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2023年1月17日広大な敷地を誇る成田山新勝寺境内には公園や美術館もある?!おすすめスポットを徹底解説!
2023年1月29日千葉県成田市にある成田山新勝寺は、真言宗智山派の大本山で関東三大不動・関東三大本山の1つとしても知られているよ。
「成田のお不動さま」である成田山新勝寺は年間1000万人以上の参拝客が訪れる人気のお寺なんだ。
今回は、成田山新勝寺の魅力に迫ってみよう。
目次
【成田山新勝寺とは?】
成田山新勝寺は真言宗智山派の大本山で、関東三大不動、関東三大本山の1つとして知られているよ。
弘法大師空海が一刀三礼、敬慮な祈りを込めて彫り開眼した不動明王の御尊像を御本尊として開山された不動尊信仰の総府なんだ。
1080年あまりの歴史があり、古くから不動明王(お不動様)の御霊験・ご利益は限りなく、たくさんの信仰を集めてきたの。
境内は全国有数の広大な敷地(約20万平方メートル)を誇っており、交通安全祈祷殿や書道美術館、仏教図書館などたくさんの施設があるよ。
国指定重要文化財も5棟あり、駅から本堂へと続く参道はグルメなども楽しめるよ。
また東京ドーム約3.5個分(16万5000平方メートル)にも及ぶ広大な公園も整備されているから、見どころがたくさんあるんだ。
【関東三大不動とは?】
関東三大不動とは、関東地方にある不動明王を本尊とする代表的な寺院のことだよ。
「三大」には諸説あるんだけど、一般的には
・千葉県「成田山新勝寺」
・東京都「高幡不動尊 金剛寺」
の2寺と
・埼玉県加須市「不動ヶ岡不動尊 總願寺」
・埼玉県飯能市「高山不動尊 常楽院」
・神奈川県伊勢原市「大山寺」
のいずれかを指すことが多いんだ。
【関東三大本山(真言宗智山派)とは?】
関東三大本山とは、弘法大師空海を宗祖、興教大師 覚鑁を開祖とする真言宗智山派の関東にある3つの大本山のこと。
・成田山 新勝寺
・川崎大師 平間寺
・高尾山 薬王院
の3つを指すよ。
ちなみに真言宗智山派の総本山は京都にある智積院になるよ。
【成田山新勝寺の歴史】
成田山新勝寺は平安時代の、天慶3年(940年)に宇多天皇の孫・寛朝(かんちょう)大僧正によって開山されたのが始まり。
平安時代中期に起こった平将門の乱の平定のために、朱雀天皇の勅命を受けた寛朝大僧正は弘法大師空海みずからが敬刻開眼した不動明王を持って京の都を出発したんだ。
大坂から船に乗って、房総半島の尾垂ヶ浜に上陸した寛朝大僧正は、成田の地に御尊像を奉安し、御護摩を焚いて戦乱が鎮まるようにと祈願したの。
すると祈願最後の日に、平将門は敗北して関東の地に平和が訪れたんだ。
寛朝大僧正が京の都へ帰ろうとしたところ、御尊像が動かずこの地に留まるようにお告げがあったの。
そこで、成田山新勝寺が開山されることになったんだ。
成田山新勝寺は江戸期から「成田のお不動様」と呼ばれ親しまれ、源頼朝、水戸光圀、二宮尊徳や歌舞伎の成田屋・市川團十郎丈、海老蔵丈など多くの人々が参詣する霊場だったよ。
市川團十郎が不動明王の登場する芝居を打ったことで、成田のお不動様はさらに人々の信仰を集めていったそう。
現在でも正月3が日には約305万人、年間約1000万人以上の参拝客が訪れているの。
【御本尊「成田山のお不動様」とは?】
成田山新勝寺の御本尊である不動明王(成田山のお不動さま)は、真言宗の開祖である弘法大師空海が自ら一刀三礼(ひと彫りしたら三度礼拝する)の祈りを込めて、敬刻開眼された御尊像なの。
この霊験あらたかな御本尊不動明王のご加護によって、1000年以上もの間、御護摩の火を絶やすことなく心願成就を祈願してきたんだ。
御護摩の火は、不動明王の御力と僧侶の祈り、参拝客の祈りが一体となって、清浄な願いとなって現れると言われているよ。
不動明王は真言密教の最高仏と位置付けられる大日如来の成り代わった姿をしているの。
右手に握っている利剣は「悟りの智慧」を象徴して、心の迷いを断ち切ってくれ、左手に持っている羂索の縄で、煩悩を縛って封じ、正しい教えの道へと導いてくれるんだ。
不動明王が坐っている盤石は、全ての人を救うためにあらゆる苦難に耐える決意を表しているよ。
またあらゆる障害を焼き尽くす火焔を背負っているんだ。
【不動明王の教えとは?】
成田山のお不動様である不動明王の教えについてまとめてみよう。
<奴僕(ぬぼく)の行>
奴僕とは召使を意味する言葉で、献身的に他者に奉仕する者のこと。
お不動様はあらゆる人々を苦しみから、悟りの世界へと救い導くために、青黒色肌の奴僕のお姿でご加護してくれているんだ。
<羂索(けんざく)のおさとし>
お不動様は左手に羂索という縄を持っているの。
人々が悪い方向へ向かいそうになった時には、この羂索で縛り上げてでも正しい道へと導いてくれるんだ。
<利剣の智慧>
お不動様が右手に持っている利剣は、物事の善悪を見極める正しい判断を象徴しているよ。
怒り・貪り・愚かさなど、私たちの心の迷いを断ち切り、真実の自己に目覚める深い洞察力を体得する教えなんだ。
<盤石の決意>
お不動様は盤石の上にどっしりと坐っているの。
この盤石とは大きな重たい石のこと。
全ての人を救い導くという決意を示していて、煩悩に迷うことなく何事にも屈しない忍耐力を育むという教えだよ。
<燃えさかる火災>
お不動様は一瞬たりとも弱まることがない、燃え盛る火の中にいらっしゃるよ。
このお姿を通して、日頃の努力を怠らず積み重ねていくことで道が開かれることを示しているの。
ひたすら精進努力するという教えだよ。
<ゆるぎなき御心>
お不動様の盤石に座るお姿は、悟りを求める心が堅固不動の境地にあることを示しているの。
どのようなことが起こっても冷静に受け止め、何事にも動じず対処できる不動心を身に着けるという教えだよ。
<加持力>
加持力とは、仏様が慈悲の心でお守りしてくれる力と、それを受け止めようとする信仰心を表しているよ。
仏の慈悲の力と信仰心とが相応じあう時、はじめて加持力が発揮されるんだ。
ご本尊さまの加持力をいただいて、平等の利益にあずかることを祈念しよう。
【成田山新勝寺の御護摩とは?】
成田山新勝寺の大本堂では、毎日数回僧侶によって「御護摩」という祈祷が行われているよ。
御護摩は平安時代から続く大いなる祈りで、護摩木という特別な薪を焚き上げ、願いごとを清めてその成就をお祈する儀式のこと。
平安時代に朱雀天皇より勅命を賜った寬朝大僧正が御護摩祈祷によって、平将門による乱を収めたという開山縁起を持っているんだ。
<御護摩祈祷の流れ>
御護摩祈祷を希望する場合には、境内各所にある御護摩受付所での申込が必要。
備え付けの用紙に必要事項を記入し、御護摩料を添えて申し込もう!
揺らめく御護摩の炎の中に、護摩木と呼ばれる特別な薪を投入して、願い事を清めて成就することを祈願するの。
御祈祷の最後には、堂内の全員でお不動様の御真言を唱えてお祈りをするんだ。
<お不動様の御霊徳を頂く「御火加持」>
御護摩祈祷では、お財布や鞄など自分の持ち物に御護摩の火をあてる「御火加持(おひかじ)」も行われるよ。
この御火加持に関しては、特に申込は必要なし。
その場で僧侶に持ち物を渡せば、御護摩の火にあててくれるんだ。
御護摩の火にあてることで、お不動様のご利益をいただくことができると言われているよ。
【成田山新勝寺では様々な体験ができる】
成田山新勝寺では密教座禅など、様々な体験ができるよ。
それぞれまとめてみよう!
<密教座禅>
成田山の密教座禅(数息観)は、心を磨く真言密教の瞑想方法だよ。
全身から不浄の気を絞り出して、呼吸だけに専念して雑念を払い、気持ちを落ち着かせる修行なんだ。
お不動様のように、ゆるぎない心を養うことができるよ。
※時間10時~12時、所要時間は約40分
<写経体験>
成田山新勝寺では写経体験をすることができるよ。
写経道場は全て椅子席で、写経道具と毛筆も用意されているので手ぶらで体験可能。
写経用紙には経文が薄く印刷されているから、初めて写経をするという人でも安心して体験できるよ。
※時間7時~15時、初穂料2000円(約60分)
【成田山新勝寺の住所とアクセス】
住所
千葉県成田市成田 1番地
アクセス
成田山新勝寺の最寄り駅「京成電鉄 京成成田駅」「JR線 成田駅」から徒歩約10分