉、管玉、丸玉、小玉などの装身具、土器類などが多いよ。
この土地に古くから人々が生活していたことがよく分かるんだ。
【天岩戸神社・東本宮の見どころスポットを徹底解説】
天岩戸神社の東本宮は、西本宮とは違った雰囲気で静かな佇まいが魅力。
岩戸川の対岸にあって、西本宮正面の駐車場から商店街を抜けて橋を渡った場所にあるよ。
100段あまりの石段を登るとたどり着くことができるんだ。
西本宮から東本宮までは歩いて10分ほどの距離にあるよ。
この東本宮は天照大神が天岩戸から出てきた後に住んだ場所であったと言われているの。
次に東本宮の見どころスポットをまとめてみよう。
<御神水>
東本宮本殿右奥の御神木の根元近くから「御神水」が湧いているよ。
この御神水は木の根元から湧き出ている水で、飲むことで浄化作用やパワーがいただけるそう。
<天鈿女命像>
天岩戸神楽29番鈿女(天鈿女命が身振り面白く天照大御神を誘い出させる舞)の像だよ。
<七本杉>
御神水からさらに森の奥に行くと、根元がつながった「七本杉」があるの。
この七本杉は根が7本繋がっていて、崖ギリギリのところに根付いているんだ。
御神水のところから左に遊歩道があって、少し離れたところから見ることができるよ。
【天安河原の見どころスポットを徹底解説】
天岩戸神社・西本宮から徒歩10分ほど(500mほど)の場所にあるのが天安河原。
天安河原は、天照大神が天岩戸にお隠れになった際に天地暗黒となって八百万の神がこの河原に集まり会議を行った場所と伝えらえる大洞窟だよ。
この天安河原はお祓いをしてからでないと入れないと言われるほど、強力なパワースポットなの。
石積みをして願い事をすると願いが叶うと言われていて、祈願を行う人たちによって石が積まれていくようになったそう。
無数の石積みがされた洞窟内は幅40m・奥行き30mほど。
この洞窟は「仰慕窟(ぎょうぼがいわや)」といい、中には鳥居と祠があるの。
御祭神は「天八意思兼命」と「八百萬神」となっているよ。
次に天安河原の見どころをスポットはここだよ。
<太鼓橋>
天安河原への道中には、岩戸川にかかった「太鼓橋」があるよ。
この橋を境に、俗世界と聖域が隔てられた結界になっていると言われているの。
また清らかな岩戸川が流れる太鼓橋の上は、天安河原エリアの中でも1番清らかなエネルギーに満ちたパワースポットとして人気があるよ。
【天岩戸神社の住所とアクセス】
住所
宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸1073−1
アクセス
空港からお越しの方
・阿蘇熊本空港より車で約1時間30分
・宮崎空港より車で約2時間15分 など。
公式サイトより引用