京都最古の歴史を誇る世界遺産「下鴨神社」は京都No1の縁結びの神様
2022年6月12日広大な敷地には日本庭園「神苑」など見どころたくさん!平安神宮の魅力に迫る!
2022年6月14日
京都最古の歴史を誇る下鴨神社は、世界遺産にも認定されている京都の人気スポットの1つ。
12万4000平方メートルもある広い境内には、たくさんの見どころスポットがあるんだ。
今回は、下鴨神社を訪れたらぜひともチェックしておきたい、おすすめスポットをまとめてみよう。
ぜひ参考にしてみてね。
目次
【ここは押さえておきたい!下鴨神社の参拝スポットを徹底解説】
下鴨神社の見どころをまとめてみよう。
<表参道>
下鴨神社敷地の真南にある一の鳥居を抜けると、約300m続く参道が本殿まで続いているよ。
これが「表参道」で、両側を糺の森に囲まれているんだ。
表参道は、毎年5月に行われる京都の三大祭の1つ「葵祭」では、平安装束の行列が進む道だよ。
この表参道には「京の七不思議」の1つに数えられている「赤椿」があるの。
その当時、下鴨神社の神職はとても位が高く、朝廷から訪れる勅使の方が、位が低かったそう。
そこで下鴨神社の神職は、朝廷の使者の顔を立てるために、神主の装束の赤色が目立たないように、足元に赤椿をたくさん植えたの。
その赤椿が今もなおあるんだ。
下鴨神社がいかに特別な存在であったかがよく分かるよね。
<糺の森>
下鴨神社の本殿へと続く「糺の森」は散歩コースとしても人気が高いの。
糺の森は、鴨川と高野川が合流する北側一帯のことで、下鴨神社と河合神社の神域を包み込むように鎮守の森が広がっているんだ。
糺の森には縄文時代の植物の生態がそのまま残っていると言われていて、樹齢600年を超える巨木もあるよ。
また、森の中には泉川や瀬見の小川など4つの川が流れていて、川のせせらぎと木の葉のそよぐ音だけが聞こえてくる静寂空間がとても心地いいの。
早朝にお散歩をしている人も多いから、清々しい空気の中で、ぜひ森林浴を楽しんでみよう。
<船島>
下鴨神社境内を流れる御手洗川と泉川の三角州あたりにあるのが「船島」だよ。
この船島にも「京の七不思議」が伝わっているんだ。
戦乱時に船島周辺の川の流れをぐるぐるとかき回し、小石が跳ねると願い事が叶うと言い伝えられているんだ。
<烏縄手(からすのなわて)>
糺の森の中には神社への細い参道が木と木の間に無数にあったそう。
その細い道は「鳥縄手」と呼ばれ、「京の七不思議」の1つとされたんだ。
現在、その鳥縄手は一部復元されていて、森へ入る遊歩道として利用できるよ。
<南口鳥居>
表参道から300mほど入った場所にあるのが「南口鳥居」だよ。
南口鳥居からは、参道が一挙に広くなっているんだ。
南口鳥居前にある手水舎は、2本の小川が近くを流れているから、1年中清らかな水が流れているの。
ちなみにこの手水舎で水を注ぐ樋は、「糺の森の主」と呼ばれていた樹齢600年のケヤキを再利用したもの。
<相生社>
縁結びの神様として知られている相生社を目当てに訪れる参拝客は多いよ。
相生社は、南口鳥居を入ってすぐのところにある小さなお社で、カップルや夫婦の姿がたくさん見かけられるの。
相生社では、日本書紀や古事記に登場する産霊神を祀っているよ。
<連理の賢木(れんりのさかき)>
相生社の横にある「連理の賢木」は「京の七不思議」の1つ。
縁結びはもちろん、家族や大切な人との絆を願うパワースポットとして人気だよ。
この連理の賢木は、2本の木が結びついて1本の木となり寄り添うように伸びているの。
<さざれ石>
下鴨神社には国家「君が代」にも登場するさざれ石があるよ。
このさざれ石には、神霊が宿っていると言われているの。
国歌でうたわれるように年月を重ねて岩となり、生命力の強さを感じさせてくれるパワースポットとして人気なんだ。
<楼門>
相生社の前にあるのが朱色の楼門だよ。
下鴨神社の楼門は、式年遷宮(伊勢神宮の神体の移動)に合わせて21年ごとに解体・修理されるの。
<舞殿>
楼門をくぐって正面にあるのが、国の重要文化財に登録されている「舞殿」だよ。
空をつくように伸びる甍(いらか)が印象的な建物なんだ。
舞殿は、京都三大祭で5月に行われる葵祭をはじめとした行事の際には、能や舞の奉納を見ることができるよ。
舞殿の横には古今和歌集に登場した松の木「媛小松」もあるから、ぜひチェックしてみよう。
<比良木社>
比良木社の社殿は、下鴨神社の本殿だったものが1629年(寛永6年)の式年遷宮の際に移築されたものなの。
初めて建てられたのは1581年(天正9年)のことで、下鴨神社の中で最も古い社殿なんだよ。
この比良木社は「出雲井於(いずもいのへの)神社」とも呼ばれていて、出雲大社との関わりが深いの。
下鴨神社周辺には出雲と名のつく町名が複数あり、古くは出雲族が多くいた地域なんだ。
その総社の1つがこの「比良木社(出雲井於神社)」になるよ。
比良木社に祀られている御祭神も、出雲神「スサノオノミコト」なんだ。
厄年に比良木社前に献木すると、その木は「柊」となり願い事が叶うと言われているの。
これは「なんでもひいらぎ」とよばれ「京の七不思議」の1つにもなっているんだ。
比良木社の周りには、献木された方の名前が書かれた木が植えられているよ。
<御手洗社>
境内社の1つである御手洗社は、井戸の上に立っていることから「井上社」とも呼ばれているの。
御祭神として瀬織津姫命を祀っているよ。
瀬織津姫命は、人々の罪汚れを祓い、心身を清浄にしてくださる神様で、無病息災・災難厄除けのご利益が得られるの。
この御手洗社の前にあるのがみたらし団子の発祥由来となった「みたらし池」なんだ。
みたらし池は、京都三大祭りの1つである「葵祭り」において、斎王代が前日に禊を行う池としても知られているよ。
<本殿>
中門をくぐった先にあるのが、下鴨神社の本殿だよ。
国宝にも指定されている本殿は、東殿と西殿で対をなしているの。
東殿には玉依媛命、西殿には賀茂建角身命がそれぞれ祀られていて、独特な色の狛犬が奥に鎮座しているよ。
<言社>
東西の本殿の手前には「言社」と呼ばれる末社が鎮座しているよ。
この言社には7つの御社があって、12の守護神が祀られているの。
それぞれに干支の「十二支」の守り神が祀られていて、自分の干支の御社を参拝するとよいんだ。
7つの御社には、出雲の縁結び神として知られる「大国主命」の7つの別名が当てられているよ。
<大炊殿>
御手洗社の北側にある授与所で受付をすると(初穂料500円)、大炊殿に入ることができるの。
この大炊殿は、ご飯やお餅などで作られる「神饌(神様へのお供え物)」を調理していた場所なんだ。
つまり大炊殿は、神様のためのキッチンであり、巨大なかまどの奥には、使い込まれた食器や調理器具も展示されているよ。
大炊殿で作られ盛り付けられた神饌は、台に乗せられ4人がかりで担いで運ばれていたそう。
明治時代後期にはほとんど使われなくなった大炊殿だけれど、現在でも重要文化財として大切に保存されているんだ。
<葵の庭>
葵の庭は別名「かりんの庭」とも呼ばれていて、かりんや薬草が育つお庭なんだ。
ヌルデ、クチナシ、カツラ、ヤマウコギなど年中を通して、様々な薬草が伸びているよ。
ここで育った薬草で薬酒が作られ、人々の健康を支えていたんだ。
<河合神社>
糺の森の南西にある「河合神社」には、女性の参拝客が数多く訪れるよ。
実はこの河合神社は、「女性の美の神様」として知られているんだ。
河合神社は古くから下鴨神社の本宮に次ぐ第一摂社として、歴史上にも数多く登場しているの。
御祭神の玉依姫命は、安産や厄除け、女性を守る神様なんだけど、たいそうな美貌の持ち主でもあったんだ。
そのことから「美容の神様」とされていて、河合神社を参拝すると美しくなれると言われているの。
参道側の看板には「女性守護 日本第一美麗神」と掲げられているよ。
河合神社には珍しい手鏡型の絵馬「鏡絵馬」があるの。
この鏡絵馬はただ願い事を書き込むだけではなく、授与所の横にある専用のメイクルームで絵馬の裏側の顔に表情を書き加えることができるよ。
それぞれメイク道具を持ち込み、絵馬に丹念に化粧を施し、仕上げていくんだ。
メイク道具がない場合には、専用メイクルームに色鉛筆やクレヨンが用意されているから利用できるよ。
メイクを済ませた絵馬を、本殿横にある絵馬掛けに奉納すれば、美容のご利益にあやかれるの。
また、河合神社の休憩所では、境内で採れるカリンを使用した「美人水」も販売されているんだ。
カリンにはみずみずしい肌を作る美肌効果があると言われているから、ぜひ飲んでみよう。
<鴨長明の方丈>
「方丈記」の著者である鴨長明は、河合神社の神職の家系に生まれ育ったの。
鴨長明は「新古今和歌集」に10首も採用されるほどの和歌の達人だよ。
河合神社境内にある「方丈」は、鴨長明が書き物や和歌にいそしんだ「庵」を再現したものなんだ。
3m四方の方丈は可動式で、足元の組み木はすぐに外せるようになっていたの。
鴨長明は好きな場所へ方丈を移動させ、数々の作品を書き上げたそう。
<任部社>
河合神社の本殿横にある神社が「サッカーの神様」として知られる任部社だよ。
賽銭箱の奥には、サインが書き込まれたサッカーボールが並んでいて、日本代表選手など数多くの有名サッカー選手が参拝に訪れているよ。
任部社の御祭神は八咫烏(やたのからす)と呼ばれるカラスなんだ。
このことから、サッカー日本代表のシンボルマークは「八咫烏(やたのからす)」をモチーフにしているんだよ。
<雑太社>
河合神社の横にある「雑太社(さわたしゃ)」は1910年(明治43年)に関西で初めてラグビーが行われた場所なんだ。
雑太社の御祭神は「神魂命」であり「魂」は「球」に通じていることから、ラグビーの神様と言われるようになったそう。
社殿の横には、ラグビー日本代表への応援メッセージもたくさんあるよ。
雑太社にはラグビーボールの形をした可愛い絵馬もあるの。
【下鴨神社の年中行事とは?】
世界遺産の下鴨神社では、年間を通じて様々な行事が行われているよ。
それぞれまとめてみよう。
<葵祭>
京都の三大祭の1つである「葵祭」は毎年5月15日に行われていて、別名は「賀茂祭り」。
藤の花で飾られた御所車や500名もの人が平安装束をまとった「葵祭行列」は圧巻なんだ。
「葵祭行列」は、京都御所から下鴨神社、上加茂神社など8kmの距離を練り歩くの。
十二単など当時の公家の装束に身を包んだ人たちが、葵の葉をまとった牛車を引きながら行列をなす姿は、見応え抜群。
まるで平安時代にタイムスリップしたような気分になれるよ。
また葵祭では、斎王代と女人たちが御手洗川に手を浸して身を清める「御禊の儀(みそぎのぎ)」が行われるんだ。
葵祭の歴史はとっても古くて、「続日本記」の698年(文武天皇2年)には行われていたそう。
欽明天皇が当時蔓延していた飢餓疫病を静めるために「鴨の神」を祀ったのが起源となっているの。
<みたらし祭>
みたらし祭は別名「足つけ神事」とも呼ばれていて、土曜の丑の日に御手洗社の前のみたらし池とそこから流れる御手洗川に足をつけて、無病息災を祈願するんだ。
毎年数万人もの参拝客が訪れる人気の祭典行事だよ。
実は御手洗川の水量は、普段それほど多くないそう。
しかし土曜の丑の日の前になると、水量が増え、人々が足をつけることができる水量になるんだ。
これは「京の七不思議」の1つとなっているよ。
<流鏑馬神事>
毎年5月3日に葵祭に先立って行われる「流鏑馬神事(やぶさめしんじ)」は、武官束帯姿の射手が、菱形の的を鏑矢で射貫いていく姿を見ることができるよ。
この流鏑馬神事は、ニュースなどでも広く報道されるから、全国的にもよく知られている神事の1つなんだ。
葵祭の道中の無事を祈ってお祓いをする神事だよ。
<蹴鞠はじめ>
毎年1月4日に行われる「蹴鞠はじめ」も人気行事の1つ。
神事を終えた2時頃から、平安貴族の遊びであった蹴鞠を始める行事なんだ。
美しい装束を身にまとって、白い鞠を優雅に蹴りながら遊ぶ姿を見ることができるよ。
【下鴨神社の住所とアクセス】
住所
京都府京都市左京区下鴨泉川町59
アクセス
阪急河原町駅より徒歩5分→京阪祇園四条駅~出町柳駅→徒歩12分
など
公式サイトより引用