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2024年1月1日和歌山県かつらぎ町にある丹生都比売神社は、世界遺産で紀伊国一之宮でもあるんだ。
また日本三大厄神としても知られているよ。
今回は丹生都比売神社の魅力をまとめてみよう。
目次
【丹生都比売(にうひつめ)神社とは?】
和歌山県のかつらぎ町にある丹生都比売神社は、天野の地に鎮まった天照大御神の妹である丹生都比売大神を祀る、全国180余社の総本社になるよ。
創建は1700年以上前とされていて、室町時代に再建された本殿は春日造りで日本最大規模を誇るんだ。
朱塗りに極彩色の彫刻が施されている本殿や楼門は重要文化財にも指定されていて、国宝や重要文化財を多数所蔵しているの。
また、空海を高野山へ導いた犬を由来とするご神犬も必見だよ。
ちなみに丹生都比売神社は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の1つに登録されているんだ。
天野地区にあるため、別名「天野大社」と呼ばれることもあるよ。
【日本三大厄神とは?】
日本には数多くの厄除け神社・お寺があるんだけど、丹生都比売神社は日本三大厄神の1つでもあるの。
日本三大厄神は
・兵庫県西宮市の門戸厄神東光寺
・京都府八幡市の石清水八幡宮
・和歌山県伊都郡かつらぎ町の丹生都比売神社
の3つだよ。
<厄払い・厄除け・厄落としをする厄年とは?>
厄年とは例年よりも慎ましく過ごそうとする年のこと。
厄年の歴史は平安時代から1000年以上も続いているの。
「源氏物語」にも厄年の記述はあって、日本では古くから厄年を意識して生活してきたんだ。
ちなみに男性の厄年は数え年で25歳・42歳・61歳、女性の厄年は19歳・33歳・37歳だよ。
<厄払い・厄除けの違いとは?>
厄年には厄払い・厄除けをしてもらうんだけど、いったい何が違うんだろう?
厄を取り除く祈祷は、お寺・神社どちらでも受けることができるの。
一般的にはお寺で行う祈祷が「厄除け」、神社で行う祈祷が「厄払い」なんだ。
つまり、厄払いと厄除けはお祓いを受ける場所の違いなの。
また厄除けと厄払いでは意味合いにも少し違いがあるよ。
・厄除け:悪いものが寄ってこないように防御する「予防」の意味合い
・厄払い:悪いものを追い払う、すでに降りかかっている厄を排除する意味合い
<厄年にはいつ厄神さんに行くべき?>
厄年は数え年を基準として考えているから、誕生日ではなくて元旦が区切りになるの。
そのため、厄年の1年は元旦から始まるんだ。
基本的には厄除け・厄払いは立春までに行うのが習わしとされているよ。
元旦から節分の頃までに祈祷に行くのがよいね。
【丹生都比売神社の御祭神】
丹生都比売神社の御祭神は
・第一殿:丹生都比売大神
・第二殿:高野御子大神
・第三殿:大食都比売大神
・第四殿:市杵島比売大神
だよ。
<丹生都比売大神>
丹生都比売大神は伊勢神宮に祀られる天照大御神の妹神。
諸々の災いを祓い退け、一切のものを守り育てる女神で、不当長寿・農業・養蚕・織物の守り神なんだ。
<高野御子大神>
高野御子大神は丹生都比売大神の御子で、人生の幸福への導きの神。
高野御子大神は、弘法大師の前に狩人の姿で現れ、そのお使いである黒と白の犬が高野山に導いたことから「狩場明神」として知られているの。
<大食都比売大神>
大食都比売大神はあらゆる食物に関する守り神で、食べ物を司る神だよ。
<市杵島比売大神>
市杵島比売大神は財運と芸能の神様。
七福神の弁天様としても知られているよ。
【丹生都比売神社の御利益とは?】
丹生都比売神社では、女神・丹生都比売大神を第一殿に祀り、
・長寿
・招福
・諸芸上達
・財運
などの御利益があやかれるよ。
【丹生都比売神社は神道と仏教融合の地】
丹生都比売神社は神道と仏教融合の地としても有名なんだ。
弘法大師空海は、丹生都比売大神とその子供である高野御子大神を守護神に、その神領の高野山に金剛峯寺を建立したの。
これが日本の神道と仏教が融合した起源とされているんだよ。
文化的価値が高いことから「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産にも登録。
丹生都比売神社の境内には2つの両部鳥居や「大峯修験者の碑」などがあり、神と仏どちらも大切にする日本人の精神を垣間見ることができるよ。
【丹生都比売神社境内の見どころを解説!】
丹生都比売神社の境内を解説していこう!
<外鳥居>
丹生都比売神社の外鳥居は、両部鳥居の様式。
両部とは密教の金剛界・胎蔵界のこと。
神仏習合が盛んだった神社によく見られる鳥居なんだ。
<輪橋>
輪橋は神様がお渡りになる神橋。
丹生都比売神社の輪橋では、神様のおかげをいただくために参拝者でも渡ることができるんだ。
半円形に沿った形から「太鼓橋」とも呼ばれているよ。
<鏡池>
水面に輪橋の姿を映す池。
<禊橋・中鳥居>
禊橋・中鳥居も外鳥居と同じように、両部鳥居になっているよ。
<楼門(重要文化財指定)>
室町時代に建立された楼門は、入母屋造・檜皮葺きの堂々とした佇まい。
一般参拝者はこの楼門前から入るよ。
<本殿(重要文化財指定)>
本殿は第一殿~第四殿が左右に並んで社殿を構えている春日造り。
日本最大規模の大きさを誇っているの。
平成26年(2014年)には「平成のご造営」の修復工事が行われ、本殿の塗装は江戸時代初期の配色に戻っているよ。
色鮮やかな朱塗りの社殿と、細部まで凝った彫刻は非常に見事なの。
<大峯修験者の碑>
大峯修験者の碑は、山岳信仰と神仏習合時代の様子が垣間見える石碑群だよ。
<佐波神社>
佐波神社は丹生都比売神社の境内社。
明治時代に地域の諸社を合祀した社なの。
【丹生都比売(にうひつめ)神社の住所とアクセス】
住所
〒649-7141 和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野230
アクセス
〔新幹線で〕新大阪~(地下鉄御堂筋線20分)~南海なんば~(南海高野線約50分)~橋本~(JR和歌山線 約15~20分)~妙寺又は笠田
又は新大阪~(特急くろしお号約1時間10分)~和歌山~(JR和歌山線約45~50分)~妙寺又は笠田など。
公式サイトより引用