神社の中でも別格の存在である伊勢神宮ってどんなところ?125の宮社からなる伊勢神宮の謎に迫る!
2021年6月21日伊勢神宮にはおみくじやお賽銭箱がない?伊勢神宮の豆知識&外宮の見どころスポットは?
2021年6月24日
2000年の歴史を誇る三重県伊勢市にある伊勢神宮。
伊勢神宮は全部で125社からなり、その中でも有名なのが内宮と外宮だよ。
今回は内宮でぜひとも訪れておきたいおすすめスポットをまとめてみよう。
また内宮・外宮を参拝する際のポイントも紹介するね。
【伊勢神宮参拝で気を付けておきたいポイントとは?】
伊勢神宮を参拝する時にはいくつかの決まりがあるんだ。
正しい参拝の仕方を知ってからお参りしたいよね。ここでは伊勢神宮の参拝方法をまとめてみよう。
・参拝は外宮→内宮の順番
「外宮先祭」という言葉があり、参拝に限らず行事ごとに関しては外宮から行うのが習わしとなっているんだ。
伊勢神宮をお参りする時には、外宮→内宮の順でお参りするようにしよう。
また参拝では御正宮にてお参りをして、その後に別宮を回るのが正式な順序だよ。
つまり外宮の御正宮→外宮の別宮→内宮の御正宮→内宮の別宮という順番で回るのが正しいんだ。
・外宮は左側通行、内宮は右側通行と通行方法が違う
伊勢神宮では外宮は左側通行、内宮は右側通行と決まっているんだ。
どちらも橋の前に札がかかっているからそれを見て確認しよう。
橋の真ん中は神様の通る道になるから踏まないように注意しようね。
鳥居の前まで来たら立ち止まって一礼しよう。
・手水の作法
手水では手を洗い、口をすすぐの。
手や口を洗い清めることは禊を簡略した儀式になるんだ。
身も心も清めて、清清しい気持ちでお参りできるよ。
内宮で手水を行う場合は、手水舎でもよいんだけど、少し奥に進むと五十鈴川の御手洗場があるんだ。
川の水で清めるのもOKだよ。
・参拝は「二拝二拍手一拝」
深いお辞儀を「拝」、手を打ち鳴らすことを「拍手」というよ。
この拝と拍手は日本古来の敬礼作法で、神宮を参拝する時には襟を正しお賽銭を入れたら「二拝二拍手一拝」で拝礼しよう。
伊勢神宮は心静かに毎日の感謝の気持ちを伝える場所だから、御神前では感謝の心、おかげさまの心を捧げてお参りするようにしたいね。
【ここは外せない!内宮の見どころスポットとは?】
・宇治橋
伊勢神宮内宮の入り口にあり、五十鈴川にかかる立派な橋は「宇治橋」というよ。
この宇治橋は日常の人間界と神聖な神様の世界を繋げる架け橋なの。
宇治橋の正面に立つ美しい大鳥居の姿を眺めると、全ての人は心が現れ、身も心も正して清浄な宮域に入る心構えの大切さを感じさせてくれるよ。
内宮のお参りをする際には、宇治橋の前で一礼して、緑豊かな神路山、島路山の四季のうつろいを感じよう。
この宇治橋は全長101.8m、巾8.4m。
宇治橋を通る時に注目したいのが欄干の上にある16個の擬宝珠。
擬宝珠というのは伝統的な建築物の装飾のことで、玉ねぎみたいな形をしているよ。
宇治橋の西詰北側2本目の擬宝珠の中には、橋の安全を祈って饗土橋姫神社の萬度麻(神様のお札)が収められているの。
この擬宝珠に触れて帰ると、また参拝に訪れることができると言われているんだ。
ちなみに、右側通行に帰る際に、最後から2本目にある擬宝珠になるよ。
そこだけ色が違っていて、文字も刻まれているからすぐに分かるはず。
宇治橋を通る時にはぜひチェックしてみよう。
・饗土橋姫神社(あえどはしひめじんじゃ)
饗土橋姫神社は宇治橋と対面する位置に鎮座しており、橋の守り神を祀っているよ。
饗土とは神様を祀る土地を意味していて、饗土橋姫神社は宇治橋から悪いものが入らないようにお守りしているんだ。
宇治橋が完成した際には、この社でお祭りを行い「宇治橋渡始式」が行われるよ。
・神苑(しんえん)
宇治橋を渡って左に曲がると見えてくるのが「神苑」だよ。
この神苑は伊勢神宮の美しい庭園なんだ。
白い玉砂利が敷き詰められた参道で毎日専門の職人が手入れをしているんだよ。
この神苑の一角にある大きな松は天皇が植えたものだから、ハサミを入れてはいけない決まりになっているの。
そのため自由に育っているんだよ。
この神苑にある神宮茶室では、4月下旬頃に「春の神楽祭」、秋分に「秋の神楽祭」が開催されるの。
・皇大神宮(こうたいじんぐう)
日本トップの正宮である皇大神宮には、皇室の御祖神であり日本人の大御祖神である天照大御神が祀られているよ。
今から2000年前、皇位のしるしとして受け継がれる三種の神器の一つである八咫鏡をご神体として伊勢の地にお祀りしたんだ。
日本トップの神様が祀られている場所なので、深呼吸して心を鎮めてお参りするようにしよう。
ここは神様の領域になるので、階段に入ったら撮影は一切禁止なんだ。
・荒祭宮(あらまつりのみや)
正宮に次ぐお宮である別宮の中で最も位が高いとされるのが「荒祭宮」だよ。
殿舎の規模も他の別宮よりも大きくて、正宮に次ぐ大きさなんだ。
荒祭宮は御稲御倉、外幣殿を越えて、石段を下りると正宮の北方、やや小高い所に鎮座。
天照大御神の荒御魂をお祀りしていてるよ。
皇大神宮では個人的なお願いは禁止されているから日頃の感謝を伝えるだけなんだけど、この荒祭宮では個人的なお願いをしてもよいんだ。
ちなみに荒祭宮へ向かう石段に「踏まぬ石」というのがあるからぜひチェックしてみよう。
この踏まぬ石は真ん中あたりにポコッと出ていて、割れ目が天の字に見えることから「空から降ってきた石」と言われるようになったんだ。
ちなみに真ん中は神様が通る道なので、踏まぬ石は踏まないようにしよう。
・風日祈宮(かざひのみのみや)
内宮神楽殿授与所の向い側の参道を進み、風日祈宮橋を渡ると右手に鎮座しているのが風日祈宮だよ。
風日祈宮は内宮で一番エネルギーを感じる場所としても有名で、伊弉諾尊の御子が祀られているの。
この伊弉諾尊の御子神は、神雨や風をつかさどる神様なんだ。
雨風は農作物に大きな影響を与えるから、神宮では古来より正宮に準じて丁重にお祀りしているよ。
パワースポットとしても人気があり、風日祈宮に通じる風日祈宮橋の上からは、美しい新緑や紅葉を望むことができるんだ。
・瀧祭神(たきまつりのかみ)
瀧祭神は五十鈴川の御手洗場の近くにあって、御垣と御門のみで社殿はなく、石畳に祀られているんだ。
この瀧祭神は、五十鈴川の守り神として古くから大切に祀られていて、内宮の所管社ながら祭典は別宮に準じているよ。
・五丈殿(ごじょうでん)
五丈殿は雨天時の祭典でのお祓いや、遙祀、式年遷宮のお祭りにおける饗膳の儀を行うための建物だよ。
・御酒殿(みさかどの)、由貴御倉(ゆきのみくら)
五丈殿の奥に鎮座する大きな建物が御酒殿、小さな建物が由貴御倉だよ。
御酒殿はお酒の神をお祀りしていて、古くはここで神酒を醸造していたんだ。
現在は三節祭の前に酒麹を奉納し、白酒、黒酒、醴酒、清酒の四種類の神酒を一旦お納めしているよ。
由貴御倉ではお供えものや果物などを納めていたよ。
御酒殿も由貴御倉も共に内宮の所管社なんだ。
・忌火屋殿(いみびやでん)・祓所(はらえど)
忌火屋殿は火で神饌を調理する「神様の台所」なんだ。
火鑽具を用いて清浄な火をおこし、お供えものを準備する場所だよ。
忌火屋殿の前庭は祓所と呼ばれていて、祭典の前に神饌と神職を祓い清める場所になるの。
・御贄調舎(みにえちょうしゃ)
御贄調舎は正宮の石段の下にあり、内宮の祭典の際には外宮の豊受大御神をここにお迎えして、神饌の代表として鰒を調理する儀式が行われるんだ。
・御稲御倉(みしねのみくら)
内宮の所管社の1つである御稲御倉は、神宮神田で収穫し三節祭でお供えされる稲が奉納されているんだ。
建物の規模は小さいんだけど、神明造の特徴がよく分かるよ。
・外幣殿(げへいでん)
外幣殿は天王以外の者から奉られた幣帛も納めた建物だよ。
内宮は正宮御垣の外にあるんだけど、外宮は御垣内にあるんだ。
・四至神(みやのめぐりのかみ)
神楽殿と五丈殿の間にある四至神は、神宮境内を守る神様が祀られている場所なんだ。
けれど石座だけで社殿を持たない神様なんだよ。
そのため見落とされてしまいがちなんだけど、強力なパワースポットとして人気があるからぜひチェックしてみてね。
また手をかざすのではなく、神様をお祀りする場所だから「二拝、二拍手、一拝」の作法でお参りしよう。
・御厩(みうまや)
御厩は皇室から献上された神馬がいる場所。
神馬は毎月1日、11日、21日の8時頃に正宮にお参りするんだ。
内宮・外宮2頭ずつ飼育されているよ。
・大山祇神社
大山祇神社は神路山の入り口の守護神である大山祇神をお祀りしているんだ。
古くは山神社とも呼ばれていたよ。
・子安神社
子安神社は大山祇神の娘神である木華開耶姫命をお祀りしているんだ。
この子安神社は、安産・子授けの神として崇敬されているよ。