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2023年6月5日
千葉県の外房エリアにある誕生寺は日蓮聖人の誕生地を記念して建立されたお寺。
日蓮宗の大本山としても知られていて、全国各地から多くの参拝者が訪れるよ。
今回は誕生寺の魅力に迫ってみよう。
目次
【誕生寺とは?】
千葉県鴨川市小湊にある誕生寺は、日蓮宗の創立者である日蓮聖人の誕生地を記念して建てられたお寺。
有形文化財や世界最大の鬼瓦など見どころがたくさんあって、外房エリアの観光スポットとして人気を集めているよ。
日蓮宗大本山の1つである誕生寺の建立は建治2年(1276年)のこと。
800年の歴史を持つお寺であり、お線香や磯風の香りの高さから「かおり風景100選」にも選出されているよ。
誕生寺には3つの奇跡を起こしたという言い伝えや、安産の神様を祀っているためパワースポットとしても人気があるの。
【誕生寺の歴史】
日蓮宗の開祖・日蓮聖人は、現在の千葉県鴨川市の生まれ。
建治2年(1276年)に日蓮聖人の弟子であった日家が、日蓮聖人の生家跡地に「誕生寺」を建立。
当時あった誕生寺は沖合にあったため、1498年と1703年の大地震・大津波の影響を受けて、現在の場所に移転されたんだ。
日蓮宗を開いた日蓮聖人は、鴨川市小湊の地で漁師の子供として誕生。
12歳になるまで小湊の地で暮らしていたそう。
1264年には日蓮聖人が母親の病を祈願、蘇生に成功。
母はそれを記念して「菩薩荘厳堂」を創建したと伝わっているよ。
【誕生寺は安産祈願のパワースポット!】
誕生寺は安産の神様をお祀りしていて、安産祈願におすすめの「胞衣(えな)の松の碑」があることで知られているよ。
この胞衣(えな)の松の碑には、安産の神様「子安明神」が祀られていた胞衣塚と、傍らの松の木を詠った和歌が刻まれているんだ。
胞衣(えな)とは胎児を包む膜や胎盤のこと。
誕生寺の傍らにかつてあった塚には、日蓮聖人の胞衣が埋められていたと伝わっているんだ。
そのため胞衣塚には日蓮聖人の強力な霊力が宿っていると考えられ、安産の神様・子安明神が祀られたの。
古くから安産祈願をする女性たちの強い信仰を集めていたよ。
また日蓮聖人が誕生する際の逸話もあるんだ。
日蓮聖人の父・貫名重忠が産気づいた妻(日蓮聖人の母)・梅菊を案じて、朝日に向かって一心に祈りを捧げていたそう。
すると昼頃には日蓮聖人が無事誕生したの。
【誕生寺の御利益とは?】
誕生寺の御利益としては「安産」が有名だけどそれだけではないんだ。
・安産祈願
・病気平癒
・開運
・厄除け
・成育成満
・良縁成就
など様々な御利益をあやかれるよ。
【誕生寺に伝わる3つの奇跡とは?】
日蓮聖人が誕生した地である誕生寺には、3つの奇跡にまつわる言い伝えが残っているの。
この3つの奇跡は三奇瑞と呼ばれているんだ。
<誕生水>
日蓮聖人が誕生した際に庭先から突然、産湯のための誕生水(清水)が湧き出したと伝わっているよ。
<蓮華ヶ渕>
日蓮聖人が誕生した際に、小湊の浜辺には青い蓮華の花が咲いたと伝わっているよ。
蓮華の花が咲いた辺りは「蓮華ヶ渕」となったんだ。
<鯛の浦>
日蓮聖人が誕生した際に、海面には無数の鯛が群れ集まったと伝わっているよ。
そのあたりは「鯛の浦」と呼ばれるようになったんだ。
この3つの奇跡を起こした誕生寺は開運のパワースポットとして注目を集めていて、誕生寺の運にあやかろうと多くの参拝者が訪れるんだ。
【誕生寺の3つの奇跡の聖地「鯛の浦」】
誕生寺の3つの奇跡の聖地「鯛の浦」では、特別天然記念物の真鯛を10~20mの浅い水深で見ることができるそう。
鯛の浦の真鯛は、特別天然記念物に指定されていて、明治36年(1903年)に漁業法によって禁漁区に指定されているよ。
鯛の浦では他の場所では見られない、珍しい鯛の生態を見ることができるの。
通常であれば群れをなして泳がない鯛が、鯛の浦では群れて泳ぐ姿を見られるよ。
また観光船にのって、エサをあげると水面までエサを食べに真鯛が浮上してくる姿も見られるそう。
ぜひ真鯛を鑑賞できる遊覧船に乗ってみよう。
【鯛は日蓮聖人の化身??】
誕生寺と鯛は切っても切り離さない関係なの。
実は鯛は日蓮聖人の化身であると考えられているんだ。
誕生寺の境内には鯛のお墓が建立されていて大切に供養されているのも、鯛が日蓮聖人の化身とされているからなの。
また鯛の浦では毎年1月18日に「鯛の葬儀」が執り行われているよ。
この鯛の葬儀は、全国的にも非常に珍しい行事で、「鯛供養弁天祭」と呼ばれているの。
鯛供養弁天祭では妙蓮寺でお経を唱えた後に葬列を作り、鯛の浦へ移動。
その後、遊覧船に乗り込み住職のお経に合わせて、太鼓を打ち鳴らしながら鯛の供養をしていくよ。
また海上安全や大漁、家内安全も祈願するそう。
【まだまだある!誕生寺の見どころスポットを徹底解説!】
誕生寺の境内にはたくさんの見どころスポットがあるよ。
ここでは誕生寺を訪れたら絶対に見ておきたいおすすめスポットをまとめてみよう。
<世界最大の「鬼瓦」>
祖師堂の大屋根の棟を飾っている鬼瓦は世界一の大きさを誇っており、誕生寺のシンボル的存在なの。
その大きさは畳21畳分、重さは約2.5トンもあるそう。
<祖師堂>
鬼瓦のある祖師堂は市内最大規模の木造建築で、天保13年(1842年)に建立。
龍、獅子、亀など精巧な彫刻が施されていて、迫力があるよ。
祖師堂で使用された建材には、江戸城改築用だったものを使用していて、江戸に運ぶ途中に遭難したものを譲り受けたそう。
また内部にも木彫りの彫刻がびっしりと続いており、天井には龍の絵もあるんだ。
大奥の寄進である御宮殿には、大きな日蓮大聖人像が安置されているよ。
その他にも南部藩の忠臣・相馬大作筆の「天女の絵」などもあるので、ぜひチェックしてみよう。
<仁王門>
「小湊山」と書かれた仁王門は1991年に大改修を終えた境内最古の建造物。
1997年には千葉県の有形文化財に指定されたの。
県内最大規模の仁王門になるよ。
誕生寺は1498年と1680年の大地震により、境内の多くの建造物は失われてしまったんだ。
現在の仁王門も、1705年に再建されたもの。
宝暦8年(1758年)に大火によって境内の建造物の大半が焼失してしまったものの、唯一仁王門は焼け残った奇跡的な建造物だよ。
毎週末(金土日)の夕方には仁王門がライトアップされるため、より迫力ある姿を見ることができるんだ。
<本堂>
誕生寺の本堂は1991年建立。
水戸光圀が寄進した十界本尊木像が有名だよ。
本堂は豪華絢爛な造りとなっており、天井には仏教植物の天井が85枚もあるよ。
また、本堂には日蓮聖人の弟子・日家や、日保像が安置されているんだ。
<宝物館>
祖師堂のすぐ隣にある宝物館には、誕生寺得ずや棟札など様々な展示物があるよ。
江戸時代の誕生寺を再現した模型などもあるんだ。
<足湯>
誕生寺のすぐそばにある足湯スポットは無料で利用可能。
露天ではなく建物内にあるので、雨の日でもりようしやすいよ。
【誕生寺の夏の風物詩「誕生寺灯ろう流し」とは?】
誕生寺では毎年8月10日に、精霊供養として灯ろう流しを開催しているの。
内浦湾に千数百もの灯ろうと、50基の大灯ろうを流すんだ。
灯ろうが船尾から次々と海へ流される中、一緒に花火も打ち上げられるんだ。
花火とともに海上に灯りが映る情景は実に幻想的。
夏の風物詩としても有名だよ。
この誕生寺灯ろう流しは、元禄時代に関東を襲った大地震による大津波で失われた小湊の400人以上の命を慰霊するために毎月追善供養を行ったのが始まりとされているの。
戦後に入ってからは、太平洋戦争による戦没者の慰霊もかねて行われるようになったよ。
ちなみに大灯ろうは、畳1枚分もの大きさに相当するそう。
誕生寺灯ろう流しを見に全国から参拝客が訪れるんだ。
【誕生寺の住所とアクセス】
住所
千葉県鴨川市小湊183
アクセス
電車の場合
東京-蘇我-大網-安房小湊(外房線・1時間50分)
公式サイトより引用