京都随一の紅葉が見られる!京都五山第四位の東福寺の紅葉スポット・お庭をご紹介!
2022年7月18日祇園祭で有名な八坂神社は全国2,300の神社の総本社!縁結びや美容のご利益があやかれるっ!?
2022年7月18日京都随一の紅葉スポットとして人気が高い禅寺・東福寺。
東福寺には国宝や重要文化財などが多数あり、広い境内には見どころがたくさんあるんだ。
今回は、東福寺を訪れたらぜひともチェックしておきたいおすすめスポットをまとめてみるね。
目次
【スケールの大きい伽藍】
東福寺は建物1つ1つがとっても大きいんだ。
東福寺は「伽藍面」と称されるほど、スケールの大きい伽藍がたくさんあるよ。
ちなみに伽藍とは、お寺の建物のこと。
お寺が備えるべき諸設備は「七堂伽藍」と呼ばれるんだけど、東福寺には禅寺としては最大級の大きさを誇る七堂伽藍があるよ。
次に主要な建物を紹介していくね。
<三門(国宝)>
国宝に指定されている三門は、境内の最も南にある門。
現在の三門は、応永12年(1405年)頃に再建されたもので、禅寺の三門としては日本最古で最大の大きさを誇るよ。
5つの柱と3つの入り口がある「五間三戸」という造りになっていて、二階建ての構造をしているの。
三門の二階内部には画家・明兆の手による極彩画が描かれているよ。
また、宝冠釈迦如来などの仏像群も安置されているんだ。
普段は一般公開されていないんだけど、毎年3月14日~16日の涅槃会の時期のみ特別公開されるからチェックしてみよう!
<法堂>
三門の北に建っているのが「法堂」だよ。
この法堂は、東福寺の本堂にあたるお堂で、かつては高さ15mもある釈迦如来像が祀られていたそう。
しかし明治の火災によって、仏殿、仏像は焼失してしまうんだ。
現在の建物は昭和9年(1934年)に再建されたものなの。
本尊は、塔頭寺院から移された釈迦如来立像。
釈迦如来立像は13世紀後期制作と伝わっているよ。
法堂も三門と同じく、普段は一般公開されていないの。
けれど毎年3月14日~16日の涅槃会の時期のみ特別公開されるよ。
外からのぞくと、御本尊様と、龍の天井画を見ることができるんだ。
この龍の天井画は、日本画家・堂本印象がわずか16日間で描き上げた作品だよ。
<本坊(方丈)>
方丈は、禅宗寺院における僧侶の住居のことだよ。
東福寺では、法堂の北側に本坊(方丈)があるの。
この本坊には、国指定名称にも登録されている「東福寺本坊庭園」があるんだ。
本坊は本堂と同じ、明治の火災によって焼失してしまったものの、明治23年(1890年)に再建。
東福寺本坊庭園は、昭和14年(1939年)に、作庭家・重森三玲作。
鎌倉時代の風格を基調として造られているよ。
<禅堂・東司・浴室>
三門の西側に並んで建っているのが「禅堂」と「東司」だよ。
この禅堂と東司は、どちらも明示時代に起こった火災を免れて、中世禅宗建築の様式を伝えているんだ。
それぞれの建物の紹介をしよう。
・禅堂
禅堂は日本最大で最高の坐禅道場で、国の重要文化財にも指定。
毎週日曜日になると、この禅道で一般人も参加できる「日曜坐禅会」が行われているんだ。
・東司
東司は、室町時代前期に建立された、日本最古のトイレになるよ。
・浴室
三門の左側に建っている浴室は、東大寺の大湯屋に次いで日本で2番目に古い建物なの。
最大級&最高級を誇る堂宇が並んでいるよ。
<臥雲橋>
一番西側にある臥雲橋は、木造の橋。
地域の方の生活道路ともなっていて、拝観料が掛からず通ることができるんだ。
紅葉ピーク時には臥雲橋の上が賑わうため、撮影禁止となっているの。
<通天橋>
通天橋は臥雲橋・通天橋・偃月橋の「三名橋」の中でも最も人気がある橋。
フォトジェニックな写真が撮影できると、若い世代からも支持されているんだ。
通天橋からの眺めの良さは境内随一。
観光用の橋と思われているものの、本来は修行僧が渓谷を渡らなくてよいように、本堂と開山堂をつなぐために架けられた「修行用の橋」なんだ。
ちなみに通天橋を渡るには、拝観料が必要となるよ。
通天橋は紅葉スポットとして人気なんだけど、新緑の季節もおすすめなんだ。
<偃月橋>
偃月橋は慶長8年(1603年)に建てられた木造の橋廊。
方丈の東側にあって、塔頭寺院の龍吟庵、宗院へ行くために架けられた橋なんだ。
普段は訪れる人の少ない「隠れスポット」とも言われているよ。
【個性あふれる塔頭寺院めぐりをしよう】
東福寺の魅力の1つと言えるのが、お寺の周りを囲む25もの塔頭寺院だよ。
塔頭寺院の中には、通常公開や特別公開を行っている寺院もあるから、ぜひチェックしてみよう。
ここでは公開されているところを中心に有名な塔頭寺院をまとめて紹介するね。
<光明院(通常公開)>
光明院は「虹の苔寺」とも呼ばれていて、明徳2年(1391年)に金山明昶が開創したお寺だよ。
昭和14年(1039年)に完成した波心庭は、昭和の庭づくりの名人・重森三玲作。
池泉式の枯山水庭園で、州浜型の白砂の枯池には三尊石組が配置されているよ。
<芬陀院(通常公開)>
雪舟ゆかりのお寺である芬陀院は、創建以来、一條家の菩提寺となっているよ。
雪舟作と伝わる庭は、鶴亀の石が配された苔庭で、亀石が夜毎に動いたという伝説もあるの。
書院の背後にある茶室、図南亭は一條昭良好みといわれているんだ。
一條昭良は茶関白といわれるほど茶道を愛した人だったの。
この図南亭は貴人好みの四畳半の茶室で、昭和44年(1969年)に復元されたよ。
<同聚院(通常公開)>
同聚院は藤原道真の建てた法性寺五大堂跡に建立された東福寺の塔頭の1つ。
藤原道長ゆかりの、2mを超える巨大な不動明王を祀っているよ。
この不動明王は五大堂に安置されていた五大明王の中尊で、重要文化財にも指定されているんだ。
<天得院(初夏・秋に特別公開)>
桔梗と杉苔、紅葉の美しさで有名な天得院は、桔梗が咲き誇る初夏と、紅葉シーズンの秋にのみ特別公開されるよ。
この天得院は、徳川家康に取り壊されたものの、天明9年(1789年)に再建されたの。
桃山時代に作庭された枯山水庭園には一面を覆う杉苔が絨毯のように敷き詰められているの。
また6月~7月にかけては約300本もの桔梗が咲き、見事な景観を楽しむことができるよ。
<龍吟庵(春・秋に特別公開)>
日本最古の方丈建築がある龍吟庵は、正応4年(1291年)に東福寺第三世住持・大明国師の住居として建てられたもの。
日本最古の方丈は国宝に指定されていて、書院造と寝殿造が融合した優美な建物だよ。
方丈の周りには、昭和の作庭家・重森三玲による「無の庭」「不離の庭」「龍の庭」などの個性的な枯山水があるんだ。
また竹垣は珍しい稲妻模様をしているよ。
通常は非公開となっている龍吟庵だけど、春・秋には特別公開されるんだ。
<正覚庵(通常非公開)>
通常非公開の正覚庵は、鎌倉時代の武将で伊達政宗の先祖と呼ばれる伊達政依によって創建されたよ。
「筆の寺」として名高く、堂内に巨大な筆が祀られているんだ。
江戸時代には、境内に筆塚も築かれていたそう。
堂内にある「絹本著色山叟恵雲像」は国の重要文化財に指定されているよ。
毎年11月23日には「筆供養」が行われているんだ。
【東福寺は苔の宝庫?】
東福寺では、本坊庭園をはじめとして、境内の至るところに美しい苔が生えているの。
「苔の宝庫」とも呼ばれていて、通天橋の欄干外側には、紅葉の木々の足元に苔が密集しているよ。
その中にはつむじを巻いているような形のオキナゴケや、ウマスギゴケなど珍しい苔もあるの。
ぜひ東福寺を訪れたら、境内の苔じゅうたんにも注目したいね。
【東福寺の住所とアクセス】
住所
京都府京都市東山区本町15丁目778
アクセス
JR京都駅からJR奈良線「東福寺駅」下車し徒歩10分。など