女人高野「室生寺」が女性に大人気のワケとは?
2021年11月8日日本最初の厄除け霊場・岡寺の魅力を徹底解説!
2021年11月14日
女人高野と呼ばれる室生寺は、女性の参詣客はもちろん、全国から多くの人たちがやってくる奈良で人気のお寺だよ。
ここでは、室生寺で絶対に見ておきたいおすすめのスポットをまとめてみよう。
室生寺へ参詣する際には、ぜひ参考にしてみてね。
【室生寺を訪れたら絶対に見ておきたい!おすすめのスポットを徹底解説♪】
室生寺には見どころがたくさんあるよ。
ここでは、室生寺を訪れたら絶対に外せないおすすめのスポットをまとめていくね。
<太鼓橋>
室生寺の入口となるのが太鼓橋だよ。
この太鼓橋の建築時期は新しく、以前の橋は昭和34年(1959年)の伊勢湾台風によって流されてしまったんだ。
<表門>
太鼓橋の先には表門が見えるよ。
太鼓橋から表門を望む風景はとても美しく、写真スポットとしても人気が高いんだ。
春には、表門の背景に咲く桜、秋には橋の左右に立つカエデの紅葉を楽しむことができるよ。
また表門の前には、「女人高野室生寺」と彫られた石碑もあるんだ。
石碑の上部には、九目結紋という家紋が彫られているの。
この紋は、江戸時代の中期に五代将軍・徳川綱吉の生母であった桂昌院の寄進により室生寺の堂塔が修繕されたことによるものと言われているよ。
ちなみに表門は普段は通行できないように封鎖されているため、太鼓橋を渡ったら右へと歩き参拝受付に行こう!
<仁王門>
堂々とした姿の仁王門は、赤色と青色の金剛剛力士像に守られているよ。
元禄時代に一度焼失し、その後長い間姿を消していたものの、昭和40年(1965年)に再建。
門の両脇に構える仁王像も、その時に再興されたものなんだ。
<バン字池>
仁王門をくぐると、左手に変わった形の池を見ることができるよ。
この池は「バン字池」と呼ばれ、梵字の「バン」の形をしていることから名づけられたんだ。
バン字池には、その少し上方にある春日造りの小さな祠に収められた弁才天が祀られていたよ。
弁天材は河川の神なんだ。
<鎧坂>
バン字池を過ぎてすぐ左側に見えてくるのが、幅の広い石積みの階段だよ。
これが、室生寺の名所の1つである幅広い石段の参道「鎧坂」だよ。
この鎧坂は、自然石が積み上げられていて、編み上げた鎧のように見えることからこの名前が付いたそう。
石段の両側には、低木のシャクナゲや高木の枝が茂っていて、4月中旬~5月中旬は満開のシャクナゲの花を楽しむことができるの。
花の色は、濃く鮮やかな紅色から、薄い桃色になって、白に近い色へと変化していくんだ。
また、秋の鎧坂ではカエデの紅葉を堪能できるよ。
<金堂(国宝)>
鎧坂の石段を一段一段上ると、金堂の柿葺寄棟造りの屋根が次第に迫り上がって見えてくるよ。
創建は平安時代初期だけど、懸け造りの高床正面一間通りは江戸時代に付加した礼堂なんだ。
この部分が無かった時代には堂内の仏像の姿が外からも拝めたそう。
金堂の屋根を横から見てみると、内陣に安置された仏像を拝むためのスペースが追加されていることがよく分かるよ。
増築された金堂は、見る角度で表情が変わるから、色々な角度から見ておきたいね。
また金堂は、平安時代初期の山寺の仏堂としては五重塔とともに日本唯一のもので、貴重な建築物として高く評価されているんだ。
<弥勒堂(重要文化財)>
金堂前庭の左手(西側)にある三間四方の堂が、弥勒堂だよ。
鎌倉時代の建築で、屋根は檜やサワラの木を薄く割って重ねた杮葺で、周囲には縁を巡らせているよ。
修圓が興福寺に創設した伝法院を室生寺に移設したと伝えられているんだ。
元は南向きであったものを室町時代に東向きに変え、江戸初期にも改造されたの。
内部の四本柱の中に須弥壇を据えて、厨子に収められた弥勒菩薩像を安置しているよ。
また、屋根裏からは籾塔という木製の小塔が多数発見されているんだ。
<軍荼利明王石仏>
弥勒堂の反対側には「天神社拝殿」があって、その脇に大きな岩があるんだ。
この岩には「軍荼利明王」が彫られているの。
軍荼利明王は密教において、宝生如来の教輪転身とされていて、様々な災いを取り除いてくれると言われているんだ。
一般的には腕を8本で表現されることが多いんだけど、この「軍荼利明王石仏」の腕は10本あるよ。
この場所に巨岩があることや、軍荼利明王が彫られていることについての詳細は不明。
4年に1度、庚申の日に町の人々がこの「軍荼利明王石仏」を拝みに来ることが、この地域の習わしになっているそう。
<本堂(国宝)>
金堂からさらに石段を上ると、本堂である「潅頂堂」があるよ。
この本堂では、真言密教の最も大切な法儀である灌頂を修するための堂なの。
寺院の中心であるところから「本堂」「灌頂堂」と呼ばれているよ。
建立は、鎌倉時代の延慶元年(1308年)
五間四方入母屋造りの大きな堂で、和様と大仏様の折衷建築様式を示しているんだ。
「潅頂堂」正面には、日本三如意輪の一つに数えられる如意輪観音菩薩像が安置されているよ。
<五重塔(国宝)>
本堂の西側、奥之院への参道である急な石段の最上段に、国宝「五重塔」が緑の木立に囲まれ堂々と建っているよ。
室生寺の「五重塔」は高さ16.22mで、屋外に建つ五重塔では日本で最も小さく、法隆寺の五重塔に次ぐ古塔なんだ。
森の中で佇む優美な姿は「日本一小さく、美しい五重塔」と称されており、日本全国から参詣者が訪れているよ。
また、その小ささから、「弘法大師一夜造りの塔」と例えられることもあるそう。
建立時期は室生寺の創建期である天平時代末期~平安初期頃。
これまで一度も火災などで、焼失したことがないんだ。
塔の最上部を飾る相輪は、ほかの五重塔では見られない珍しい形式で、九輪の上の水煙を置く部分に受花つきの宝瓶を据えて、天蓋と竜車・宝珠をあげているの。
宝瓶の中には龍神がいて、塔を守っているそう。
室生寺最古の建造物で、室生寺のシンボルでもある五重塔は、平成10年9月に奈良地方を襲った台風7号で倒壊した巨木によって激しい損傷を受けるものの、その後、修復・復興したよ。
<奥の院「御影堂」>
室生寺を参拝したら最後に訪れておきたいのが奥の院「御影堂」だよ。
この「奥の院」は天空のお堂とも言われているんだ。
奥の院は五重塔の後ろにある、奥の山上へと続く720段もの長い石段を登りきった先に建っているの。
杉木立の昼でも薄暗い急な坂を進んでいくと、無明橋が見えてくるよ。
無明橋からさらに370段の石段を登れば到着!
長い石段の途中には、岩と一体化したような巨大な樹木もあって、自然の神秘を感じることができるよ。
この無明橋の山際には、暖地性シダ植物が自生していて、暖地性シダ植物が自生する最北端の地でもあり、天然記念物指定がされているんだ。
奥の院「御影堂」は鎌倉時代の建物で、真言宗の開祖である弘法大師が祀られているの。
厚板による段葺の屋根で、その頂上には石造の露盤があるよ。
内陣には「弘法大師四十二歳像」という木像が安置されているんだ。
この奥の院「御影堂」は真言宗寺院に多い大師堂とは違い、高野山御影堂の形式を伝える唯一の建物なの。
「御影堂」の傍らには、諸仏出現岩といわれる岩場や、諸仏出現岩の頂上には七重石塔が建っているよ。
お堂からの見晴らしは最高なんだ。
住所
奈良県宇陀市室生78
アクセス
奈良交通バス「室生口大野駅」~「室生寺前」
室生寺前バス停下車、徒歩約5分
所要時間 約14分