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2023年3月28日
東京都豊島区にある法明寺は、鬼子母神堂の本院にあたるお寺。
今回は法明寺と鬼子母神堂の魅力に迫ってみよう。
目次
【法明寺とは?】
東京都津豊島区にある法明寺は、日蓮宗のお寺で、東京都指定有形文化財にもなっているよ。
創建は弘仁元年(810年)のこと。
真言宗威光寺として開創したと言われているんだ。
法明寺は源義家以来源家の祈願所であったことでも知られているよ。
正和元年(1312年)に厳譽立師が日蓮上人に帰依し、日源と名を改めて日蓮宗に改宗。
その後、威光山法明寺と改称したそう。
法明寺は、仏教の教えを50代にわたって伝え、約700年の歴史を持つ古寺なの。
徳川三大将軍・家光公より御朱印を受け、徳川家の多くの寄進を受けるようになったそう。
江戸時代には真乗院、蓮光院、玄静院、観静院など14つの寺を擁す中本寺だったの。
しかし、顕妙坊、良泉坊、大行院の3院は文政・天保の火災で廃寺となり、江戸末期に本立寺が末寺から離れたよ。
現在は、本納寺、真乗院、蓮光院、玄静院、観静院の5つのお寺が末寺となっているんだ。
関東大震災で本堂は倒壊したものの、46世一妙院日龍上人が昭和7年(1932年)に再興。
しかし昭和20年(1945年)の戦災によって、全山が焼失。
47世一味院日厚上人が昭和34年(1959年)に本堂を再建したよ。
【法明寺の見どころを解説】
法明寺を訪れたらぜひともチェックしておきたいおすすめスポットをまとめてみるね。
<山門>
山門の屋根には山号である「威光山」の文字が刻まれているよ。
<みみずくの形をした木彫りの置物>
法明寺の本堂前を右側に進んでいくと寺務所があるよ。
この寺務所の周辺には、すすきみみずくの形をした木彫りの置物があるんだ。
<祖師堂(安国堂)>
祖師堂は、日蓮聖人をお祀りしているお堂。
<豊島氏の墓>
豊島区文化財でもある豊島氏の墓。
豊島氏は平安朝末期~鎌倉・室町時代にかけて、武蔵の地一帯にかけて勢力を持っていた一族。
文明10年(1478年)に太田道灌に攻め落とされてしまったものの、その生き残りの一族の中で豊島忠次が、徳川氏に使えて八丈島の代官になったよ。
この墓は、豊島忠次を中心にその一族の墓なんだ。
<梵鐘>
法明寺の梵鐘は、下縁に曲尺、算盤、枡、天秤などの珍しい紋様が描かれているのが特徴なんだ。
<あさがお塚>
酒井抱一の朝顔の絵に添えて句が彫られたお墓。
【法明寺の境外堂の「鬼子母神堂」とは?】
法明寺の境外堂の「鬼子母神堂」は、法明寺よりも全国的に有名。
入谷鬼子母神真源寺、中山法華経寺とともに「江戸三大鬼子母神」として多くの崇敬を集めてきた歴史のあるお堂なの。
室町時代の永禄4年(1561年)に清土(現在の文京区目白台)の池(井戸という説もあり)より掘り出されたと伝わる鬼子母神像を祀ったお堂だよ。
創建は安土桃山時代の天正6年(1578年)のこと。
現在の鬼子母神堂は、大型の権現造の神社建築で、2016年には国の重要文化財にも指定されているの。
江戸時代には表参道に鳥居が立っていて、雑司が谷村の総鎮守であったものの、御祭神が鬼子母神であったため神仏分離の際に仏堂と判断されたんだ。
【鬼子母神堂の御祭神「鬼子母神」は安産・子育てにご利益あり!】
鬼子母神堂の御祭神である鬼子母神は、「安産や子育ての神様」として知られていて、多くの人々に親しまれているよ。
そのため、鬼子母神堂には妊娠を望むご夫婦や、家族連れがたくさん参拝にくるんだ。
鬼子母神はインドの神様で訶梨帝母とも呼ばれているの。
鬼神般闍迦(はんしか)の妻になって、たくさんの子どもを産んだんだ。
その数は500人とも1000人とも言われているよ。
この鬼子母神は、元々は荒々しく暴力的な神だったの。
人間の子供を奪い取って食べてしまうため、人々からは恐ろしく憎い存在だったそう。
人間たちからそのことを相談されたお釈迦様は、鬼子母神の末の子供を隠されてしまったの。
子供を失う悲しみを知って、自分の行いを悔い改めた鬼子母神は、庶民に信仰される神様へと変化していったんだ。
【鬼子母神堂の見どころを徹底解説!】
鬼子母神堂の見どころをまとめてみよう。
<参道>
鬼子母神堂の境内は東向きで、閑静な住宅地にあるよ。
そのため瑞垣で囲われて、社叢に覆われているんだ。
<ケヤキ並木>
表参道のケヤキ並木は天正年間(1573~1591年)に植えられたもの。
東京都指定天然記念物でなんだ。
ただし現在古本は4本残るのみになっているんだ。
明治維新の神仏分離で撤去される前は、表参道には鳥居があったよ。
<仁王の石像>
境内入口には江戸時代に建立された一対の仁王の石像があるよ。
<大イチョウ>
鬼子母神堂の大イチョウは、東京都指定天然記念物。
応永年間(1394年~1428年)に植えられたものと伝わっていて、樹齢は約600~700年。
幹の周りは11m、高さは30mもある大木で、存在感が抜群。
この大イチョウは「子授け銀杏」とも呼ばれ、子授けに御利益があるとも言われているよ。
子宝を願って大イチョウを抱く女性の姿も多いの。
また大イチョウの背後には、法不動堂と地主神の武芳稲荷堂があるんだ。
<拝殿>
鬼子母神堂では、拝殿・相ノ間・本殿が連結した権現造の大型神社建築となっているよ。
拝殿と相ノ間は、江戸時代中期の1700年に建立されたもの。
また拝殿正面には、鬼子母神の象徴であるザクロを記した絵馬が掲げられているんだ。
<本殿>
重要文化財の社殿を構成している本殿は、黒漆塗り・流造で、江戸時代前期の1664年に建立。
本殿内に安置されている宮殿は、社殿の重要文化財指定に附指定されているよ。
ただしこの宮殿は非公開となっているんだ。
また本殿には「三人歌舞図」「鬼子母神解脱図」「大森彦七」「鶴図」などたくさんの絵馬が奉納されているよ。
<駄菓子屋川口屋>
鬼子母神堂の境内にある駄菓子屋川口屋は1781年創業。
東京最古の駄菓子屋さんとして知られているよ。
<妙見堂(北辰妙見大菩薩)>
本殿背後にある妙見堂は1788年建立。
宮殿と同じく、重要文化財に附指定されているんだ。
妙味堂は一間社流造、銅板葺。
妙見堂の脇には、陶製の七曜紋(北斗七星紋)の絵馬が掛かっているよ。
御祭神の妙見菩薩は、北斗七星や北極星を神格化した菩薩なんだ。
国土を守り、様々な悩みや災いを消し去り、敵を退け、寿命を増やすなどの御利益にあやかれるの。
また妙見菩薩は、商業の神、海上安全の神、眼病平癒の神、受験の神としても信仰されているよ。
<大国堂>
大黒堂には雑司が谷七福神の大黒天をお祀りしているよ。
大黒天は五穀豊穣や子孫繁栄のご利益を授けてくれると言われているの。
この大黒堂では「おせんだんご」というお団子が売られているんだ。(平日はやっていない)
<武芳稲荷堂>
朱色の鳥居が立ち並ぶ先に建っているのが、武芳稲荷堂だよ。
武芳稲荷の社殿は、一間社流造で銅板葺。
向拝の垂れ幕には、五円玉の意匠に似ている抱き稲の紋が描かれているよ。
武芳稲荷の創建時代は不明なんだけど、当地に鬼子母神が祀られる前から鎮座していたそう。
御祭神は倉稲魂命(ウカノミタマ)で、食物・農業・殖産興業・商業など産業全般の神様。
<法不動堂>
本堂の左手を進んでいくと見えるのが法不動堂。
不動明王をお祀りしているお堂だよ。
<みみずく像>
法明寺と同じく鬼子母神堂の境内には、みみずくの像が設置されているよ。
鬼子母神のみみずくは「幸せを運ぶ」と言われていて、境内にはすすきみみずく御守りも販売されていて有名なんだ。
【法明寺の住所とアクセス】
住所
東京都豊島区南池袋3丁目18−18
アクセス
JR池袋駅東口より南へ約500m、目白駅より東へ約600m。
公式サイトより引用