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2024年5月26日大阪市平野区にある全興寺は「地獄から極楽への体験ができるお寺と」として人気を集めているよ。
ここでは、全興寺の魅力に迫ってみよう!
目次
【全興寺とは?】
大阪市平野区にある全興寺は、高野山真言宗の寺院。
高野山真言宗である摂津八十八ヶ所第39番霊場と、おおさか十三仏第7番霊場の御朱印を頂くことができるの。
「平野薬師」とも呼ばれていて、平野町ぐるみ博物館など様々な町おこし活動を積極的に行っているお寺なんだよ。
全興寺は「行ってはいけないお寺ランキング」に登場しており、小さいお子さんが行くとトラウマになるかも…と言われている怖いお寺なんだ。
怖いと言われる理由はずばり、全興寺では地獄から極楽への体験ができるからなの。
境内には地獄の様子を模した「地獄堂」や、仏の世界を表現している「ほとけのくに」の他、町ぐるみ博物館の1つ「小さな駄菓子屋さん博物館」や「おも路地」など多種多様な施設があるから、大阪のおもしろいお寺としても有名なんだ。
「寺のディズニーランド」と呼ばれることもあるんだって!
【全興寺の歴史】
全興寺は、1400年前の飛鳥時代に聖徳太子が、その当時野原であったこの地域に仏堂を建てて、薬師如来像を安置したのが始まりとされているの。
寺の名前の由来は不明なんだけど、この一帯が「杭全荘」と呼ばれていたため、「杭全を興する寺」から現在の全興寺という名前になったという説があるよ。
薬師堂が建立されてからは、周囲に人が住み始め、徐々に町を形成していったそう。
これはのちの平野郷となり、全興寺は平野地域の発祥の地でもあるんだ。
中世になると、全興寺は藤原氏の荘園となり、応仁の乱以降は戦に巻き込まれないようにと豪州らが環濠を築き上げて、堺と並ぶ環濠都市として栄えたの。
また、大坂冬の仁では、徳川秀忠軍勢が河内路から平野に入って、全興寺の隣にある野堂町会所を本陣にしたと伝えられているよ。
大坂夏の陣によって、町一体が戦火に飲まれたものの、すぐに再建。
大阪大空襲でも被害を免れたから、一帯は江戸時代からの古い街並みがそのまま残っているんだ。
全興寺の本堂は天正4年(1576年)に建立され、大坂夏の陣で一部を焼失したため、1661年に再建。
大阪府下で最も古い木造建築物の1つなんだよ。
【全興寺に行ったら絶対にするべき!おすすめのアクティビティをご紹介!】
全興寺では有名な地獄堂の他にも、様々な体験(アクティビティ)を楽しむことができるの。
ここでは全興寺を訪れたら絶対にしておきたい体験をまとめてみよう。
<地獄堂>
地獄堂に入るためには、寺務所で地獄通行手形を100円で購入するよ。
地獄堂に入る前には、地獄へ行くのか極楽へ行けるのかを判定する「地獄度・極楽度チェック」にチャレンジしよう。
その後、通行手形のQRコードをかざして扉の前に立つと、地獄の門が開くんだ。
地獄堂に入ると、正面ににらみを効かせた閻魔大王と、左手には地獄の裁判官・十王、右手には恐ろしい形相のペンチを持った鬼や奪衣婆が鎮座。
閻魔大王の横にある「浄玻璃の鏡」がモニターになっていて、ドラを叩くと6分間の地獄ストーリーが始まり、命を大切にするという教えが流れるの。
音と映像で5分程度、地獄体験を楽しむことができるよ。
地獄に行かないために日頃から良い行いをすることや、命の大切さなどを学ぶことができるんだ。
地獄堂が設立されたのは1989年のことで、その当時いじめや自殺が社会問題となっていたの。
地獄堂の設立背景には、いじめや自殺が関係しているため「命の大切さ」を考えさせられる内容になっているんだ。
住職は「悪いことをしたら地獄へ落ちると言われ続け、年をとっても悪いことをする気になれなくなった」という女性の話を聞き、江戸時代からあった古い堂を改装し、名前を「地獄堂」と改め、現在の形になったそう。
<地獄の釜の音が聴こえる石>
地獄堂を出たところにあるのが、地獄の釜の音が聴こえる石だよ。
穴の開いた石に首を入れると、地獄の釜の音が聴こえるそう。
人によって地獄の釜の音の聴こえ方には違いがあるんだって。
<賽の川原体験>
賽の川原で行う石積みを体験できるよ。
1つ積んでは父のため、2つ積んでは母のためと数えながら、いくつ石を積めるかチャレンジしたいね。
<赤い糸の縁結び>
仏様と赤い糸で縁結びができるスポットがあるよ。
仏様の横に座り、仏様の小指と自分の小指を赤い糸で結んでご縁をいただいてみよう。
1人で仏様とご縁を結ぶのはもちろん、大切な人と2人で赤い糸のご縁を結ぶこともできるの。
<おいのりさん>
手清石をまわしながら、お祈りしよう。
願い事は護摩祈祷してくれるよ。
祈祷料:450円
<ほとけのくに>
ほとけのくにでは、極楽を体験できるよ。
中央に丸いチベット曼荼羅のステンドガラスがあって、その周りには四国八十八カ所霊場の各寺院の御本尊と弘法大師が151体安置されているんだ。
水琴窟のなめらかな音の響く中、曼荼羅に座って瞑想すれば、極楽浄土の安らかな心地よいひとときを堪能できるんだ。
中央のステンドグラスが密教の曼荼羅。
この曼荼羅とは仏様の世界を描いたもので、宇宙の理法の全てが含まれている絵図なんだ。
曼荼羅の上に座って静かに瞑想すると、仏様の命に包まれて、仏様と一体となる境地が開かれるの。
またほとけのくにに入る際の、地下に降りる階段の手すりには四国八十八カ所霊場各寺院の「お砂」が収めてあるよ。
<鬼ハンター>
鬼ハンターは境内に隠れている4匹の鬼を探して、スマホで捕まえるゲームだよ。
スマホで鬼をすべて捕まえると、幸せの仏様が訪れるそう。
スマホのカメラでQRコードを読み取ると、鬼をハントできるんだ。
ライセンス券:100円
<写仏・写経のミニ体験>
写仏・写経体験ができるお寺はたくさんあるけれど、全興寺ではたった3分でできるミニ体験なの。
観音様の写仏と、般若心経の写経は3分という短時間で体験できるから、時間がない人にもぴったり。
修行体験:300円
<エンマ大王地獄ミクジィ>
エンマ大王地獄ミクジィは「凶」しか出ないおみくじなんだ。
おみくじにはエンマ大王様のお裁きが書かれているよ。
地獄堂の横にある「蜘蛛の糸」に結んで帰ろう!
【まだまだ見どころがたくさんある!全興寺のおすすめスポットを徹底解説!】
全興寺は「寺のディズニーランド」と称されるほど、見どころ、おもしろスポットがたくさんあるんだ。
今回は全興寺のおすすめスポットを全部紹介していくね。
<ガラスの涅槃仏>
ほとけのくにの地下にある涅槃仏はガラスでできた現代アートのお釈迦様の寝姿だよ。
涅槃仏とは、お釈迦様が横たわって亡くなっている姿の仏様。
水に浮かんでいて、背景の色が徐々に変化して、安らぎの空間を作っているの。
総ガラスの涅槃仏は波の波紋とともに、訪れる人々の心を癒してくれるよ。
ゆっくりと時間をかけて、自分自身の心の中の仏様を掘り起こすことができるんだ。
<一願不動尊の雲海>
商店街から入ると正面が不動堂で、岩石の組まれた水場に二体の不動像があるよ。
中央の石像が成田の不動尊同一体、その前の青銅像が全興寺請来の一願不動明王。
一願不動尊の雲海は中央に立っている御不動様の池に、鯉が泳いでいて、時折白い水蒸気の雲海がたなびいているの。
<西国三十三カ所石仏>
観音様は迷いや悩んでいる人々を救うために、三十三に変化すると言われていて、そこから三十三カ所観音霊場ができたそう。
その全てを巡ることができない人のために、各霊場の観音様の石仏をお祀りしているよ。
<マニ車>
マニ車は釈尊誕生の国であるネパールから十三仏寺院に贈られたもの。
マニ車の中にはお経が納められていて、手で回すことでお経を一巻お唱えするのと同じ功徳が得られると言われているよ。
<北向き地蔵堂>
北向き地蔵堂には、延命地蔵尊をはじめ泥堂口地蔵尊、社内口地蔵尊、再生地蔵尊の4体のお地蔵様がお祀りされているよ。
<永代堂>
永代堂では住職が手作りした専用お厨子に、故人の精霊が宿る位牌とお骨を納めて、五十回忌が終了するためご仏壇として安置しているよ。
葬儀後、初七日から四十九日、百ヶ日をお勤めして、一周忌から五十回忌まで毎年執り行われるの。
<納骨堂>
全興寺の納骨堂は半地下になっている、共同タイプの納骨堂だよ。
ご遺骨を永代にてお預かりしているんだ。
<弘法大師像>
「お大師さま」の愛称で親しまれている弘法大師・空海上人の修行行脚の御姿をお祀りしているよ。
<本堂>
全興寺本堂では御本尊・薬師如来をお祀りしているよ。
御本尊・薬師如来は等身大の堂々としたお姿で、両側には日光・月光の両菩薩を従えた「薬師三尊」の形をとっているの。
左右には十二神将が6体ずつ並んでいて、須弥壇の左側には全興寺を開創された聖徳太子の二歳像、右側には十一面観世音菩薩が安置されているんだ。
全興寺の薬師如来は秘仏であるため、毎年1月8日と中秋の十五夜のみ御開帳されるよ。
<首の地蔵尊>
地蔵堂内には珍しい仏様がお祀りされているよ。
首の地蔵尊は、平野郷の樋之尻口という地にあった地蔵堂の本尊・地蔵菩薩の首のこと。
大坂夏の陣の際に、真田幸村は徳川家康が立ち寄るとみられた陣地横の地蔵堂に爆薬を仕掛けてまっていたそう。
家康は地蔵堂に到着したものの、たまたま席を立った時に地雷が爆発。
家康は助かったものの、地蔵尊のお首だけが全興寺の境内へ飛んできたと伝わっているよ。
<令和池>
令和の元号制定を記念してつくられた池。
夏は蓮やスイレンの花が咲き、たくさんのメダカが泳いでいるよ。
<仏足石>
お釈迦様が亡くなった後しばらくは、弟子たちは仏像を作ることを恐れていたそう。
そのため菩提樹や、塔や仏陀の足の裏の形を掘った仏足石などを敬っていたの。
仏足石を敬えば生身の仏を拝むのはもちろん、無量の罪障を滅すると言われているよ。
<わんにゃん堂>
わんにゃん堂では、人生の伴侶であるペットのお骨を永久に納めてもらえるの。
<子安地蔵尊>
六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)の全ての人々から苦しみを救うため、親しみを持てる僧侶の姿で見守っているよ。
子安地蔵尊は子供の成長と安全を御守りできるの。
<鎮守堂>
鎮守堂にはこの地を御守りしている神様をお祀りしているよ。
左手から牛頭天王、金毘羅大明神、稲荷大明神となるんだ。
【平野町ぐるみ博物館など様々な町おこし活動を行うお寺】
全興寺の住職・川口良仁は、平野の町づくりを考える会を発足し、様々な町おこし活動を行っているんだ。
勉強会を開催したり、地元を回って博物館の依頼を行ったりして、1993年には平野町ぐるみ博物館を計7館で開館。
町ぐるみ博物館は常設館と年1回開催される特別展示館に分けられていて、それぞれ家や店に伝わるもの、個人の収集品などを無料で公開しているの。
全興寺では町ぐるみ博物館の常設館として「小さな駄菓子館Ⅱ」や「平野の音博物館」がある他、年1回の博物館として「洋菓子屋さんの博物館」「チンチン電車館」「昔あそび博物館」「針金生き物博物館Ⅱ」などを開催しているよ。
次に平野町ぐるみ博物館を詳しく解説していこう!
<小さな駄菓子屋さん博物館>
全興寺境内の一角にある「小さな駄菓子屋さん博物館」には、昭和20年代から30年代に駄菓子屋さんで並んでいたおもちゃなどを展示。
手絞りの電気洗濯機や木製冷蔵庫、白黒テレビなど懐かしいものがたくさん置いてあるよ。
<駄菓子屋さんのおばあちゃんの部屋>
のれんからのぞき込むと、昭和25年当時のおばあちゃんの家を再現。
テレビや電気炊飯器もない時代であり、レトロな気分になれるよ。
<平野の音博物館>
平野の音博物館では、音の電話機を通じてCDに録音された懐かしい曲や、平の年間行事、昔話などをたくさん聞くことができるよ。
【全興寺の住所とアクセス】
住所
大阪府大阪市平野区平野本町4丁目12−21
アクセス
地下鉄谷町線「平野駅」より徒歩約13分
JR「平野駅」より徒歩約13分公式サイトより引用