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樹齢400年以上の枝垂れ桜が有名な真間山弘法寺には1年中濡れている「涙石」がある?!

樹齢400年の伏姫桜 from wikipedia

 

千葉県市川市にある真間山弘法寺は、桜の名所として有名なんだ。

今回は樹齢400年以上の枝垂れ桜「伏姫桜」がある真間山弘法寺の魅力に迫ってみよう。

 

【真間山弘法寺とは?】

 

千葉県市川市にある真間山弘法寺は、天平9年(737年)に行基がこの地に立ち寄った際に建立したお寺。
行基が里の娘・手児奈の哀話を聞き、その霊を供養するために建立したと伝わっているんだ。
その当時は「求法寺」と書き、弘仁13年(822年)に弘法大師が訪れて「弘法寺」に改めたと言われているの。

 

鎌倉時代以降に日蓮宗のお寺となり、明治21年(1888年)の火災によって大部分が焼失。
現在のお堂は明治23年(1890年)以降に改修・建築されたものなんだ。

 

樹齢400年の伏姫桜 from wikipedia

 

【真間山弘法寺は桜の名所!】

 

真間山弘法寺は千葉県随一の桜の名所として有名なの。
特に樹齢推定400年以上の枝垂れ桜「伏姫桜」はとても大きくて見事なんだ。
「伏姫桜」という呼び名は、南総里見八犬伝の伏姫にちなんでつけられたという説もあるの。

 

枝垂れ桜の開花は、例年ソメイヨシノより早く、咲いている期間も短いから時期を狙って見に行こう!
真間山弘法寺の境内の参道にもたくさんの桜があり、シーズンには多くの参拝客が訪れるんだ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
南総里見八犬伝の伏姫が由来というのはなかなか素敵ですね♪

真間道場 from wikipedia

 

 

【真間山弘法寺は紫陽花の名所でもある?】

 

枝垂れ桜の名所として有名な真間山弘法寺なんだけど、実は紫陽花の名所としても知られているの。
真間山弘法寺にある仁王門下の石段の両脇は紫陽花でいっぱいなんだ。

また本堂前にもたくさんの紫陽花が植えられているの。
紫陽花シーズンにぜひ訪れてみよう。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
紫陽花も素敵です♪

 

 

 

涙石 from wikipedia

 

【どんなに晴天でも常に濡れている不思議な石「涙石」とは?】

 

真間山弘法寺の石段は千個以上の石でできているんだけど、古くから一風変わった言い伝えがあるんだ。
それがどんな晴天でも常に湿っている「涙石」のお話だよ。

 

涙石とは、1個だけ涙を流すかのように濡れ続けている石のこと。
山門に向かう石段の真ん中あたり(下から数えて27段目の左側)にあって、周りの石段と比べて1つだけ黒ずんだようになっているんだ。
どんなに晴天の日が続いても、涙石はいつでも湿っているの。

実際に涙石に手を触れてみると、しっとりと湿っていることが分かるよ。
常に湿っているからか、表面に苔も生えているんだ。

 

<涙石の言い伝え>

日光東照宮の創建が始まった元和3年(1617年)頃、弘法寺の檀家に鈴木長頼という侍がいたそう。
彼は、東照宮の石材を伊豆から船で運ぶ作業奉行の役目を任されていたんだ。

しかし、市川周辺に着いた時、船がどういうわけか急に動かなくなってしまったの。
そこで鈴木長頼は東照宮のために使用するはずだった石材を、勝手に弘法寺に運んで石段に使ってしまったんだ。

 

幕府は長頼の横領を見逃すはずがなく、その責任を問われて長頼は弘法寺の石段で切腹したの。
長頼の無念の血と涙を吸った涙石は、それ以来ずっと濡れたままになっていると伝わっているんだ。

 

<実際のところは地下水が原因?!>

千葉県市川市には水脈がたくさんあって、300以上の湧き水があるんだ。
そのため、涙石はたまたま石の部分に水脈が触れているのでは?という説もあるよ。

 

お坊さんレモン
お坊さんレモン
水脈という説でなく、涙を流し続けているという説の方が良いですよね〜

 

【真間山弘法寺の見どころを徹底解説!】

 

真間山弘法寺の境内は広く、見どころもたくさんあるよ。
ここでは真間山弘法寺を訪れたらチェックしておきたいおすすめスポットをまとめてみよう。

 

<仁王門>

真間山弘法寺の表玄関にあたる仁王門。
両脇には仁王様「阿吽」が安置されていて表を守っているよ。

仁王門の扁額「真」の字には鳩があしらわれていて、鳩も阿吽の口になっているから注目してみよう。
仁王門にかかる扁額の「真間山」の文字は弘法大師空海筆、仁王門におさめられている「仁王像」は運慶作との伝えもあるよ。

 

<鐘楼堂>

仁王門の東側の小高い土手の上にあるのが鐘楼堂。
江戸時代の建築と伝わっており、現在の鐘は昭和28年(1953年)に再建されたもの。

元々は、江戸時代の寛永15年に造られた梵鐘があったものの、戦時中に供出されてしまったそう。
現在も、毎日朝夕6時に時を知らせてくれるよ。
また大晦日には除夜の鐘を煩悩の数である108回衝くんだ。

 

祖師堂 from wikipedia

 

<祖師堂>

祖師堂は宗祖日蓮大聖人、初代貫主日頂聖人像、初代貫主日頂聖人像の父である第二祖富木日常聖人をお祀りしているお堂。
祖師堂の屋根には、真間山弘法寺の開祖である行基菩薩が考案したとされる「行基葺き」が取り入れられているよ。

 

<真間山弘法寺朱雀門(赤門)>

正式名称「朱雀門」と呼ぶ赤門は、真間山弘法寺で最も古く約500年の歴史ある建造物。
秋になると、赤く色づく紅葉と調和がとれてとても美しい姿を楽しめるよ。

 

客殿 from wikipedia

 

<客殿>

本殿と祖師堂の間に位置するのが客殿。
御守や御朱印、御朱題などを授与しているよ。

 

本殿 from wikipedia

 

<本殿>

本殿には日蓮宗最古の木像をお祀りしているよ。

 

<赤門>
明治21年(1888年)に起こった火災によって真間山弘法寺の大部分は焼失。
しかし、この赤門は唯一焼失を免れたと伝わっているの。

 

<太刀大黒天神像>

太刀大黒尊天堂に安置されている太刀大黒天神像は、福再来の御利益を得られる御尊像。
建長元年(1248年)に日蓮大聖人が比叡山で修行の際に、そのお姿を感受して自ら彫刻したものなんだ。
それ以来、片時も肌身離さず身に着けていた由緒ある尊像と伝えられているの。

 

その後、日蓮大聖人は太刀大黒天神像を日頂上人に授けて、日頂上人が貫主となり、真間山に安置されたんだ。
福再来の御利益が得られると信仰を集めているよ。
毎月1日・甲子には「大黒堂大祭」が行われるんだ。
春は枝垂れ桜、秋は紅葉に包まれ、四季折々の景色を楽しめるスポットだよ

 

<里見龍神堂>

里見龍神の御神体を安置しているお堂。
戦国武将・里見家の姫の霊を祀っていると伝えられているんだ。
毎月の御縁日と甲子の碑には御開帳されるため、その姿を参拝できるよ。

 

真間山弘法寺がある市川市内は国府台の合戦が行われた地であり、真間山弘法寺の里見龍神堂の他に、里見公園内に置かれた夜泣き石、中山法華経寺山門の西に鎮座する安房神社など里見家にまつわるたくさんの伝承が残っているの。

 

紅葉シーズンの里見龍神堂は見応え抜群!
公孫樹や紅葉に彩られた里見竜神堂は格別だよ。

 

<手児奈霊神堂>

手児奈霊神をお祀りしているお堂。
良縁成就、無地安産、子育ての御利益が得られることで有名だよ。
歌川広重の版画「真間の紅葉 手古那の社 継はし」で題材にもなっているんだ。

 

<浮嶋弁財天堂>

浮嶋弁財天様をお祀りしているお堂。
真間川の守り神として地域安穏や参詣者の願いを叶えてくれるよ。
浮嶋弁財天様は8本の腕を持つ弁天様で、 法華経・お題目をお唱える方々を御守護してくれるの。

 

<寂光土観音廟>

平成7年(1995年)に宗旨・年齢・性別を問わずに永代供養を行う御廟として建立。

 

<真間山弘法寺古墳>

太刀大黒尊天堂の南、崖の上に木々に覆われた小高い丘があるの。
これが真間山弘法寺古墳だよ。
全長43mの前方後円墳で、築造年代は6世紀後半から7世紀前半頃と推定。
台地が崩壊してしまっており、現在は半壊状態なんだ。

 

 

【真間山弘法寺の住所とアクセス】

 

住所

千葉県市川市真間4丁目9−1

 

アクセス

 

JR 市 川 駅より 徒歩15分
京成 国府台 駅より 徒歩10分
京成 市川真間駅より 徒歩10分

など

公式サイトより引用