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赤木城

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赤木城は三重県熊野市にあるお城で、城跡は「赤木城跡及び田平子峠刑場跡」の名称で国の史跡に指定されています。
赤木城は、北山郷の丘陵に築かれた平山城で、標高230mに位置しています。

天正17年頃に一揆勢力を抑える目的で藤堂高虎によって築城されたと言われています。
主郭を中心として三方の屋根に郭群が設けられ、その配置は中世山城の形態をしているものの、その一方で高い石垣、発達した虎口など近世城郭の要素も見られるお城です。
築城における過渡期であったことがその様相から分かります。

慶長19年に行った北山一揆で、総勢3000人が新宮城に信攻使用としたが壊滅し、353名が処刑されます。
その翌年、高虎が赤木城の修築を終え、一揆の残党が築城した赤木城の落成披露の際にとらえられます。
捕えられた160人は赤木城の西約1㎞のところにある田平子峠で斬首されます。
この田平子峠刑場跡には北山一揆殉職者供養塔が建てられました。

 

写真提供

wikipedia (PD, CC – 著作権名は画像に記載)

〒519-5404 三重県熊野市紀和町赤木122

 

赤木城は霧が立ち込める中に城跡が浮かぶように見えることから、テレビやメディアで話題になり、城好き、カメラマニアにとっては非常に人気のあるお城です。
2015年頃にテレビ番組や新聞などで数多く紹介されるようになってから、人気に火がつきました。
2014年の訪問者はわずか2040人だったのが、2015年には3万3078年に達したそうです。

秋から冬にかけて雲海が見られやすいので、登城はこの時期がおすすめ。
兵庫県にある「天空の城竹田城」と同じように雲海に浮かぶ赤木城は、「ミニ竹田城」とも言われていますよ。
朝もやに浮かぶ城跡は本当に幻想的です。また主郭には桜も多く植えてあるので、桜の名所としても知られています。