伊勢神宮参拝で気を付けておきたいポイント&内宮の見どころスポットを徹底解説!
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2021年6月24日
日本一の神社として有名でパワースポットとしても人気を集めている伊勢神宮。
伊勢神宮には内宮と外宮があり、距離が離れているため時間がない場合、どちらか一方だけを参拝するという人もいるでしょう。
今回は外宮でぜひとも訪れておきたいおすすめスポットをまとめてみよう。
また伊勢神宮の知っておきたい豆知識も紹介するね。
【ここは外せない!外宮の見どころスポットとは?】
<清盛楠>
表参道手水舎の向かいにひっそりと佇む大木は「清盛楠」だよ。
この大きな楠は樹齢1000年!
平清盛が外宮を訪れた際に、清盛の冠に枝が触れたため、枝を切らせたという伝説が残っているんだ。
ちなみに平清盛は勅使として3度神宮に参向しているよ。
<正宮 豊受大神宮>
伊勢市の中心部にある高倉山の麓に鎮座する豊受大神宮は、衣食住、広く産業の守護神である豊受大御神をお祀りしているよ。
今から約1500年前、内宮の御鎮座から約500年後に天照大御神のお食事を司る御饌都神として丹波国から現在の地にお迎えされたんだ。
それ以来、外宮御垣内の東北に位置する御饌殿では朝と夕の二度、天照大御神を始め相殿神や別宮の神々に食事を供える日別朝夕大御饌祭が続けられているよ。
<多賀宮(たかのみや)>
多賀宮は外宮に所属する四別宮の中で第一に位しているんだ。
殿舎の規模も他の別宮よりも大きくて、正宮に次ぐ大きさだよ。
御池にかかる亀石を渡り、98段の石段を上った小高いの上に鎮座しているんだ。
ご祭神は、豊受大御神の荒御魂。
神様の御魂のおだやかな働きを「和御魂」と申し上げるのに対して、荒々しく格別に顕著なご神威をあらわされる御魂の働きを「荒御魂」とたたえるんだ。
ちなみにこの多賀宮は個人的なお願いをしてもOKとされているの。
ただ私利私欲のためではなく、世のため人のためになるようなお願い事をするようにしようね。
<土宮(つちのみや)>
ご祭神は、大土乃御祖神で古くから山田原の鎮守の神だったの。
外宮の鎮座以後は宮域の地主神、宮川堤防の守護神とされて、平安時代末期に別宮に昇格したんだ。
土宮の付近は式年遷宮山口祭、御船代祭の祭場でもあるよ。
水防に功績のある土地の神・大土乃御祖神を祀っている土宮は、唯一正面が東向きの別宮でもあるんだ。
御池にかかる亀石を渡り、右側に広がる深い杉木立の中に鎮座しているよ。
<風宮>
ご祭神は、風雨を司る級長津彦命、級長戸辺命で、内宮別宮の風日祈宮のご祭神と同じなんだ。
神風を吹かせた風雨の神を祀る風宮は、御池にかかる亀石を渡り、多賀宮へ上る石段の左側に鎮座しているよ。
雨風は農作物に大きな影響を与えるから、神宮では古より正宮に準じて丁重にお祀りしているの。
<三ツ石>
正宮から少し歩くと古殿地の南側に「三ツ石」があるよ。
「三ツ石」は、しめ縄に囲まれている3個の石を重ねた石積みなんだ。
この前では御装束神宝や奉仕員を祓い清める20年に1度の式年遷宮の「川原大祓」が行われるよ。
<亀石>
別宮へ進むと、大きな一枚岩の「亀石」があるよ。
小さな川にかかっている橋で、横から見えると亀が顔を覗かせているような形をしていることから「亀石」と呼ばれるようになったそう。
この亀石は、三重県下最大の横穴式古墳「高倉山古墳」の入り口にあった岩と言われていて、数千年の歴史があるんだ。
<五丈殿・九丈殿>
神宮の祭典は天候に関わらずに行われるんだけど、雨天の際に祓所に代わって神饌などが祓い清められ場所が五丈殿・九丈殿だよ。
<四至神(みやのめぐりのかみ)>
四至神は外宮の神域の守り神をお祀りする所管社だよ。
四至とは神域の四方を意味していて、社殿や御垣はなくて、榊が立つ石畳の上に祀られているんだ。
<古殿地(こでんち)>
古殿地は、正宮と同じ広さがあり、前回の遷宮まで御殿が立っていた場所なの。
次の遷宮で社殿が造営される御敷地だよ。
中央には「心御柱」を納めお守りするための覆屋がありるの。
「心御柱」は正殿中央の床下の柱で、古くから神聖なものとされ大切にされているんだ。
<下御井神社(しものみいのじんじゃ)>
下御井神社は外宮の所管社で、内部には年中清らかな御水がこんこんと湧き出す井戸があるんだ。
日別朝夕大御饌祭を始め、お祭りにお供えするのは上御井神社でいただいた御水なんだけど、上御井神社で不都合があった場合は、下御井神社でいただいた御水をお供えするの。
ちなみに上御井神社へは立ち入り参拝することはできないけど、下御井神社は参拝可能だよ。
<忌火屋殿・祓所>
忌火屋殿・祓所は日別朝夕大御饌祭など神饌の調理を行う「神様の台所」なんだ。
忌火とは「清浄な火」という意味で、火鑽具を用いて清浄な火をおこしてお供えものを調理するの。
忌火屋殿の前庭は、祓所と呼ばれていて、祭典の前に神饌と神職を祓い清める場所だよ。
参道からは忌火屋殿の屋根が望めるんだ。
<御厩(みうまや)>
御厩は皇室から献上された神馬がいる場所だよ。
神馬は毎月1日、11日、21日の8時頃に正宮にお参りするよ。
【他の神社とここが違う!!伊勢神宮の豆知識】
伊勢神宮は他の神社とは異なるところがいくつかあるんだ。
ここでは伊勢神宮の豆知識をまとめてみよう。
<御正宮の前に賽銭箱はない>
伊勢神宮では「紙幣禁断」という言葉があり、長い間、天皇陛下以外のお供えは許されていなかったんだ。
そのため、現在でも外宮、内宮ともに他の神社にはある賽銭箱は置いてないんだよ。
所々に白い敷布の上にお賽銭が落ちているのを見かけるんだけど、これはお金と地面が接触して神域がけがれるのを防ぐための処置なの。
また御正宮は日々感謝を伝えるところで、願い事のためのお賽銭もNGとされているよ。
<おみくじがない>
伊勢神宮にはおみくじは置いていないんだ。
伊勢神宮に参ること自体が吉日という考えであり、お参りに来た人々は公平で、参拝は日々の感謝をすることという位置づけだからおみくじはないの。
私欲に支配されないで、綺麗な心でお参りをする必要があるね。
<お守りや御朱印は授かれる>
伊勢神宮にはおみくじはないけれど、お守りや御朱印に関しては授かることができるよ。
お守りに関しては、外宮、内宮ともに神楽殿もしくは別宮宿衛屋でいただくことができるの。
通常の神社と同じように交通安全、開運、学業、厄除けなど様々な種類があるよ。
内宮、外宮のお守りの違いは、内宮は天照大御神様、外宮は豊受大御神様のご神徳を頂いているということ。
天照大御神様が本来の力を発揮するためには、豊受大御神様の力が必要であると言われているので内宮、外宮どちらのお守りも合わせて持つのがよいよ。
御朱印に関しては、内宮・外宮の神楽殿と別宮である月読宮、倭姫宮、月夜見宮、瀧原宮、伊雑宮で頂けるんだ。
内宮は格式が高いというイメージが強いけど、御朱印長の欲しいページを開いてお願いすれば問題ないよ。
<朝5時から開門&早朝参拝がおすすめ>
伊勢神宮は内宮・外宮ともに1年を通して朝5時から開門しているんだ。
そのため季節のよい時期は特に早朝参拝がおすすめだよ。
鳥のさえずりをBGMに参道を歩けば、参拝客も少ないのでゆったりとお参りすることができるの。
内宮・外宮では毎月1日、11日、21日の朝8時頃に神馬が神前にお参りし、外宮の御饌殿では、1年365日欠かさず朝と夕に神様にお食事が供えられ、朝には忌火屋殿から炊煙が立ち上るのが見えるんだ。
また毎月1日の朝は「朔日参り」があり、早朝参拝を終えたら、おはらい横丁の赤福本店で朔日餅を買うこともできるよ。
すし久では限定の朝粥を朝食に食べることもできるの。