日本最古の禅寺・建仁寺の見どころスポットを徹底解説!
2022年7月6日七堂伽藍や、塔頭寺院巡りなど見どころたくさん!京都の禅寺・東福寺のおすすめスポットとは?
2022年7月18日
京都五山の第四位の禅寺と言えば「東福寺」だよね。
この東福寺は京都随一の紅葉スポットとして人気を集めているよ。
今回は東福寺の紅葉の魅力に迫ってみよう。
目次
【東福寺とは?】
京都駅からアクセス良好な場所にある東福寺は、臨済宗東福寺派大本山だよ。
延応元年(1239年)に九條道家が九條家の菩薩寺創建を願って、仏殿を建立したことが始まりなの。
この東福寺は、京都五山の第四位の禅寺であり、大きな伽藍を所有しているんだ。
嘉禎2年(1236年)から19年もの歳月をかけて建立された東福寺の規模は、奈良の東大寺につぐほど大きかったの。
また教行は、奈良の興福寺にならうという意味から「東福寺」という名がつけられたそう。
当時、東大寺と興福寺は奈良で最も勢力を誇っていたお寺だったんだ。
そのお寺の名になぞらえられた東福寺の規模の大きさがよく分かるね。
東福寺は火災によって、数度焼失してしまった建物もあるものの、その度に再興が行われてきたよ。
【京都最大規模の伽藍を所有していた東福寺】
現在も12万平方メートルと広大な敷地を誇る東福寺だけど、創建当時は現在の倍の広さがあったそう。
境内には、現存最古で国宝の「三門」や、重要文化財などを数多く有しているの。
また、普門院や公明院など25もの塔頭寺院があるよ。
その当時京都最大規模の伽藍を所有していたことから「東福寺の伽藍面(がらんづら)」という呼び名もあったんだ。
数多くの国宝や重要文化財を所蔵している東福寺には、日本最古の浴室や「東司」と呼ばれる便所も残っているの。
室町時代の禅僧の日常生活を知ることができる、由緒正しいお寺なんだよ。
【東福寺は紅葉の名所として有名!】
東福寺といえば「紅葉の名所」と呼ばれるほど、京都随一の紅葉スポットなんだ。
境内には2,000本以上の紅葉が植えられていて、その紅葉は圧巻。
紅葉シーズンには全国各地からたくさんの参拝客が訪れるよ。
東福寺のもみじは「通天もみじ」と呼ばれていて、葉先が3つに分かれているの。
例年11月中旬頃から色づきはじめて、11月下旬~12月初旬が見頃になるよ。
次に東福寺境内の紅葉スポットをまとめてご紹介するね。
<散りもみじ>
12月に入ると真っ赤な色づいた紅葉は徐々に散り始めて、渓谷や庭が一面真っ赤になるの。
まるで赤い絨毯で覆われているような、幻想的な景色を楽しめるよ。
庭を埋め尽くす散り紅葉はぜひチェックしておきたいね。
また川の流れにのって、流れていく紅葉もとっても美しいの。
紅葉が散り始めた時期だけの特別な光景だから、タイミングを見計らって参拝してみよう。
<通天橋から望む洗玉澗>
東福寺の紅葉と言えば、最も有名なのが「洗玉澗」だよ。
洗玉澗とは、境内を横切るように流れる川の周囲に広がる渓谷のこと。
この洗玉澗にかかる橋「通天橋」「臥雲橋」から見られる紅葉はとっても綺麗なの。
特に「通天橋」からの紅葉の景色は「錦の雲海」と呼ばれるほどの絶景。
通天橋は、本堂と開山堂をつなぐ橋で、そもそもは行き来する僧侶が渓谷におりずにすむように架けられたそう。
現在では、紅葉のベストスポットとして人気を集めているよ。
趣のある木造の橋である通天橋と、紅葉のコラボレーションが趣のある雰囲気を醸し出しているんだ。
ただ、紅葉シーズンは参拝客が多いため、通天橋や臥雲橋からの撮影は禁止されているから注意しよう!
<紅葉の時期だけ公開される塔頭>
塔頭(たっちゅう)とは、本山の中でもトップにあたる門主や法主など位が高い高僧が、引退後に隠居するために建てられたお寺なの。
また亡くなった時にはお墓として用いられるそう。
東福寺には塔頭がいくつかあるんだけど、おすすめは紅葉シーズン限定で一般公開される「光明院」「龍吟庵」「勝林寺」だよ。
それぞれ特徴をまとめてみよう。
・光明院
光明院は「虹の苔寺」とも言われていて、「波心の庭」と呼ばれる庭園とその周りに色づく紅葉が美しい癒しスポットなの。
・龍吟庵
龍吟庵は3つの枯山水のお庭があって、ゆったりと紅葉を楽しむことができるよ。
・勝林寺
勝林寺は、本堂両側の紅葉が圧巻なの。
この勝林寺では、「美と縁結び」にご利益のある女神・吉祥尊天像が祀られていることから「吉祥もみじ」とも呼ばれているよ。
<天得院の紅葉ライトアップ>
2021年の紅葉時期には、塔頭「天得院」でライトアップが行われたよ。
この天得院は、春と秋の2回だけ特別公開される塔頭で、安土桃山時代に作庭された枯山水と紅葉を見ることができるの。
ライトアップされたお庭は幻想的な雰囲気を醸し出しているよ。
縁側に座ってゆっくりと紅葉を楽しむこともできるんだ。
【東福寺の庭園はセンスがよい!?趣の違う庭園を徹底解説】
東福寺の広い境内の中で、観光客に人気のスポットと言えば「東福寺本坊庭園」だよ。
京都にある寺院の日本庭園の中でも指折りの美しさで知られているんだ。
また本坊庭園は国の名勝とよばれ、毎年多くの観光客が訪れる人気スポットなの。
この本坊庭園は昭和の名作庭家・重森三玲作で、方丈の東西南北に四庭が配されている点では唯一のものとなるの。
東西南北に配置された庭園は、モダンでおしゃれな雰囲気が漂っているよ。
本坊庭園は別名「八相の庭」と呼ばれていて、四庭に配された8つのモチーフが「八相成道」にちなんで命名されたことに由来しているんだ。
四庭にはそれぞれにストーリーがあって、昭和初期を代表する芸術作品といっても過言ではないよ。
次にそれぞれの庭の特徴をまとめてみるね。
<200坪の広さを誇る枯山水庭園「南庭」>
四庭の中で最大の広さを誇る、南庭は200坪の枯山水庭園だよ。
広大な敷地には、巨大な石と砂紋で壮大な世界観を表現しているんだ。
荒波を表現した砂紋の中には、中国大陸の蓬莱神仙思想に基づいて、蓬莱・方丈・瀛洲・壺梁の四仙島が巨石で構成されているよ。
渦巻く砂紋は八海を表しているの。
また西側には五山になぞらえた築山を置いて、壮大な世界が描かれているよ。
庭園を見る角度によって、穏やかに見える場合や猛々しく見えることも…。
様々な違った印象を与えてくれる庭園になっているんだ。
三神仙島(蓬莱、瀛洲、壺梁)は長い石を横に寝かせて表現しているの。
このように石を横に寝かすという方法はほとんど例がないと言われているよ。
<大きな市松模様が印象的な「西庭」>
西庭の特徴と言えば「大きな市松模様」だよ。
四角く切り込んだサツキで市松模様を表現しているの。
サツキと砂地の区切りには、方丈の葛石が使用されているよ。
初夏にはサツキの花が咲いて、ピンク色の花びらがワンポイントになるんだ。
白い砂に浮かび上がるサツキの葉の緑、花のピンクのコントラストが絶妙。
西庭の市松模様は、斜線上に組まれていて、北庭と連動しているの。
<北庭>
北庭は南庭と全く異なる趣をしているの。
こんもりと盛り上がるウマスギゴケの緑と敷石の市松模様がとっても鮮やかなんだ。
シンプルでありながら、モダンさを感じさせる洗練されたデザインで、インスタ映えすると話題にもなっているよ。
秋の紅葉シーズンには、背後のもみじと聖一国師が宋より持ち帰ってきたとされる通天紅葉が赤や黄金色に色づくの。
苔の上にはらりと落ちる紅葉の様は格別だよ。
<小宇宙を日本庭園で表現した「東庭」>
東庭は円柱の石で北斗七星を表していて「北斗七星の庭」とも呼ばれているの。
東司の柱石の余材を利用したと言われていて、作者・重森三玲の素晴らしい感性を感じることができるんだ。
後方には天の川を表した石垣が配置されていて、小宇宙が展開されているよ。
東庭は円柱・白川砂・苔・背後の二重生垣のみで表現されていて、波紋のように広がる砂の表現は圧巻。
日本庭園のなかに星座を配置する大胆な構図が特徴だよ。
【東福寺の住所とアクセス】
住所
京都府京都市東山区本町15丁目778
アクセス
JR京都駅からJR奈良線「東福寺駅」下車し徒歩10分。など