明智光秀公の首塚がある「谷性寺」は桔梗の名所!別名「ききょう寺」と呼ばれている?
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2024年1月7日日本三大ききょう寺と言えば、京都の谷性寺、兵庫の遍照寺、そして静岡県の香勝寺だよね。
前回は明智光秀公ゆかりの谷性寺をご紹介したから、今回は残りの2つ「遍照寺」と「香勝寺」を紹介するよ。
目次
【日本三大ききょう寺「遍照寺」】
日本三大ききょう寺の1つである遍照寺は兵庫県美方郡香美町にあるお寺。
弘法大師を宗祖とする高野山真言宗のお寺で、但馬七花寺霊場の1つでもあるんだ。
<遍照寺の歴史>
遍照寺は天平年間に、名僧・行基菩薩によって開創。
天平宝字4年(760年)に洛陽椋橋山住僧法爾和上が宝殿を築いて復興したんだ。
御本尊は十一面観世音菩薩で、度々の火災に遭いながらも復興を遂げたよ。
現在でも観音堂、大師堂、持仏客殿、鐘楼堂は現存しているんだ。
<遍照寺の御本尊>
遍照寺の御本尊は十一面観世音菩薩をお祀りしているの。
平成20年(2008年)には20年に1度のご開帳法要が執り行われ、この機会に「ききょう寺」を名乗り、御本尊を俗称「桔梗観音」としたんだ。
桔梗観音は人々の除災円満・運気向上を願っているの。
<1000株のききょうが楽しめる>
境内には約1,000株のききょうが植えられているよ。
6月下旬から9月下旬まで咲いていて、見頃は7月。
またききょうの他にも、シュウカイドウや笹百合、ツワブキなど境内では四季折々の様々なお花を楽しめるんだ。
<なぜ遍照寺にはききょうがたくさんあるの?>
遍照寺がききょう寺と言われるようになったのは、境内に自生する杉苔に咲くききょうが始まりなんだ。
一輪のききょうに導かれ、諸佛にお供えする万華の花として、今では約1,000株が植栽されているよ。
<遍照寺の参拝と御祈願の流れ>
遍照寺の参拝の流れをまとめてみよう。
①境内の散策
まずは境内を散策した後、本堂(観音堂)に靴を脱いで上がるんだ。
②本堂(観音堂)の参拝・法話
住職が在寺の場合、予約をすれば「除災円満と運気向上」を願って般若心経をお唱え・祈願してもらえるよ。
住職が不在の場合には、「お参りくん」のボタンを押して、自分で般若心経を唱えて祈願しよう。
③客殿で茶菓の接待
お参りと法話が終わると、客殿の上がることができるよ。
そこで美味しいお茶とお菓子の接待があるんだ。
<境内の見どころスポットを解説!>
遍照寺の境内にある見どころをまとめてみよう。
・句碑
遍照寺では「桔梗吟行のいざない」として、毎年「遍照寺の桔梗と矢田川流域・ジオパーク観光」をテーマに俳句を募集していたんだ。(平成30年に終了)
句碑には5年間の対象作品が刻まれているよ。
・福寿水掛弁財天
福寿水掛弁財天は、七福神の紅一点。
福徳・知恵・財宝を授かる御利益があるよ。
・布袋尊
楠木の大木「巾着楠」の根元には、布袋尊が祀られているよ。
布袋尊は、開運・財運・諸円満を授かる七福神。
・六地蔵
六地蔵は但馬地区によく見るお地蔵様。
六道輪廻と言われ、人間は6つの世界を打前れ代りを繰り返し、それぞれの世界を救う地蔵菩薩を新興するものなんだ。
・観音堂
カラフルな幕で彩られている観音堂。
観音堂には、御本尊である桔梗観音、「十一面観音菩薩」が」祀られているよ。
御本尊は20年に1度ご開帳があり、400日間直接拝むことができるんだ。
・大師堂
大師堂は弘法大師像が鎮座されるお堂。
弘法大師像を囲むように弘法大師の絵が描かれているよ。
【遍照寺の住所とアクセス】
住所
〒669-6559 兵庫県美方郡香美町香住区小原616
アクセス
JR香住駅から車で約10分
【日本三大ききょう寺「香勝寺」】
静岡県周智郡森町にある香勝寺は、曹洞宗のお寺。
天文14年に崇信寺8世全忠和尚が開山したと伝えられているよ。
この香勝寺は、戦国武将・武藤形部の菩薩寺でもあるんだ。
<4万株のききょうが楽しめる>
小高い丘に建てられた香勝寺は、ききょうの花が有名。
境内にあるききょうは15種類約4万5,000株もあるそう。
見頃は毎年6月中旬から7月中旬頃になるよ。
この時期には静岡県内はもちろん県外からもたくさんの参拝客が訪れるそう。
<なぜ香勝寺にはききょうがたくさんあるの?>
香勝寺が最初にききょうを植え始めたのは、観音様のお告げからと言われているの。
昭和61年(1986年)の7月に白龍頭観音様から「境内に2万株以上のききょうを植えると、参拝の方々の心身に清らかな気が充満し、安らぎの世界に至ることができる」というお告げがあったんだ。
参拝する方々に清らかな気持ちになってほしいという想いから、庭園の整備をはじめ境内のいたるところに工夫が施されているよ。
<香勝寺のききょう庭園>
日本三大ききょう寺として数えられている香勝寺には、ききょう庭園があるよ。
見頃となる6月初旬には、15種類約45,000株、100万本以上のききょうが一面に咲き誇るんだ。
またききょう庭園には、ききょうの他に紫陽花や蓮なども咲いているため、庭園散策にぴったり。
休憩所や茶室、風鈴なども見どころもたくさんあるよ。
・恋愛成就観音
ききょう庭園の中断斜面を登ると「恋愛成就観音」と呼ばれる白い観音様が祀られているの。
この観音様を参拝するとご利益があると参拝客が後を絶たないんだ。
また観音様の隣には鐘付き堂があって、吊るされている小さな鐘「至福の鐘」は誰でも自由につくことができるの。
ききょうの花言葉は「永遠の愛」であるため、この恋愛成就観音と至福の鐘の間には、参拝した夫婦やカップルが「離れないように」とかけた鍵が残されているよ。
恋愛成就に御利益があることから、カップルや夫婦が多く訪れるんだ。
<香勝寺の見どころを徹底解説!>
香勝寺はききょう庭園が有名だけど、それ以外にも見どころはたくさんあるよ。
香勝寺の境内にある見どころスポットをまとめて解説してみよう!
・白龍頭観音堂
香勝寺の本堂の隣に祀られているのが、白龍頭観音堂だよ。
白龍頭観音は遠州三十三観音霊場の第32番札所の本尊となっているよ。
香勝寺には過去に何度か白龍頭観音が現れていて、ききょうをたくさん植えるようになったのも白龍頭観音様のお告げからなんだ。
昭和58年(1983年)8月1日には住職の口を借りた白龍頭観音様が「人の苦しみは、自分を可愛がる心が元」と示したとされているの。
このような出来事から香勝寺は「予言の寺」とも呼ばれているんだ。
また白龍頭観音堂までの通路には「十三佛如来幡」と言われている1.5mほどの13色の布(幡)が掲げられているの。
如来幡は仏様の幡として、十三佛を表していて十三色で彩られているんだ。
この幡は、古くから仏様を敬い、感謝の意を表すために貴重な布を捧げたことに由来しているの。
色とりどりの幡はとても美しく、インスタ映えするスポットとしても人気を集めているよ。
ちなみにこの十三佛如来幡は期間限定で、毎年6月初旬~8月31日まで掲げられているんだ。
夏の風物詩として人気を集めていて、この時期は特に参拝客が多く訪れるの。
・大念珠
白龍頭観音堂の前には煩悩を取り払う大念珠があるよ。
心静かに念じながら大念珠をゆっくりと引き上げ、8個の数珠玉を1個ずつ落としていくの。
その時にカチリと音がすると煩悩が取り払われて、開運につながるとされているんだ。
・本堂前の蓮
本堂の前には、蓮があるの。
蓮の花は早朝に花が開いて、昼には花弁を閉じるんだ。
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」と言われていて、清らかさや聖性の象徴とされているため、お清めの意味を持っているよ。
そのため、清らかな心で本堂を参拝できるんだ。
・本堂
本堂には御本尊である聖観世音菩薩が安置されているよ。
また香勝寺の本堂正面には「十三佛花蓮の庭」をモチーフにした手作りのステンドグラスが飾られているよ。
神秘的で見ていると心が清らかになるのを感じられるんだ。
十三佛とは冥界の審理に関わる十三の仏で、十三回の追善供養をそれぞれ司る仏様としても知られているの。
・わらべ地蔵
境内には「わらべ地蔵」と呼ばれるお地蔵様がいらっしゃるよ。
参拝客が清らかで温かい気持ちになれるようにと、にこやかなお地蔵様が多いんだ。
またお地蔵様の表札には「和尚のひとり言」として、前向きな言葉が書かれているからぜひ読んでみよう。
きっと元気をもらえるはずだよ!
・武藤刑部の墓
香勝寺は戦国の豪商である武藤刑部の菩薩寺でもあるんだ。
境内中腹には、武藤刑部一族のお墓が祀られているよ。
武藤刑部は真田城に居城していた豪族で、小國神社の武家神主をしていたほどの名家。
武田信玄に仕えていたため、真田城は徳川家康によって落城し、最後は掛川の高天神城で命を遂げたよ。
【香勝寺の住所とアクセス】
住所
〒437-0214 静岡県周智郡森町草ケ谷968
アクセス
・袋井駅発 秋葉線森行き(気多行き) 森町病院経由「森町病院前バス停」徒歩10分
・天竜浜名湖線「森町病院前」徒歩10分
など。
公式サイトより引用