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本佐倉城

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本佐倉城は千葉県印旛郡酒々井町と佐倉市大佐倉にまたがる将門山に築かれたお城です。
千葉氏後期の本拠地となった本佐倉城は、文明時代に築城され、国の史跡にも指定されています。

また、本佐倉城には佐倉藩の藩庁が置かれていました。
元和元年(1615年)に藩庁の佐倉城への移転と一国一城制度によって本佐倉城は廃城。
本佐倉の城下町は、酒々井宿に移設され、成田が移動の宿場になったと考えられています。

城の構造は、内閣と外郭に分かれており、内郭は半島状の丘陵上に占地し、往時は湿地帯で囲まれた要害でした。
一方外郭は内閣からつながる丘陵上を自然地形と空堀で分断した広大な地積を持っています。
現在でも本佐倉城の土塁や空堀などの遺構はほぼ完全な姿で残っており、本佐倉城跡として千葉県内の城郭としては初めて国の史跡に指定されています。

 

写真提供

wikipedia (PD, CC – 著作権名は画像に記載)

〒285-0926 千葉県印旛郡酒々井町本佐倉781

 

本佐倉城があった城山郭からは、平成15年から行われていた発掘調査により、出入り口部である虎口から建物群が建つ内部まで全貌が調査されました。
この調査によって、城主が執務や接待を行う主殿や、会社と推測される大型の掘立柱建物跡、櫓跡、門跡、塀跡、庭園跡などが見つかっています。

城山郭の隣にあ奥ノ山は、千葉氏の氏神様である妙見尊を祀る郭で、儀式、儀礼を行う場所として使われてきました。
倉址は、炭化した米や陶磁器、鍛治道具なども多く見つかっていることから、倉庫としてはもちろん、人々の生活する空間も存在していたことが分かっています。

本佐倉城は下総の首府として栄えた城であり、その規模は約35ヘクタールにもなります。
城を中心に、佐倉、酒々井、鹿島、浜宿と呼ばれる4つの城下町が栄えました。