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2022年11月22日
京都の奥座敷・鞍馬山に鎮座する鞍馬寺は、京都随一のパワースポットとして名高いの。
今回は静寂に包まれ、不思議なパワーを感じる鞍馬寺の魅力に迫ってみよう!
目次
【鞍馬寺とは?】
京都市の北方に位置する鞍馬山にある鞍馬寺は、京都市内の出町柳駅から叡山電鉄で30分ほどの距離にあるよ。
鞍馬弘教の総本山である鞍馬寺は、宝亀元年(770年)に奈良仏教に戒律を漏らした鑑真和上の弟子・鑑禎上人が毘沙門天を祀ったことに始まるの。
鑑禎は夢のお告げや突如として現れた白馬によって、現在の鞍馬寺のある聖地に導かれ、そこに本堂を築いたそう。
鞍馬寺に毘沙門天を祀った理由は、鞍馬寺のある場所が平安京の北に位置するからなんだ。
毘沙門天は仏教の四天王の1人。
東西南北の4つの方角のうち、北方を守護する武神なんだ。
四天王の1人として祀られる時は「多聞天」と呼ばれているんだけど、1人だけで祀られる時には「毘沙門天」という呼び方になるよ。
毘沙門天は四天王最強で単独で祀られることも多いそう。
ちなみに風水では北東は「鬼門」と呼ばれ、邪気が侵入してくる方角とされているの。
そのため、最強の武神・毘沙門天が北の方角を守っているんだよ。
【鞍馬寺の御本尊】
鞍馬寺の御本尊は「尊天」という仏様だよ。
尊天は1体の仏様ではなくて
・護法魔王尊
・毘沙門天
・千手観音菩薩
が三身一体になったもので、三体合わせて「尊天」というの。
尊天は、この世に存在する全てを生み出す宇宙生命、宇宙エネルギーでその働きは慈愛と光明の活力となって現れるそう。
それぞれに役割が分かれていて
・護法魔王尊:活力の象徴(大地の霊王)
・毘沙門天:光の象徴(太陽の精霊)
・千手観音菩薩:慈愛の象徴(月の精霊)
となっているよ。
宇宙エネルギーの中でも特にパワーの強い「大地・太陽・月」が信仰対象となっているの。
ちなみに鞍馬寺の本殿に祀られている尊天だけれど、気軽に拝観することはできないんだ。
60年に1度だけ、丙寅の年のみ開扉される秘仏なんだよ。
次の丙寅の年は「2046年」になるので、お楽しみに!
それまで待てないという人も大丈夫!
本物の尊天は拝めないものの、本尊が隠されている厨子の扉の前には「御前立」という、姿に似せた身代わりの仏像が置かれているの。
【鞍馬寺に語り継がれる伝説を徹底解説!】
鞍馬寺には古くから語り継がれる伝説があるんだ。
今回はその伝説についてまとめてみよう。
<鞍馬山には魔王が降臨した伝説>
鞍馬寺に残る伝説の1つが「魔王伝説」だよ。
650万年前に鞍馬寺が鎮座する鞍馬山に、金星から魔王が降り立ったと伝えられているの。
魔王と聞くと恐ろしいイメージが強いんだけど、鞍馬山に降り立った魔王は人類救済のためにやって来た神様で「護法魔王尊」と呼ばれているよ。
護法魔王尊が降り立った場所には「魔王殿」という社が建っていて、鞍馬寺最大のパワースポットとして人気があるんだ。
<牛若丸(少年期の源義経)と天狗の修行伝説>
鞍馬山は魔王が降臨し、毘沙門天が護る場所として、昔の人々は畏怖すべき霊山という認識だったそう。
霊山である鞍馬山には、山の精霊である天狗も出没していたんだ。
鎌倉幕府を開いた源頼朝の弟・源義経(少年期は牛若丸)は、7歳の時に鞍馬寺に預けられていたの。
7歳から10年間、昼は学問、夜は武芸に励んでいたそう。
牛若丸が11歳の時、東谷の僧とともに西谷の花見の招きを受けて連れられていったの。
しかし東谷の僧は、見知らぬ山伏が来たのに気を悪くして、牛若丸を置いて帰ってしまうんだ。
1人取り残された牛若丸の素性を知り憐れんだ山伏は、花の名所へと牛若丸を案内したそう。
そして自分の正体は大天狗であると明かし、平家討伐を達せられるように兵法秘伝を牛若丸に授けたの。
厳しい修行に耐え抜いた牛若丸に兵法を授けた大天狗は、再会を約束して立ち去ったと言われているよ。
【鞍馬寺の最強パワースポットを徹底解説!】
鞍馬寺にはパワースポットが数多くあるんだ。
今回は鞍馬寺の最強パワースポットを厳選してご紹介するね。
<パワースポット1:宇宙のパワーを感じられる金剛床>
1つ目のパワースポットとしてご紹介するのが、降り注ぐ宇宙のパワーを得られる「金剛床」だよ。
鞍馬寺本殿の前にある金剛床は、六芒星を表した石がある特別な場所。
この金剛床には鞍馬寺の本尊である尊天の力が天から降り注ぐと言われるパワースポットなんだ。
尊天の大地のエネルギーと天のエネルギーが融合することで、新しいエネルギーが生まれるよ。
参拝客はこの金剛床の前に並んで、中心で両手を掲げてパワーをもらうの。
六芒星の上で祈りを捧げると願い事が叶うというジンクスもあるんだ。
パワーが最大になるのは、5月の満月の夜。
この日の夜には「五月満月祭」が行われ、たくさんの参拝客が訪れるよ。
ちなみに六芒星の中央に書かれた三角は、光を司る毘沙門天・慈愛の千手観世音菩薩・活力の護法魔王尊を表しているの。
その三角形は絶対に踏んではいけないから注意しよう。
<パワースポット2:魔王が降り立った「魔王殿」>
鞍馬寺最大の聖地と言われるのが、鞍馬寺の本殿からさらに山の奥に進むとある「魔王殿」
この魔王殿は、魔王が降り立った場所に建っていて、護法魔王尊が波動を発する場所なんだ。
大きなパワーが得られるスポットとして、たくさんの参拝客が訪れているよ。
護法魔王尊は16歳から年を取ることがない永遠の命を持っている魔王なんだ。
ただ本殿金堂に祀られている御前立像は、ヒゲを生やして鼻が高く、羽が生えた翁姿をしているの。
この姿を見ると若々しいとは言えないんだけど、護法魔王尊は姿形を自由自在に変えられると言われているよ。
また護法魔王尊は天狗の総帥でもあるんだ。
天狗の親分ということで、ものすごくパワーを持っていることが分かるよね。
<パワースポット3:鞍馬寺本殿の地下>
鞍馬寺の本殿には地下があるの。
その地下は「宝殿」と呼ばれていて、強力なパワースポットなんだ。
この宝殿は参拝客であれば誰でも行けるんだけど、真っ暗で不気味な雰囲気が漂っているよ。
ロウソクの灯りを頼りに進むんだけど、あまりの暗さと不気味さに躊躇する人も多いそう。
実はこの宝殿では、鞍馬寺本来の信仰の姿を垣間見ることができるんだ。
宝殿の壁には骨壺のようなものが壁一面に並べられていて、その数は1万個以上。
この壺は骨壺ではなく「清浄髪」と呼ばれるもの。
信徒たちが洗い清めた自分の髪の毛を、壺に入れて捧げたものなんだ。
ずらっと並ぶ清浄髪の一番奥には、鞍馬山で育った樹齢1000年を超える杉の霊木で彫られた尊天の仏像が安置されているよ。
髪は自分の分身となって、尊天のそばに自分の分身を置くことで、尊天の力を頂きたいと願いを込めるんだ。
宝殿の正式名称は「清浄髪奉納祈願所」と言い、一般の方でも髪を洗ってハサミで切って持ち込めば奉納してくれるそう。
【鞍馬寺本堂までの行き方は徒歩かケーブルカー!】
鞍馬駅から2~3分歩くと、鞍馬寺の入口の仁王門に到着するの。
この入口で愛山費300円を払って中に入るんだけど、入ってすぐのところにある普明殿はケーブルカー乗り場となっているんだ。
鞍馬寺本堂への行き方は徒歩かケーブルカー「鞍馬山鋼索鉄道」の2つの方法があるよ。
歩いて上る場合には「九十九折りの参道」と呼ばれるくねくねした上り道を登っていくんだ。
本堂までは約30分の道のりだよ。
ケーブルカーに乗ってしまうと立ち寄れないスポットもあるので、余裕がある時には徒歩がおすすめ!
ケーブルカーに乗った場合、2分ほどで終点の多宝塔駅に到着するよ。
その距離はわずか207mで、「日本一短い鉄道路線」としても知られているの。
【まだまだある!鞍馬寺の見どころスポットを徹底解説!】
鞍馬寺のパワースポットをご紹介しましたが、境内やその周辺にはまだまだたくさんのおすすめスポットがあるよ。
ここでは、鞍馬寺の見どころを余すことなくご紹介するね。
<仁王門>
1891年(明治24年)に焼失してしまったんだけど、1911年(明治44年)の再建されたよ。
仁王像が安置されていて、湛慶(運慶の嫡男)の作品と言われているんだ。
大きな朱色の仁王門は鞍馬山の浄域の結界とも称されているんだ。
<由岐神社>
由岐神社は鞍馬寺境内にある神社。
三門から鞍馬寺までを結ぶ九十九折の参道の途中にあるよ。
創建は天慶3年(940年)で、本殿は国の重要文化財に指定。
動乱や天災が相次いだことがきっかけとなり、940年に御所から現在の場所へと移されたの。
豊臣秀頼によって再建されたもので、清水寺のような斜面を利用した懸造(舞台造)で、真ん中が通路になった「割拝殿」という珍しい様式が特徴なんだ。
拝殿を抜けると目の前には「大杉権現」という御神木があるよ。
この大杉権現は「大杉さん」と親しまれていて、樹齢800年を超えるんだ。
一心に願えば願い事が叶うとされているよ。
由岐神社と言えば、毎年10月22日夜に行われる「鞍馬の火祭」が有名だよ。
京都の三大奇祭でもある「鞍馬の火祭」は「サイレヤ、サイリョウ」という掛け声と共に、松明などを携えた大行列が由岐神社に向かって練り歩くの。
また境内には天狗を象った天狗みくじもあるんだ。
<木の根道>
鞍馬寺の本堂からさらに奥、貴船神社と鞍馬寺を結ぶハイキングコースの途中にあるのが「木の根道」だよ。
木の根っこがうねうねと地表に出ている不思議な光景が広がっているの。
この辺りは岩盤が地表近くまで迫っているので、木の根が地中深くまで入り込むことができなくて根っこが露出しているんだそう。
ちなみに鞍馬山の地盤が固いのは、鉱山で鉄資源が豊富だからなんだって。
<鬼一法眼社>
ケーブルカーの入口である普明殿から少し歩いたところにあるのが「鬼一法眼社」だよ。
鳥居の額束には「鬼一法眼」の名が書かれているの。
鬼一法眼は京都一条戻橋の近くに住んでいたとされる陰陽師で、文武に優れる兵法家だったそう。
鬼一法眼は、中国から伝来した兵法書「六韜三略」を秘蔵していて、それを牛若丸に授けたと言われているんだ。
ちなみに兵法書「六韜三略」の中で、兵法の極意が書かれている章が「虎の巻」なの。
武田信玄が鞍馬寺に「虎の巻」を見せてくれるように求めたという話も伝わっているんだよ。
鬼一法眼社の横には「魔王の瀧」と呼ばれるものがあって、瀧の上に魔王が祀られているんだ。
<源義経の史跡跡「義経公息つぎの水」「義経公背比べ石」>
魔王殿へ向かう道の途中には、源義経の史跡が多く点在するの。
入口から2~3分歩いて、霊宝殿を過ぎたところにある「義経公息つぎの水」は、義経が毎夜、谷に剣術の修行に通った時、この清水を汲んで喉を潤したとされているんだ。
さらにそこから進むと「義経公背比べ石」があるよ。
鞍馬の地で修業をして10年余り、16歳となった牛若丸は奥州平泉へ行くことになるんだ。
石の大きさは120~130㎝ほどで、ここを訪れた当初はこれくらいの背丈であったと言われているよ。
<僧正谷の不動堂>
木の根道を過ぎると下り坂になっていて、僧正谷の不動堂に到着するよ。
この不動堂は、牛若丸が天狗と修行をして、兵法を授かった場所と言われているの。
この不動堂には不動明王が祀られているよ。
不動明王の仏像は、仏教大師・最澄が天台宗を開く前に、その志を遂げるために一刀三礼で刻んだと言われているの。
一刀三礼ということは、仏像を彫る木にノミを1回入れるごとに3回礼拝するという彫り方だよ。
<義経堂>
不動堂の前方にあるのが義経堂だよ。
奥州で非業の死を遂げた義経の魂はこの鞍馬山に戻り、遮那王尊として護法魔王尊を助けておられると言い伝えられているの。
【鞍馬寺の住所とアクセス】
住所
京都府京都市左京区鞍馬本町1074
アクセス
叡山電鉄「鞍馬駅」に向かう最寄駅、叡山電鉄「出町柳駅」へのアクセス
など
公式サイトより引用