悪役としても知られている松永久秀はどんな人物だった？どんな悪事をしたの？

「麒麟がくる」第34回にも登場してくる松永久秀は畿内を中心に勢力を広める戦国武将だよ。

また松永久秀は、したたかな生き方で若き明智光秀に大きな影響を与えたとも言われているの。

ここでは吉田鋼太郎さん演じる松永久秀はどんな人物だったのかまとめてみよう。

 

【松永久秀はどんな人物だった？】

 

松永久秀は戦国三大梟雄の1人（他は斎藤道三と宇喜多直家）で、混乱を極める畿内においてのし上がったものの、最後は信長の征伐を受けて自害に追い込まれるんだ。

松永久秀といえば、ヒールキャラとして有名だよね。
「裏切りの人」として知られている松永久秀は、織田信長に二度従い、二度反旗を挙げているんだ。

 

松永久秀は生年するはっきりとしておらず、出生地も

・山城国（京都）西岡の商人説
・阿波国説
・摂津五百住の百姓説

の3つの説があるんだよ。

この中でも摂津五百住の百姓説が有力視されており、百姓のやや上の身分であり、土豪の類ではないかと言われているんだ。

 

 

【主家を乗っ取った松永久秀】

 

松永久秀は、三好家の執事を務めるようになり重臣の1人に数えられるようになるんだ。
さらに長慶とともに将軍・義輝の側近くにつかえ、久秀の権勢は主君・長慶に劣らぬほどになっていったと言われているよ。

さらに、久秀は長慶から大和国の支配を任され、軍事的な実力も確固たるものになっていくんだ。

 

久秀の急激な出世は、三好家内でも嫉妬と警戒の目で見られていたそう。
特に長慶一族からすれば久秀の存在は脅威だったんだ。

 

そこで久秀は先手を打つことに。

長慶の3人の優秀な実弟のうち、十河一存と三好義興については久秀が毒殺したのでは？という説があるんだよ。

長慶は次々と弟や嫡子を亡くしたことで激しく落ち込み、自らも病に倒れてこの世を去ってしまうんだ。

 

 

 

【将軍・義輝を暗殺したのは松永久秀なの？】

 

長慶没後、久秀は他の重臣とともに、三好義継を三好家の後継者に立てるんだ。
この頃、起こった事件が義輝の暗殺だよ。

 

三好家の重臣である三好三人衆と久秀の嫡子・久通が、将軍足利義輝の館を襲って暗殺。
松永久秀はこの事件の当事者ではなかったものの、裏で糸を引いていたのでは？と言われているんだ。

 

畿内で権勢を誇っていた松永久秀は、主導権を巡って三好三人衆と対立するように…。
三人衆は、主君である三好義継を担ぎ飾り物として、室町幕府の将軍として足利義栄を擁立して、久秀を孤立させていくよ。

しかし、ここでは三人衆が自分を軽視するようになったと不満を感じた三好義継は久秀の下に走り、松永久秀は三人衆を主君の仇として討伐する目的を勝ち得たんだ。

 

 

【三好三人衆を奇襲し東大寺焼き討ちを行う】

 

松永久秀と対立した三好三人衆は、久秀の本拠地である大和国に攻め入ってくることになったの。
しかし松永久秀は東大寺に陣を張っていた三人衆を奇襲してこれに勝利。

 

この際に松永久秀軍は東大寺に火をかけて、大仏の頭部や迦藍などが焼失してしまったと言われているよ。
東大寺までも焼き討ちしてしまうとは、すごいよね。

 

 

 

【茶人としても知られている松永久秀】

 

松永久秀は茶人としても有名で、商業都市の堺を支配していたことから名物を買い漁っていたと言われているの。

久秀はたくさんの名器を所持していて、当時一流の茶人であった武野紹鴎に師事もしていたんだ。
また、久秀は信長が主宰する茶会にも招待されているんだよ。

 

 

【健康マニアという一面もあった？】

 

松永久秀のエピソードとして健康マニアであったという伝えがあるんだ。
久秀は松虫を飼育していて、育て方を工夫したところ3年生きることに成功。

 

そのことから、松虫でさえ飼い方を工夫すれば長生きできる…、人間は日々養生を心がけることで長生きできるだろう…
という考え方になったんだって。
そのため、松永久秀は日々の養生にとても気を配っていた「健康マニア」だったと言われているよ。

 

次回は松永久秀と信長の関係性についてまとめてみよう。