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2022年4月19日東寺は五重塔だけではない!国宝だらけの東寺の魅力を徹底解説!
2022年4月20日
JR京都駅から一番近い世界遺産と言えば「東寺(とうじ)」だよ。
東寺と言えば、五重塔が真っ先に思い浮かぶという人も多いはず。
今回は、五重塔だけではない東寺の魅力をまとめてみよう。
目次
【東寺とは?】
京都市南区にある東寺は、東寺真言宗の寺院で正式名称は「教王護国寺」と言うの。
東寺は、現在残っている唯一の平安京の遺構なんだ。
東寺という名前は、羅城門の東側にあったことから名づけられたそう。
平安京鎮護のための官寺(国立のお寺)として建てられた東寺は、嵯峨天皇から真言宗の開祖である弘法大師空海に託されたの。
空海に託された東寺は、真言密教の根本霊場として多くの人々から信仰を集めたよ。
現在でも密教の世界観を存分に味わうことができる素晴らしいスポットなんだ。
平成6年(1994年)には世界遺産として登録されたよ。
【東寺の歴史とは?】
平安遷都とともに建立された東寺は、創建から1200年を超える歴史があるよ。
794年、桓武天皇が奈良・平城京から京都の平安京へ遷都。
当時の平安京は、時代の最先端スポットであり、都の正門である「羅城門」から北へと朱雀大路がまっすぐに伸び、その先に荘厳な大内裏が存在したの。
796年に、羅城門を挟んだ両翼に「東寺」と「西寺」が建立されたんだ。
823年、国立の寺院である東寺を桓武天皇の後に任された嵯峨天皇は、唐で新しい仏教であった密教を学んで帰国した弘法大師空海に託したの。
東寺は真言密教の根本道場、真言宗総本山となったよ。
密教の中心伽藍となる「講堂」の建立に着手し、講堂が建立された翌年には、五重塔の工事が始まったと言われているんだ。
弘法大師空海は密教の主尊である大日如来を境内の中心に据えて、広大な寺域に曼荼羅を表現しようとしたそう。
ちなみに空海へ託された時に、東寺は「教王護国寺」という名称になっているんだ。
東寺の寺紋として使用されているのは、雲を題材にした「東寺雲」なの。
かつて、雲を用いて占いが行われていたことが由来となっているそう。
【東寺は現在残っている唯一の平安京の遺構】
東寺は現在残っている唯一の平安京の遺構なの。
源氏と平家の合戦が始まりあ、平安時代が終わりを迎えると、正門の羅城門は崩れ落ち、東寺と西寺はともに衰退してしまうんだ。
しかし、鎌倉時代に入ると東寺は復興の兆しが見えてくるよ。
運慶が東寺にある諸像の修復を開始して、1233年には運慶の子・康勝によって空海の坐像が完成。
さらには後白河法皇の皇女・宣陽門院が財政の基盤をつくったことで、東寺は再興を果たしたの。
その一方で西寺は、1233年に唯一境内に残っていた五重塔が焼失してしまい、完全に姿を消してしまったんだ。
平安京唯一の遺構となった東寺は、京都中が焼け野原となった応仁の乱でも焼けずに残り、幾度の戦乱をくぐり抜けてきたよ。
しかし1486年に起きた文明の土一揆で金堂、講堂、南大門が焼失してしまうの。
金堂が焼失して約100年後、桃山時代に入り金堂が再建され、新しい薬師如来や日光菩薩、月光菩薩も誕生したんだ。
続いて南大門も完成し、東寺は元の姿に戻ったよ。
五重塔は落雷によって一度焼失するものの、1644年に再建。
1994年には「古都京都の文化財」として世界遺産に登録された東寺は、京都のシンボル的存在として世界中の人から注目される観光スポットになっているよ。
【東寺のシンボル的存在と言えば「五重塔」】
東寺のシンボルと言えばなんといっても五重塔だよね。
東寺の五重塔は、木造塔として日本一の高さを誇るんだ。
高くなるに従って狭まる五重の屋根、骨組みである塔身、屋根から突き出た相輪、中央の地盤から相輪まで延びる心柱、中央の心柱を囲む4本の四天柱と外に面した12本の側柱からなる木造建築だよ。
その高さは54.8mもあるから、近くで見たから圧巻なの。
空海が五重塔の建立に着手した際、人手も費用も不足した状態だったそう。
そこで空海は、826年に材木運搬に協力を朝廷に願い出たんだ。
実際に五重塔が完成したのは、空海の没後50年後のことだったの。
そんな努力の末に完成した五重塔は、これまでに落雷などで合計4回も焼失したんだ。
しかしその度に多くの僧侶が奔走して再建を果たしてきたんだよ。
ちなみに現在の五重塔は1644年に再建された5代目のもので、国宝に指定されているんだ。
【国宝・五重塔は特別公開される時期もある?】
東寺のシンボルである国宝「五重塔」は普段は非公開になっているため、中を見ることはできないんだ。
でも、特別公開される時期があるんだよ。
毎年春の時期と冬の時期の年2回にわけて、特別公開をしているの。
五重塔は五階建てになっているわけではなく、内部は吹き抜けになっているよ。
初層内部には極彩色で彩られた密教空間が広がっているんだ。
五重塔の各層を貫いている心柱は、大日如来としてその周りを四尊の如来、八尊の菩薩が囲んでいるよ。
また、四方の柱には金剛界曼荼羅を描いているの。
【五重塔は耐震機能ばっちりの構造をしている?】
五重塔は独立した5つの層が下から積み重ねられた構造をしていて、5層の頂部には露盤、伏鉢、受花、九輪、水煙、竜車、宝珠の7つの装飾物からなる相輪が取り付けられていて、心柱の先端部分に被さっているんだ。
この部分はインドの仏塔であるストゥーパの上に重ねられた傘の名残りと言われているよ。
中央の地盤から相輪まで延びる心柱は、耐震機能としてとても重要な部位なんだ。
地震が起こると転倒、落下の危険性が生じるけれど、五重塔ではこの時に心柱が層の傾斜を抑制して、転倒、落下を防止する働きをしてくれるそう。
五重塔は、地震国日本においても、古くから耐震設計の教科書的存在だったんだよ。
五重塔の心柱をハイテク技術で現代に蘇らせたのが「スカイツリー」なんだ。
スカイツリーの内部には、直径8m、高さ375mの鉄筋コンクリート製円柱が貫いているよ。
これは、世界ではじめて採用された心柱制振と言われる制振構造で、五重塔内部に建つ心柱を再現したものなんだ。
東寺の五重塔が、歴史的建築物としてどれほど優れていたのかがよく分かるよ。
【東寺には21体の仏像が配置されている?】
東寺の講堂には「立体曼荼羅」と呼ばれる21体の仏像を配置しているよ。
曼荼羅とは、一般的には紙に書かれた平面で仏様、密教の教えを表しているもの。
空海は、平面的な曼荼羅を立体的にして、より分かりやすく広めやすくしたんだ。
立体曼荼羅には
・如来
・菩薩
・明王
・天部
の4つの分類があるよ。
21体ある仏像の中でも「東寺のイケメン仏像」として人気を集めているのが「帝釈天」なんだ。
この「帝釈天」は他のお寺でも見られるんだけど、東寺の帝釈天は象に乗っているところが特徴だよ。
【東寺のトイレは総工費1億5,000万円といわれている〜!】
2019年に完成した東寺のトイレは、京都産のヒノキが使われているの。
その総工費はなんと1億5,000万円だそう。
国産ヒノキという建材だけではなく、建築方法にもこだわって作られたトイレはぜひ一度チェックしておきたいね。
南大門から入ってまっすぐ歩いて、金堂の南側にあるトイレだよ。
【東寺の住所とアクセス】
住所
京都府京都市南区九条町1
アクセス
「京都駅」八条口より徒歩約15分