三大稲荷大社・岡山の最上稲荷は、縁切りと縁結びの両縁参りができるお寺
2022年2月21日食べ歩きが人気の千代保稲荷神社はお賽銭の代わりに油揚げを奉納するっ!?
2022年3月5日
宮城県岩沼市にある「竹駒神社」は別名「竹駒稲荷」とも呼ばれていて、日本三大稲荷の1社にも数えられる由緒正しい稲荷神社なんだ。
今回は東北地方にある三大稲荷の1つ「竹駒神社」の魅力に迫ってみよう。
目次
【竹駒神社は伏見稲荷大社の御霊の分霊?!】
竹駒神社は古くから地元の人の厚い信仰を集め、初詣には宮城県内1、2位を争うほどの多くの参拝客が訪れる人気の神社なの。
実はこの竹駒神社は、稲荷神社の総本社と言われる京都の「伏見稲荷大社」の御霊の分霊と言われているんだ。
竹駒神社の創建は、平安時代の承和9年(842年)のこと。
小倉百人一首に名を連ねる平安期の公卿で文人でもあった小野篁(おののたかむら)が多賀城・陸奥国府の陸奥守として着任した際に、奥州鎮護を祈願して、京都の伏見稲荷大社の御霊を分霊して創建したと言い伝えられているの。
それ以降、奥州藤原氏や伊達氏など有力者から崇敬を集めて発展。
江戸時代には仙台藩・伊達家歴代藩主の手厚い加護によって信仰の基盤がつくられ、「福神様」として崇敬を集めるようになったんだ。
明治時代に入ると、政府の神仏分離によって1869年に現在地に移転。
当時の社殿は1990年の火事によって焼失してしまったんだけど、1993年に社殿が再建されたよ。
現在でも、初詣には45万人、年間160万人もの参拝者が訪れる宮城県屈指の人気を誇る神社なんだ。
竹駒神社の境内には、大国主神・蛭子神を祀っている出雲神社や、愛宕神社、八幡神社、北野神社などたくさんの境内社が鎮座しているの。
竹駒神社の本殿参りだけではなく、境内社にもお参りしたいね。
【竹駒神社という名前の由来は?】
竹駒神社の「竹駒(たけこま)」という社名は、元岩沼市域の旧称「武隈(たけくま)」がなまって「たけこま」になったと言われているんだ。
もともとは、市内を流れる阿武隈川に由来しているよ。
【竹駒神社の御本尊】
竹駒神社の御本尊は
・倉稲魂神(うかのみたまのかみ)
・保食神(うけもちのかみ)
・稚産霊神(わくむすびのかみ)
の3柱の神(稲荷大神)が祀られているんだ。
これらの神様は、人間生活の基本となる「衣・食・住」の守護神だよ。
そのため竹駒神社では
・産業開発
・五穀豊穣
・商売繁盛
・安産
・厄除け
・交通安全
・縁結び
などのご利益があるとされているんだ。
【東日本大震災にも耐えた1812年建立の隋身門】
竹駒神社の鳥居をくぐって参道を進むと、お寺の山門のような立派な楼門があるんだ。
この楼門は「隋身門」と呼ばれていて、文化9年(1812年)に建立されたもの。
総ケヤキ造りの二階門で、門の左右には隋身姿をした二神の像と白狐が安置されているよ。
この隋身門は1812年建立のとっても古い門なんだけど、あの東日本大震災にも耐えたんだ。
彫刻・意匠等に優れた江戸時代後期の秀作と言われるほどの美しさで、岩沼市の有形文化財にも指定されているよ。
【まだまだある!竹駒神社で訪れておきたいスポットを解説!】
竹駒神社の境内は広く、見どころがたくさんあるんだ。
今回は竹駒神社に訪れたらぜひともチェックしておきたいおすすめスポットを、まとめてみよう。
<社殿>
1993年に再建された社殿は総ひのき造りの銅板葺き。
本殿は流れ造り、拝殿は千鳥入母屋破風の権現造りとなっているよ。
<唐門・向唐門>
唐門・向唐門は天保13年(1842年)に創建されたもの。
総けやき材で、平成31年(2019年)には宮城県指定文化財に指定されているよ。
<奥宮・命婦社>
古来、この地を賓窟山と称し、奥宮が祀られたよ。
山岳信仰の名残で、霊峰を拝む形で建てられているんだ。
命婦社は稲荷大神の神のお使いとして知られる神狐を祀っているよ。
この命婦社には、3つの「如意宝珠」という石で作られた石祀が祀られているの。
如意宝珠とは、仏教において霊感をあらわすとされる宝の珠のこと。
サンスクリット語では「チンターマニ」と呼ばれていて、「チンター」は「思考」、「マニ」は「珠」を意味するよ。
つまり如意宝珠は「意のままに願いを叶える宝珠」と言われているんだ。
<北野神社>
北野神社は創建時代は不明、学問の神様・天神様として有名な菅原道真公をお祀りしているよ。
菅原道真公は聡明で右大臣にまで出世したものの、九州・大宰府に左遷されてしまうんだ。
大宰府政庁でその生涯を終えた道真公の死後、「天神様」「学問・書道の神」として多くの崇敬を集め、天神信仰として全国に広まったの。
初詣や受験シーズンには多くの参拝者が訪れるよ。
<八幡神社>
社殿は享保2年(1717年)に建てられたもので、大正13年(1924年)には大修理が行われたの。
八幡神社では神功皇后の御子・応神天皇を祀っているよ。
源氏一族の信仰が厚く、多くの八幡社が建てられ「武門の神」として尊崇されたの。
<愛宕神社>
社殿は享保2年(1717年)建造で、加具土神が祀られているよ。
京都市右京区嵯峨愛宕山に鎮座される神社が本社で、「火伏せ、防火の神」として崇敬されているんだ。
「愛宕権現」として信仰されているの。
権現とは仏、菩薩が人間を利益救済するために、神となって現れるという思想から生まれた信仰のことだよ。
<総社宮>
管内神社の全祭神を一カ所に集めて祀っているのが「総社宮」だよ。
社殿は天保14年(1843年)創建で、文久(1864年)に補修。
以前は二ノ鳥居に北面してあったものを、大正13年に移転修理したんだ。
<出雲神社>
出雲神社では、大国主神と蛭子神を祀っているの。
大国主神は神代の出雲の主神で、「国造りと霊界の主宰神」として崇められているよ。
また蛭子神は、七福神に加えられている神で、「福利をもたらす福神」として有名だよね。
この出雲神社は昭和31年に造られたもので、島根にある出雲大社と同じ形式の大社造で、大きさは出雲大社の8分の1の規模となっているんだ。
6社並ぶ境内社の中で、独特の形式を持っていて、日本最初の神社建築様式と言われているよ。
出雲神社は、縁結びの神、農耕守護の神、福徳出世開運の神として信仰を集めているの。
<秋葉神社>
秋葉神社では火産霊神を祀っているよ。
静岡県秋葉山本宮の秋葉神社の祭神「火之迦具土神」と同一神格神で「防火の神」として知られているんだ。
秋葉山には天狗が棲んでいると信じられていて、鎮火防火の力を駆使して、大権現として秋葉寺に祀られた事が始まりとされているの。
古くから、日本では火災に遭えば多くの家屋が全焼してしまい、一村全滅する危険性もあったんだ。
そのことから、「防火の神」の信仰はとても厚く、生活を守る上から必然的なものだったと言われているよ。
【竹駒神社はお守りの種類が豊富!】
たくさんの神様をお祀りしている竹駒神社には、たくさんのお守りがあるんだ。
竹駒神社のお守りを紹介してみるね。
・厄除け守り:厄年の方だけではなく、何らかの厄を祓いたい方の守護を願うお守り
・健康守袋:日々の生活の中で、事故やケガに遭わずに、健康でいられるように願うお守り
・健康守:財布やパスケースにも入るコンパクトサイズの健康祈願お守り
・(新)飛躍守:スポーツ、学業、仕事などのランクアップ、スキルアップを祈願したお守り
・学業守:学業成就、成績向上を祈願したお守り
・合格守:高校・大学入学試験、就職・資格試験などの合格を祈願したお守り
・仕事守:仕事運向上や、業績の向上、仕事に関する諸願成就を祈願したお守り
・児童身体守:乳幼児から小学生が日々健康で、事故やケガに遭わないように祈願したお守り
・交通安全守:車の運転で事故に遭わず、日々安全であるように祈願されたお守り
・白狐鈴守:水琴鈴の音色が魔を祓って、開運招福へと導いてくれるお守り
・金運稲荷小判守:金運アップを願ったお守り
・開運きつねみくじ:狐の縁起物の中におみくじが入っている
これだけたくさんあると迷ってしまいそうだね。
【住所とアクセス】
住所
宮城県岩沼市稲荷町1−1
アクセス
電車の場合
仙台駅より岩沼駅まで約20分。
JR東北本線、常磐線「岩沼駅」の東口より徒歩で約15分
バスの場合
岩沼駅西口より乗車、竹駒神社前(宮城県)下車
車の場合
仙台東部道路岩沼ICから車で約10分